図書目録ザイゴウ グンジンカイ資料番号:000052702

在郷軍人会

サブタイトル
良兵良民から赤紙・玉砕ヘ
編著者名
藤井 忠俊 著者
出版者
岩波書店
出版年月
2009年(平成21年)11月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
344p
ISBN
9784000230308
NDC(分類)
393.2
請求記号
393.2/F57
保管場所
開架一般
内容注記
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

はじめにー在郷軍人は軍服を着た市民なのか
軍服へのこだわりと嫌悪
農民か市民か
良兵良民

第1章 在郷軍人会の出発-日露戦後・在郷軍人会の位相
帰還兵と尚武会
在郷軍人組織化の契機
行政指導か、軍の統制か
軍隊改革と良兵づくり
都市化風潮への警戒心
帝国在郷軍人会設立経過
陸軍人事と分会長選出問題

第2章 キーワードとしての良兵良民-軍隊的価値観と農村的価値観の相剋
良兵良民の発想と構図
何から分会事業を始めるか
政策における分会基盤の強化、青年会との調整
青年会との関係、国民の元気
在郷軍人モラルの創出
奉公袋-シンボルの創案
忠魂碑を造る


第3章 市民社会と向き合う-大正デモクラシーへの対応
米騒動が示唆したものは
労働争議と在郷軍人
小作争議の渦中にある在郷軍人
大正デモクラシーとの接触
在郷軍人の参政権運動
協調主義の可能性

第4章 軍の危機感から生まれる国家主義
良兵良民から国民の中堅へ
国家主義の温床
大正デモクラシーの影響は規約改正案に及ぶ
関東大震災を見る
国家主義は思想たりうるか
現役専横の声あがる
大阪市電ストの場合
カギとなる青年団対策-長野の乱まで

第5章 規約改正から青年訓練へー総力戦の新体制
規約改正の意味
総力戦をめざる新体制
青年訓練の制度化
青年訓練における良兵良民観念
普選下の政党と分会
分会と青年訓練所
思想善導または国難

第6章 満洲事変-蠢く銃後
民衆は何を感じたか
銃後と在郷軍人会の役割
防空演習
忙しくなった分会
上海事変と銃後の増幅
国難に挑む軍と軍人会指導部
満洲国建国と武装移民

第7章 国体明徴へ-非常時に運動する在郷軍人会
その時、不況下の農村分会は
非常時を駆ける国家主義郷軍団の一例
どこまでつづくかぬかるみぞ
防空演習の定番
陸軍パンフレットから国体明徴運動へ
軍部と郷軍と運動
二・二六事件と勅令団体への転換
皇軍の任務に寄与するため

第8章 日中戦争-赤紙の祭りから戦線拡大へ
在郷軍人の召集つづく
動員環境の変化
見送りの構図
在郷軍人会本部の戸惑い
在郷軍人の戦い方・特設師団
未入営補充兵の訓練が急務に
戦場の軍紀と帰還兵のわびしさ
警防団の組織にどうかかわるか
関特演の秘密動員

第9章 在郷軍人は玉砕要員だったのか-アジア・太平洋戦争
計画動員の破綻から根こそぎ動員へ
召集の行き詰まりと母数の拡大
防衛召集と第二国民兵
奇異な編制・島防衛部隊の補給中隊
みじめな実戦、沖縄の防衛召集
国民の戦いとは
国民義勇隊

終章 在郷軍人とは何だったのか
敗戦の風景
どのように生きていくか
補償と慰霊の周辺
日本の在郷軍人会をどう評価するか

あとがき

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