開拓団壊滅す

はじめに
　
第一章　「北満農民救済記録」の報告者
七冊のノート
太平洋戦争と満蒙開拓団
小城子開拓団の記録
　
第二章　大陸を狙った日本
日露戦争に勝ち満洲支配へ
満洲移民への動き
片手に鍬、片手に銃
民間提唱の満蒙開拓団
母村、子村計画始まる
義勇隊開拓団と女塾
　
第三章　満洲　一九四五年八月
凄惨！　永安屯開拓団
関東軍と合流して壊滅へ
残留して集団自決へ
自決か病死かの財神開拓団
病魔に食い尽くされた三股流開拓団
　
第四章　血塗られた開拓地
二つの開拓団の末路
天理開拓団の死亡者名簿
自決から生きのびた末に
死の淵から這い上がった姉妹
トーチカに刻まれた遺書
　
第五章　生と死の間で
家族置き去りの大青森郷開拓団
敗戦一カ月後の集団自決
分裂、別行動の果てに
　
第六章　哀れ、満洲の女性たち
満妻か、死か、二つの道
中国人妻になって残留
置き去りの婦人子供たち
青春を満洲に散らして
クリスマスの夜の悲鳴
女なるがゆえに
　
第七章　義勇軍という名の予備軍
義勇隊訓練所の報告文
訓練生が書いた唯一の記録
老教育者の涙
戦時下の教科書
　
第八章　厳寒の満洲で
悲惨！　難民収容所
食器と寝具が財産
営農して帰国待つ
居留民会から営農資金受けて
現地人と融和して越冬
中国人妻よ戻れ！　の絶叫
お腹の子供を堕して
　
第九章　ノートの謎を追って
元日本人居留民会農民部副部長の記憶
須田正美さんの証言
北朝鮮経由で運ばれたノート
　
第十章　一九九一年春
ある残留婦人の日記
哈爾浜難民収容所はいま
　
主な参考図書・文献
満洲開拓関係年表
あとがき
　
図版（萩原勇雄）