戦場は星空の彼方に

“お父ちゃん、戦争日記が本になりました”
　
昭和十九年
先生！旦那さまに召集令状が
大陸戦線へ…駅頭の別れ
機関銃隊ですって！つのる不安
ナゾナゾのような戦線だより
悲憤！サイパン玉砕
あの人も、この人も…続々と応召
空襲警報！敵一機伊豆方面より東進中
　
昭和二十年
正月から続々と患者
帝都空襲！江東地区は全滅
沿岸警備隊が駐屯
薬を！注射液を…
「ガラスのうさぎ」の悲劇、そして終戦
天気予報再開の日に豆台風
ああ、ご無事でお帰りを…
終戦一カ月余、あなたは何処に？
お父ちゃんの部隊は北朝鮮にいた
　
昭和二十一年
新しき年、待つはただ君帰ります日
五郎さん、大きな愛を知って…
頼りにならない留守業務部
もうすぐ出征満二年
ソ連へ？「衣（ころも）」部隊は消えちゃった
早くも終戦一周年
思い出の指輪をはめてあなたの夢を…
嬉しい！シベリアから便り
　
昭和二十二年
ことしこそ帰ってくる！
電報！お父ちゃんが舞鶴に！
　
装幀／（熊谷博人）