図書オンナ ニトッテノ センソウ000052231

女にとっての戦争 2

サブタイトル1~10
「ひととき」欄の三〇年から
編著者名
影山 三郎 [ほか]編/中村 智子 編/草の実会 編
出版者
田畑書店
出版年月
1982年(昭和57年)8月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
266p
ISBN
NDC(分類)
916
請求記号
916/Ka18/2
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

一九六八年(昭和43年)
血を流させたものへの憤り(高見悦子)
また免疫になるのを恐れる(早川恭子)
最も日常的な存在から(立原未知)
私の思い描く戦死者の墓地(藤川渓子)
こんどこそベトナム和平を(飯野周子)
韓国の原爆患者にわびたい(田中テル)
憲法を六十の手習い(石黒周子)
「備えあれば」の恐ろしさ(伊藤つや子)
百日紅に思う原爆の悲劇(吉田菊枝)
亡き弟への追憶(武井貞代)
赤い雲のつめ跡(谷川寿子)
「あの日」の記憶のある限り(持田郁子)
お国にささげた故郷の家(大西信子)
仏壇の奥に入れた兄の勲章(関和子)
育てよう「デモをする権利」(匿名希望)
戦死者慰霊祭に出席して(加納昌子)
 
一九六九年(昭和44年)
兄たちの羽根つき(長尾彰子)
終ってなかった父母の戦後(吉川美智子)
戦死した父の墓が欲しい(斎藤由恵)
肩身の狭い被爆二世(匿名希望)
戦争中の「聖火リレー」(高橋文子)
父が戦死して二十四年(西山悦子)
戦災孤児だった夫(佐々木三枝子)
父の味がするギンナン(斎藤由恵)
昔の疎開先から届いた喪中の報(大森輝子)
 
一九七〇年(昭和45年)
女は執念深いのである(溝口悠紀子)
出てきた予科練の合格通知書(河野ひさ江)
主婦として何かしなければ(旗手みどり)
捨てきれない二つの帽子(北垣甲子)
焼け野原でのコンサート(永田周子)
八月の太陽は悲しい(水原富子)
植木バチに拾われた母の骨(奥山俊子)
作られた「敵」を恐れた私(福本英子)
夜の品川駅の別れ(牧野弘子)
平和はいいなあ(畠山美恵)
ベトナム帰休の沖縄出身兵士(小林節子)
 
一九七一年(昭和46年)
一人暮らしの母を案じつつ(県洋子)
戦災生きぬいたひな人形(木村富美子)
戦死の兄を待っていた亡父(大島かづ子)
ヒロシマを語りつぎたい(三宅泰子)
東京空襲を記録する文集(紀伊艶子)
兄を奪われた妹の体験(仁木悦子)
妻たちの戦後はつづく(星野美子)
私も戦争で兄を失った妹(寺島弘子)
責任追及の執拗さが大切(渡辺瑞代)
 
一九七二年(昭和47年)
横井さんのニュースに思う(林和子)
箱根国立療養所の人びと(福田昌子)
遺骨収集への肉親の願い(棚田良子)
鏡台を買った古稀の母(石井鞆音)
相模補給廠前で逮捕された息子(鈴木芳子)
希望の顔はすばらしい(中井道子)
信濃路の秋に木の実を拾う(加藤静)
兄の霊は南の海の底深く(滝沢美子)
カボチャを受けつけない夫(鳥海陽子)
 
一九七三年(昭和48年)
「北爆指輪」に願いを託して(片野和子)
ベトナム停戦と六歳児(佐藤静子)
二十八年前の集団疎開の友達へ(馬場カヨ)
南の島への里帰り(吉田福子)
父親の温かさを知らない父親(宮川久美)
防空ごう堀りとトロロイモ(藍原リエ子)
忘れ得ぬ「八月十三日の人」(上脇霜子)
「鷹匠」で思い出した祖母の話(小泉寿子)
女性は軍歌を歌わない(勝又喜美子)
「飢え」思い出したイモ掘り(亀谷美智子)
 
一九七四(昭和49年)
めぐり来る東京大空襲の日(笹本喜久子)
「絶対」に納得しないわが子(犬伏すみ)
いま思い出す祖母の涙(五十嵐登美子)
戦争で見た人間の二つの顔(椿芳子)
スタコラ逃げ出せる勇気(松本節子)
白いホカホカ御飯とアジの塩焼き(今里綾子)
両親の金婚式でなつかしい対面(加藤美智子)
我慢の押しつけはゴメン!(八木原道子)
 
一九七五年(昭和50年)
空襲で拾った命、今日も無事(及川とし子)
夕日の中で思う東京大空襲(志野原勝子)
平和のため、私にできること(加藤とも子)
八歳の娘に語り継いだ原爆(玉手理子)
インドシナの民衆に手を(小林礼子)
ベトナム募金に協力したいが(安江明子)
「昔は手で洗たく?」と驚く子(小出慶子)
父の履歴書(内田明子)
疎開児童と再会、老父の涙(雨宮照世)
まだ忘れられぬ戦争の悪夢(石原愛子)
死を覚悟していた父の言葉(戸野谷由美子)
娘へ小包、思い起こす戦争(槇文子)
粗食に耐えた幼児はいま……(川島浪子)
親と娘の「意義のある宿題」(中石節子)
天皇訪米の風景(相原ゆう)
忘れられないカキの思い出(深沢真理子)
 
一九七六年(昭和51年)
チョコレートの箱と父の死(小林ルミ子)
草もち喜んだ寝たきりの姉(宮沢寿子)
日の丸は戦死した息子の……(後藤雍子)
「お父さん」と呼べなかった私(関博子)
戦争がこわいという娘の詩(猪野富子)
あまりにむごい戦争の思い出(鞍智美知子)
軍隊のビンタ忘れぬうらみ(金山愛子)
「正八位」よりも青春を返して(藤井友子)
しみじみ三十一年ぶりの卒業式(米川琴)
 
一九七七年(昭和52年)
受けとれなかった一万円(蓮沼とよ子)
SLを見て戦争思い出す(山村美恵子)
出征兵の背の赤いコイのぼり(森本郁子)
軍歌をくちずさむとき(永井百合子)
子に「君が代」歌わせたくない(山内保子)
未体験の戦争も語り継ごう(中村陽子)
 
一九七八年(昭和53年)
悪夢のようだった預金封鎖(山芝美枝子)
雑のうで作ったランドセル(長田幸)
赤いひものついた防空頭巾(鈴木妙子)
集団疎開の友の顔なつかし(山口久枝)
シベリアから父が帰った日(冨山美枝子)
夏祭りで思い出す戦争(高橋照子)
花火は空襲の死者への川供養(後藤雍子)
つらかった戦争中の生理日(広瀬秋紅)
娘の宿題に残す終戦の体験(西内八重)
母を通じてしのぶ父のこと(小林雅代)
二十四歳で戦死した父の遺言(藤波倭文子)
 
一九七九年(昭和54年)
書きとめた義父の戦争体験(石山みえ子)
憲法前文はわが青春の書(西茂子)
石けんの香りに平和をかいだ頃(木村靖子)
涙が流れた三十六年前の家計簿(細野政子)
戦没学生の母の悲しさ知る(高橋洋子)
うそで包まれていた時代(桜井静子)
 
一九八〇年(昭和55年)
『流れる星……』で知った苦難(角澄子)
亡夫の母を世話する嫁の私(田中たかの)
心ふるえたビスケットの味(河合洋子)
再び『きけわだつみのこえ』を(福田フジ子)
「語りつごう、静岡大空襲」のビラ(田宮ますえ)
ひめゆりの乙女の友として(兼次京子)
あの日々は風化させられぬ(滝沢よし子)
木綿の感触に平和しみじみ(平柳喜和子)
たった一人で戦い続けた父(大里祥子)
難病の女性と共に祈る平和(和田三千代)
小さなデモで反戦への決意(宮下喜代)
まりつき唄に食糧難しのぶ(坂内敦子)
平和の尊さを語り継ぎたい(吉武洋子)
「平和教育」を見捨てないで(岡本早苗)
四十五歳の小さなナベいとおし(大津一女)
真珠湾の夜、反戦主張した父(加藤道子)
軍人一時恩給と生命の重さ(落合典子)
「私も戦争担った」、でも今は(新谷れい子)
 
一九八一年(昭和56年)
定年後にこそ平和な日々を(佐々木かづ子)
戦死した兄の供養と針供養(今野てる)
ミカンの味は母の苦労の味(金内迪子)
アルバムに思い出数々三十五年(鈴木勝子)
平和こそが級友への鎮魂歌(高見沢幸子)
日本にも戦争あったの?(新井恵美子)
肉親捜す顔写真に重なる自分(西田清子)
「はやらない」!?非核三原則(岩野由美子)
戦争は過去のことでしょうか(池上従子)
平和な社会の軍事化に恐怖(村井福子)
生かしたい敗戦後の教科書(小林眸)
どう残すおばちゃんの嘆き(萩原美穂子)
父の枕辺、平和を祈る(宇津山久子)
戦争体験集にも五度目の夏(西山正子)
「すいとんうまい」平和だね(増口千代世)
ささやかに祝う「終戦の日」(鈴木アヤ)
「非国民」の名に兄は耐えた(宮崎史子)
中国に残った父の作品(西本芳子)
軍服よりジーパン姿が好き(筒井真樹子)
 
一九八二年(昭和57年)
米軍機墜落事故の日(長谷川玲子)
核禁止署名、当然と思ったが(多田美津子)
子を残した親たちのつらさ(奥田千鶴子)
卒業式を焼いた東京大空襲(海口陽子)
つらく長い姉の戦後終わる(宮沢寿子)
反核署名待つ人と断る人と(五十嵐まつ)
再び象を殺さないだろうか(福井由紀子)
 
「ひととき」の趣旨と役割(影山三郎)