図書目録ダイニッポン テイコク ホウカイ資料番号:000052561

「大日本帝国」崩壊

サブタイトル
東アジアの1945年 中公新書;2015
編著者名
加藤 聖文 著
出版者
中央公論新社
出版年月
2009年(平成21年)7月
大きさ(縦×横)cm
18×
ページ
v,266p
ISBN
9784121020154
NDC(分類)
210.75
請求記号
210.75/Ka86
保管場所
閉架一般
内容注記
参考文献:p249‐259 「大日本帝国」崩壊関連年表:p261‐266
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

はじめに
 
序章 ポツダム宣言
――トールマンの独善とソ連の蠢動
トルーマンの「世界構想」
揺れるポツダム宣言
トルーマンの独善とソ連軽視
中国の「二重の屈辱」
スターリンと対日参戦計画
ソ連の日本への態度
 
第1章 東京―
――「帝国」解体への道
使われなかった外交ルート
敗色濃厚
ソ連への大幅譲歩案
外務省の認識
和平工作の目的
曖昧な対応の帰結
ソ連の対日宣戦布告
ソ連参戦の衝撃
八月九日の会議
ポツダム宣言受諾の「聖断」
連合国の対応と思惑
バーンズ回答をめぐる対立
鈴木貫太郎の孤独な戦い
皇族・王公族の参集
八月一三日の閣議――受諾か再照会か
二三名の前での「聖断」
八月一五日
昭和天皇の「制度」への固執
求め続けた「正当な手続き」
なぜ「聖断」が必要だったか
ワシントン時間、一四日午後七時の発表
「民間人の切り捨て」指示
大日本帝国の自己否定
 
第2章 京城
――幻の「解放」
ソ連の朝鮮北部への侵攻
朝鮮人リーダーへの権限委譲案
朝鮮建国準備委員会の結成
朝鮮総督府の機能不全
「日本人世話会」
第一七方面軍(朝鮮軍)の強大な軍備
平穏な敗戦後の一〇日間
朝鮮人団体の乱立と軍の介入
「建準」を見限った総督府
米軍の進駐――日本の朝鮮支配の終焉
「只、苦笑するのみ」
朝鮮共産党の登場と阿部総督の引揚
四〇万人の民間人引揚
米英の朝鮮独立への低評価
三〇分で決められた「三八度線」
ソ連進駐と日本軍の武装解除
民族系と共産系の均衡
金日成の登場
「与えられた独立」への苦衷
米国が選んだ李承晩
暗殺、粛清、消息不明
「九月九日」という屈辱
 
第3章 台北
――「降伏」と「光復」のあいだ
軍事基地化――台湾総督と軍司令官の一体化
沖縄失陥後の総督府の対応
玉音放送
林献堂――台湾人有力者の働き
台湾人による政治運動
安藤総督と林献堂の会見
在台日本人の特異な敗戦認識
国民政府の台湾接収計画
国府軍の台湾進駐――出で立ちへの衝撃
蒋介石の台湾認識
独自の民族と歴史
一〇月二五日の無条件降伏
中国による接収と経済悪化
日本人への冷たい視線
米の政策転換による早期復員・引揚
日本人の留用と「琉僑」
安藤総督の自決
「二・二八事件」とその後の林献堂
「犬が去ったら豚が来た」
 
第4章 重慶・新京
――「連合国」中国の苦悩
蒋介石の屈辱
ヤルタの密約――ソ連による租借
モンゴル独立問題
宣言案――蒋介石への無配慮
ソ連の対日参戦と中ソ交渉
関東軍――長期持久戦への転換
在満日本人悲劇の遠因
ソ連侵攻と関東軍の弛緩
満州国政府の対応
居留民避難と関東軍の抵抗
溥儀の逃避行と「遷都」
溥儀が聴いた玉音放送
満州国の「解散」
日本亡命途次の拘束
関東軍の無防備都市宣言拒否
極東ソ連軍との交渉
満州国満系首脳の一斉拘引
ソ連軍兵士の悪行
関東軍の消滅
外交機関停止――関東軍支配の代償
満鉄の消滅
民間人主導の日本人組織
関東州――二三万人の在留日本人
米ソ交渉による引揚
「北進南防」――中共軍の進撃
「以徳報怨」演説の意味
蒋介石の終わらない「雪恥」
支那派遣軍の降伏――国府への協力
国共対峙と満州からの引揚
満州国滅亡後、消される歴史
 
第5章 南洋群島・樺太
――忘れられた「帝国」
南洋群島――委任統治から日本領へ
サイパン島陥落
沖縄占領政策の原型
南洋庁の崩壊
島ごとの降伏文書調印
「帝国臣民」意識
薄れる南洋群島の記憶
植民地・樺太
千島列島の防備
対米戦重視の防衛
ソ連侵攻と国民義勇隊の実践参加
玉音放送後も続く戦争
ソ連の北千島への上陸
北海道の占領要求
二二日の豊原への空襲
ソ連領への編入
在留日本人への施策
日本人、少数民族の「引揚」
残された民族
 
終章 「帝国」と崩壊と東アジア
降伏文書調印
「大東亜共同宣言」の矛盾
「皇民化」の論理
中国、蒙古の対日協力者たち
日本による仏印三国の独立
フィリピン、インドネシア、インド
タイ
八月一五日と新たな歴史像
 
あとがき
 
参考資料
参考文献
関連年表

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