戦争の日々 下
第八章 目指すは真珠湾、シンガポール
真珠湾、見ゆ
渦巻く戦勝気分
株価の大暴騰
非国民呼ばわりにイラつく伊藤整
空疎な「日本精神」
マレー語がブームに
第九章 日本のものになった?東南アジア
楽観を装う企画院
苦しい船舶のやりくり
こは何事の争ひぞや
徴用文化人の怪気炎
ネズミ・ボーイとマレーの虎
ビルマ独立義勇軍の活躍
第十章 戦局早くも暗転
パール・ハーバーのお返し
焼夷弾を手づかみ!
知らされなかったミッドウェーの敗戦
従軍看護婦のつぶやき
青春の「虫けら日記」
ガダルカナルの死闘
「世界史の哲学」と「近代の超克」
負けやしませんでしょうねぇ
第十一章 幻と化す大東亜共栄圏
東条英機・イン・マニラ
独立のドの字も口にするな
大東亜会議と外相・重光葵
ムルデカ! マレー、インドネシア
地獄の太平洋
いよいよ漁船まで動員
血の酩酊、田村泰次郎の戦記
第十二章 戦時下のセンセーショナリズムとニヒリズム
登場した「一つ目トラック」
「玉砕」にゆれる人心
飛び交う噂、不穏な言動
カタカナは敵性語!?
“最後の”誕生日
倒閣に乗り出したぐうたら兵衛
東条英機の“異様”
号令内閣から漫談内閣へ
巻かないキャベツ、ならずの梅
第十三章 女学生の根こそぎ動員、そして特攻隊
センシンモーターって何?
連日の特攻報道
母と娘の対立
「妹」たちの日記
即製される特攻兵器
鬼気迫る特攻隊員の夜
特攻一家の大親分
血に染まった日記帳
第十四章 本土決戦か、終戦か
人間機雷・伏龍
ボケ老人風の宰相・鈴木貫太郎
議場騒然、首相泰然
「二・二六」生き残りの二老人
大日本“地下”帝国の構想
特攻イデオロギーの教組・平泉澄
帝国断末魔のクーデター計画
夜光虫との本土決戦
悲劇の島 沖縄
あとがき
主要参考・引用文献