日本「軍人」列伝
- サブタイトル
- 別冊宝島
- 編著者名
- 宝島社 [編]
- 出版者
- 宝島社
- 出版年月
- 2009年(平成21年)8月
- 大きさ(縦×横)cm
- 19×
- ページ
- 255p
- ISBN
- 9784796672696
- NDC(分類)
- 392.8
- 請求記号
- 392.8/Ta51
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 参考文献:p254‐255
- 昭和館デジタルアーカイブ
まえがき
第1章 旧日本軍の「巨星」が伝えるメッセージ
戦時下における微妙な立場 昭和天皇 大元帥・昭和天皇の心にあったもの
戦争の張本人と目された男 東條英機 「大日本帝国の悪の権化」か「同情すべき硬骨漢」か
不退転の決意、ハワイ奇襲作戦 山本五十六 先進的な海軍エリート「智将」の代表格
軍事の天才と呼ばれて 石原莞爾 おそるべき預言の書「世界最終戦争論」
“マレーの虎”と呼ばれたエリート 山下奉文 荒々しさと繊細さを併せ持つ男はマニラに散った
旧帝国陸軍・海軍階級表
第2章 殉難者か、戦争犯罪人か知られざる「A級戦犯」たち
孤独なるA級戦犯 板垣征四郎 石原莞爾とともに満州国建国に命を懸けた“陸軍髄一の中国通”
「ビルマの屠殺者」という別名 木村兵太郎 東條・武藤の陰に隠れながらも悲運の最期を遂げた陸軍大将
「東方のロレンス」の末路 土肥原賢二 日中戦争の始点で際立つ役割ラスト・エンペラーの横にいた男
「南京事件ではお恥ずかしい限りです」 松井石根 議論百出「南京大虐殺」の責任者として戦犯になった男
裁かれた「切れ者」 武藤章 軍務局長として陸軍省を牽引した「東條の頭脳」と呼ばれた男
御旗の皇軍派将軍 荒木貞夫 「皇国」「皇軍」の言葉を流行らせた陽気な“陸軍広報部長”
第3章 「正義はわれにあり」一念を胸に立った行動者たち
五十六と交わした「五峯録」 古賀峯一 “国民的英雄”亡き後の太平洋を指揮した悲運の連合艦隊司令長官
敵は陸軍!陸軍と闘い続けた 米内光政 陸軍の暴走に抵抗し続け総理も務めた海軍の“肝っ玉”
青年将校の後ろ盾 真崎甚三郎 二・二六事件の黒幕となった尊皇絶対主義者
「死に様」で見せた「生き様」 阿南惟幾 徳ある名将のプライドで潔く決意「切腹」は最後の聖戦
テロに消えた陸軍の大器 永田鉄山 陸軍内の派閥抗争に勝った秀才エリートはテロの凶刃に屈す
合理主義者が見た“特攻” 大西瀧治郎 「特攻なんてものは統率の外道」理詰めの作戦を求める合理主義者
満州のフィクサー 甘粕正彦 アナーキスト大杉を暗殺した男が満州で夢見たものとは
ミッドウェイ海戦の敗将 南雲忠一 畑違いの部隊を指摘して苦闘、最期はサイパンに死す
特別インタビュー 水木しげる 軍人が尊敬の対象?それはありません。それは明治時代の話じゃないですか。
第4章 胸にあるは「庶民の心」下級兵士かく生き、かく戦えり
零戦の英雄 坂井三郎 戦後に爆発した日本海軍航空隊エースの誇りと怒り
二・二六事件の中心人物 安藤輝三 最後まで蹶起をためらい孤立無援に自決を試みる
“神風特攻第一号”の真偽は 関行男 最愛の新妻のため米空母に爆弾を抱いて突っ込む
アメリカに負けた国は関係ない 小野田寛郎 戦場の日本兵の面魂が30年を経て立ち現れる
わがいのち月明に燃ゆ 林尹夫 死を見つめ続けた学徒兵の透明な言葉
虜囚にもならず玉砕もせず 横井庄一 タイムスリップ軍人第一号はもう一人の旧日本兵と対照的だった
第5章 われら「戦後」にそれぞれの重き荷を負う
日本陸軍の“ユダ” 田中隆吉 「裏切り者」と呼ばれてもA級戦犯を責めたてた男
力尽きたボロボロの老兵 小磯国昭 首相に担ぎあげられた「朝鮮の虎」は竹槍を振りかざす
細菌兵器部隊「七三一」を創設 石井四郎 人体実験を命じた男と「生物兵器」の暗闇
フィリピン戦線の悲劇 本間雅晴 太平洋戦争の汚点「バターン・死の行進」責任者として
第6章 「熱き思い」が織り成す両極 智将か愚将か
“軍神”の称号を与えられた戦闘機乗り 加藤建夫 連戦につぐ連戦、休みない戦いに散った陸軍戦闘機隊の至宝
終戦後に総決起を叫んだ 小園安名 「まだ戦える!」徹底抗戦を主張してクーデター未遂
米軍に最も高く評価された指揮官 栗林忠道 “弱卒”を率い硫黄島戦を指揮最期まで兵士とともに戦った将軍
“無敗将軍”のインパール作戦失敗 牟田口廉也 7万余の将兵を空しく失った「インパール」の責任は誰にあるのか
使用上、注意すべき男 辻政信 弾丸が飛び交う戦場で仁王立ちする男が参謀となった時
殿誉褒貶相半ばする航空参謀 源田実 実践で操縦桿を握ったことがない海軍戦闘機の権威
陸軍中野学校初代校長 秋草俊 対ソ諜報の第一人者モスクワ郊外の監獄に死す
戦艦大和の沖縄突入に反対 伊藤整一 「一億特攻」とはいったいどういう意味だったのか
特別編 明治男の魂を具現化した軍人たち
“聖将”と呼ばれた明治最後の武人 乃木希典 崩御した明治天皇を追い妻とともに自害し果てた
世界に知られた日本の英雄 東郷平八郎 ロシアのバルチック艦隊に勝利「東郷ターン」という戦術
日本海軍をつくった男 山本権兵衛 「陸主海従」の組織に異を唱え実践したバンカラ
陸海に分かれた俊才兄弟 秋山好古・真之 司馬遼太郎も瞠目したドラマチックな二人
対ロシアに活路あり 児玉源太郎 日露戦争を勝利に導く軍略家の知恵とは
帝国陸軍をつくりあげたビリケン宰相 寺内正毅 「剛腕」によって厳しい陸軍体質をつくった
「軍神」となった国民的英雄 広瀬武夫 部下を助けに戻って撃沈された純粋性
情報戦略を導入したパイオニア 福島安正 語学を武器に視野を広げリサーチの重要性を説く
著者紹介・参考文献
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