GHQ情報課長ドン・ブラウンとその時代
第1章 欧米人ジャーナリストの日本政治論――全体的君主制・「神の国」・政治的有機体(今井清一)
はじめに
全体的君主制と受任制度
神輿政府とその担い手
暗殺政治と翼賛政治
外国人記者の交友と外字紙弾圧
「政治的有機体としての日本」
おわりに
第2章 明治天皇聖蹟顕彰運動の地域的展開――神奈川県を事例に(寺嵜弘康)
はじめに
神奈川県における明治天皇聖蹟
明治天皇聖蹟顕彰運動の展開
おわりに
第3章 ホノルル戦時情報局の対日宣伝ビラ――画家フランシス・ブレークモアの貢献(森岡三千代)
はじめに
フランシス・ブレークモアの経歴
ホノルル戦時情報局
アメリカ軍の対日心理戦――「ペンは剣よりも強し」
フランシスの宣伝ビラ――本土の日本国民に向けて
フランシスの宣伝ビラ――前線の日本兵に向けて
おわりに
第4章 横山雄偉と昭和の政界(大西比呂志)
はじめに
大正昭和の政界
戦時下の情報活動
戦争末期から占領期へ
おわりに
第5章 対日占領期アメリカの「民主主義」啓蒙政策――横浜CIE情報センターの設立と運営(山本礼子)
はじめに
CIE情報センターの設立と運営
日本人CIE情報センター利用状況
CIE情報センター利用推進策
書籍・雑誌の調達
横浜CIE情報センターの設立と活動
おわりに
第6章 占領期の翻訳権問題とブラウン――占領政策へのアメリカ本国の影響(中武香奈美)
はじめに
占領開始時の翻訳権問題
翻訳権入札制度とアメリカ
問題となった翻訳権入札外のアメリカ図書
アメリカ図書翻訳に対する支援策
おわりに
第7章 ドン・ブラウンとジョン・マキ――GHQ文官の戦中と戦後(天川晃)
はじめに
ジョン・マキの経歴
マキとブラウン
GHQの文官たち
憲法改正問題との関わり
おわりに
あとがき