雑誌は見ていた。
- サブタイトル
- 戦後ジャーナリズムの興亡
- 編著者名
- 植田 康夫 著
- 出版者
- 水曜社
- 出版年月
- 2009年(平成21年)11月
- 大きさ(縦×横)cm
- 19×
- ページ
- 338p
- ISBN
- 9784880652252
- NDC(分類)
- 051
- 請求記号
- 051/U32
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
一章 『新生』と青山虎之助
苛酷な時代
明治の『西洋雑誌』
百万部に達した『キング』
戦後雑誌の『新生』
今日から始まる
三十一歳の社主
破格の原稿料
菊池寛の歎き
鎌倉で生まれる
若き日の池島信平
文藝春秋社解散す
新社設立……どんな苦労をしても
戦後雑誌の終焉
二章 岩波書店と文藝春秋
古書店から出発した岩波書店
谷川徹三の命名『世界』
金ボタンの秀才雑誌
読者へ訴える
司馬遼太郎の感慨
同志だけが生き残った
「リーダイ」を読み「勉強せねば」
兵士がポケットに入れられる
青山虎之助の退場
川端康成からの電報
GHQの検閲を逃れる
鎌倉に押しかける訪問客
料理三昧、派手な接待
巌谷大四の懸念
用紙配給制の統制で窮地に
商号譲渡で退職金に充てる
池島の酒気にへきえき
三章 文春王朝の時代
「記録」に惹かれた池島
異常な事件「戦争」を凝視する
硬派の記事だろうが軟らかく
天皇陛下大いに笑ふ
非民主的手法 意表外の面白さ
社員に株式、配当十割
絶筆 青山虎之助を讃えつつ
四章 『平凡』の岩堀喜之助と清水達夫
雑誌を一緒にやらないか
すでに読者は決まっていた
下中彌三郎からもらった名前
大衆の心にひびくもの
田畑を売って創立
「平凡」のために集まった人々
給料は全員同額
人相で大雑誌を予言
創刊号は即日完売だが……
ふたりだけの編集会議
そうだ歌と映画だよ
若者の憧れをよぶ『ロマンス』
廃刊を決意
見る雑誌への転換
歌謡曲にあった鉱脈
自分の感動を読者に
歌と映画の娯楽雑誌
乙女の性典
初潮体験のあざやかさ
ひばり、チエミ、いづみ
アマチュアリズムに徹する
愛読書の投書でスター発掘
読者組織をつくる
『ロマンス』の廃刊
五章 花森安治と『暮らしの手帖』
終身編集長・花森安治
花森色に染めあげて
ハサミダコができた
「美しさ」へのこだわり
リュックの販売旅行
広告無掲載で「商品テスト」
皇室発の「特ダネ」をモノにする
花村安治の仕事「商品テスト」
生産者によいものをつくらせる
この一冊をのこしてほしい
手を振って去ったあとに
六章 『週刊朝日』と扇谷正造
小用にさえ立たなければ
週刊誌の祖『サンデー』と『週』
一週間分をひとまとめに
面白くて役に立つ『サンデー毎日』
人間くさく作るんだネ
対談会……面白そうだネ
こりゃ、絶対あたる
徳川夢声の「問答有用」
吉川英治の『新・平家物語』
読者たちの共同執筆
「知的労働の集団化」論
財布が気持ちよくあく雑誌
ライバル『サンデー毎日』
獅子文六「大番」ヒット
扇谷の引退
『朝日ジャーナル』創刊
七章 『週刊新潮』と『女性自身』
『週間新潮』創刊の事情
ゴシップをトップに持っていきなはれ
山下清が谷内六郎に
ピンチヒッター柴田錬三郎
古本屋で見かけた机龍之介
眠狂四郎登場
マスコミ・スター草柳大蔵
「ヒロシマ」レポート
土門拳の格闘
出版社系週刊誌の興隆
トップ屋の抗議
データ・マン、アンカー・システム
齋藤十一俗物を誇った
ひたすらデータで語る
草柳大蔵の『週刊明星』批判
黒崎勇と『女性自身』
創刊号は返品率五割二分の惨敗
百八十度の方向転換
“皇室自身”皇太子妃の素顔を特写
足音の聞こえる記事
ルポライター・竹中労
黒崎勇の「ニュース哲理」
外国女性の写真を表紙に
読み捨てからの脱却
一匹狼たちの梁山泊
八章 週刊誌黄金時代
出版界あげて週刊誌の時代へ
『マガジン』『サンデー』の創刊
『文藝春秋』から『週刊文春』
佐佐木茂索の肚の内
梶山軍団のトップ屋魂
ライターから作家へ
テレビのある茶の間の雑誌『週刊平凡』
清水達夫の表紙哲学
『平凡パンチ』の創刊
子どもの週刊誌がないな……
マンガを中心にした少年週刊誌
トキワ荘グループの登場
土日は『サンデー』を読もう
火を吹く定価のさぐり合い
マンガ週刊誌への脱皮
シナリオ作家とマンガ家の分業
梶原一騎の入魂
九章 アン・ノンから『FOCUS』へ
未婚をターゲットに、女性誌が変化
『主婦の友』の大判化
別冊付録をやめ綴じ込み付録に
“三種の神器”を否定する
『an・an』の創刊
六本木に編集室を置く
アンノン族を生み出す
休刊ささやかれるが六号目で大ヒット
遊びを自分のものにし始めた女性たち
「遊び」から「生活」へ着陸
台所に立つ男たち
評論や主観を排除した『ぴあ』
断絶された情報の蓄積になる
読む側が選ぶ――カタログとなった雑誌
ペーパー・テレビ、写真週刊誌の登場
齋藤十一の後悔
写真と文字で二度読ませる『FOCUS』
「たけし事件」で凋落
十章 いよいよ雑誌の時代がやってきた
加藤秀俊の「中間文化論」
新書文化から週刊誌文化へ
読者の要求レベルに答えられているか?
読む雑誌の復権はなるか
物書き・佐野眞一の諫言
泣き言はやめ、初心に戻る
WEB上の言論者は雑誌を滅ぼすか
論壇は消え去るのか
文書資料の優位性
雑誌のジャーナリズム性
松川事件を通して
プロのジャーナリストは滅びない
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