図書目録トッコウ トワ ナンダッタ ノカ資料番号:000052599

特攻とは何だったのか

サブタイトル
日本人として忘れてはいけないこと
編著者名
三枝 成彰 著/堀 紘一 著
出版者
PHP研究所
出版年月
2009年(平成21年)7月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
259p
ISBN
9784569708119
NDC(分類)
210.75
請求記号
210.75/Sa14
保管場所
閉架一般
内容注記
参考文献:p258‐259
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

まえがき(堀紘一)
 
序章 何のための戦争だったのか
「狂気の沙汰」「世紀の愚行」だったのか(堀)
特攻隊員を美化するのには反対(三枝)
近代戦争の本質を理解していなかった日本陸軍(堀)
指導者の責任は追及されなければならない(三枝)
「持てる国」と「持たざる国」の衝突(堀)
人種差別があったとしても無謀な戦いだった(三枝)
日本軍が戦った相手は飢餓だった(堀)
 
第一章 フェーズ1「偶発的、自発的な時代」
なぜ彼らは出撃前に「笑顔」に至れたのか(三枝)
「フェーズ1」の特攻は尊敬の対象である(堀)
特殊潜航艇の使用に山本五十六は反対だった(三枝)
特殊潜航艇と人間魚雷は違う(堀)
自ら“手本”を示した有馬正文少将(三枝)
「特攻作戦生みの親」大西瀧治郎中将の下命(堀)
 
第二章 フェーズ2「強制命令の時代」
関行雄大尉は喜んで志願したのか(三枝)
指揮官たちは「統率の外道」と思っていたはず(堀)
若者を追い込んだ大人たちが生き残った罪(三枝)
「フェーズ2」までの特攻は死を目的化していない(堀)
マッカーサーも多大な損害を脅威と認めた(三枝)
根拠なき小磯総理の「一発勝利の講和方針」(堀)
青年が起たなければ日本は滅びると語った大西(三枝)
大本営の恐るべき誤断から出た命令(堀)
マニラから逃げた寺内寿一司令官(三枝)
部下を見捨てて台湾に逃げた富永恭次中将(堀)
インパールで一万人の命を救った佐藤幸徳中将(三枝)
栗林忠道中将の硫黄島玉砕戦は無駄死にだったか(堀)
 
第三章 フェーズ3「供物と化した時代」
石油を守るための特攻に意味はあったのか(三枝)
「第二次丹作戦」までが死を強制しなかった(堀)
「猛気」のほうに「理」が生じる矛盾(三枝)
時機を逸した海軍の切り札「桜花」の悲劇(堀)
時代そのものが平衡感覚を失っていた(三枝)
「桜花」が撃沈したのは駆逐艦一隻だけ(堀)
陸軍と海軍の根本的な戦略の違い(三枝)
八原大佐の理性(持久作戦)は採用されなかった(堀)
なぶり殺しに遭った「大和」の海上特攻(三枝)
いったい誰が「大和」特攻を決めたのか(堀)
日本軍はアメリカ軍より非情だった(三枝)
終戦までの四カ月間の無為無策に腹が立つ(堀)
少年兵を死地へ向かわせたのは「犯罪」である(三枝)
醜い職業軍人も日本人と認めざるをえない(堀)
沖縄県民十二万人の犠牲も「供物」と同じ(三枝)
 
第四章 フェーズ4「統率なき時代」
美濃部少佐の気概と合理性は賞賛に値する(堀)
志賀飛行長が源田大佐にいった「指揮官先頭」(三枝)
最後まで米軍を悩ませた美濃部少佐の見事な采配(堀)
実験結果は戦果を期待できない戦法だった(三枝)
統率の一貫性、計画性は皆無に等しい(堀)
開戦前から勝利は不可能という結論が出ていた(三枝)
アメリカと百回戦っても絶対に勝てない理由(堀)
狂気と断ずることも賞揚することもできない(三枝)
「英霊」でも「犬死」でもない特攻論が必要(堀)
 
終章 我らがオペラとして遺す意味
妻と子ども三人を残して散華した特攻隊員もいた(三枝)
妻子が「後顧の憂いのないよう」自殺した悲劇(堀)
なぜ特攻をオペラにしたいと思うのか(三枝)
決して他人事ではない、決して彼らを忘れない(堀)
苦悩の果てにたどり着いた心境を表現したい(三枝)
 
あとがき(三枝成彰)
 
主な参考文献

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