私たちの戦争責任
- サブタイトル
- 「昭和」初期二〇年と「平成」期二〇年の歴史的考察
- 編著者名
- 纐纈 厚 著
- 出版者
- 凱風社
- 出版年月
- 2009年(平成21年)4月
- 大きさ(縦×横)cm
- 20×
- ページ
- 206p
- ISBN
- 9784773633078
- NDC(分類)
- 210.7
- 請求記号
- 210.7/Ko42
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 人名索引:p205‐206
- 昭和館デジタルアーカイブ
はじめに 二つの「二〇年」
序章 帝国日本の原型とその再登場――田母神問題の本質
帝国日本再登場への期待
「昭和」前史としての大正デモクラシー
「昭和」初期の二○年
総力戦時代のデモクラシー
「平成」の二〇年
「昭和」初期二〇年と「平成」の二〇年の共通点
帝国日本の再登場
“昭和初期”への郷愁
自立と一体化の同時進行
政治と憲法と自衛隊
第一章 帝国の天皇と象徴の天皇――聖断論と天皇の免責
「切断論」と「連続論」
天皇制の存置がもたらしたもの
明治国家の政治システム
「聖断」による戦前の“戦後化”
敗戦と「聖断」
「戦争終結の詔書」
「聖断神話」の形成
日本の侵略責任と敗戦責任を後方に追いやる
戦後天皇制と聖断論
第二章 戦時官僚が指導した戦後の経済復興――岸信介の再登場
岸信介の再登場
岸信介の総力戦
「戦時官僚」岸信介
戦後に実現した総力戦体制
岸再評価の背景
岸再評価の今日的意味
第三章 靖国神社と明治以来の戦争――小泉公式参拝強行の背景
過去と現在とを接合する靖国神社
靖国神社の位置
靖国神社の宗教的・政治的機能
靖国神社の解体と再建
日本社会の右傾化と国家神道の復権
靖国神社国家護持と自民党
中曽根首相の靖国神社参拝問題
九〇年代における靖国神社参拝問題の新展開
公式参拝にこだわる理由
公式参拝のどこがもんだいか
アジアの声を無視するのはなぜか
靖国神社と「国民意識」
第四章 日本はアジアを侵略した――歴史の歪曲は不信を生む
植民地支配意識の希薄さ
アジア太平洋戦争とは何だったのか
アジア太平洋戦争を考えるための三つのアプローチ
「アジア解放戦争」論の出所はどこか
「民族解放」論の背景
第五章 アジア太平洋戦争の歴史事実――卑劣な歴史修正主義
「戦争目的」の視点から
「植民地経営」の視点から
歴史認識の希薄さの原因はどこにあるのか
「アジア解放戦争」論が繰り返される理由
歴史の記憶と忘却
植民地主義をめぐって
「植民地近代化」論とは何か
「アジア解放戦争」論の清算を
歴史認識の共有は可能か
信頼醸成
第六章 日米安保がアジアとの和解を阻害した――日米同盟とアジア
歴史の封印に手を貸した日米同盟
日本人の歴史認識を規制した米国の狙い
日米安保条約の歴史観
〈歴史認識同盟〉の問題点
終章 過去と向き合う―ということ――戦後世代の戦争責任
真の解決に向けて
戦後世代の戦争責任
政治的責任としての戦争責任
戦争責任は国境と時効を超える
戦後世代の「戦後責任」
暗躍する歴史修正主義者たち
求められる歴史の〈奪還〉
さまざまな歴史観のなかで
あとがき 私たちの戦争責任
人名索引
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