一年生のとき戦争が始まった
信州 智里東国民学校昭和21年度卒同級生――文
絵・写真(熊谷元一)
まえがき
竹の子、栗の子の入学
入学の日 (毛涯吉澤伸子先生)
奥根木のやんか坊主(竹内司)
登校拒否
一号(原行平)
逃げ出した音楽会(水上豊恵)
竹の子、栗の子 (毛涯吉澤伸子先生)
伸子先生(原かつ)
大戦争がはじまった
麦踏み中にはじまった大戦争(原寿顕)
それから学校が変わった(原行平)
奉安殿と勅語奉読(田中崇夫)
おちんちくらべ
なつかしいおしなご(高橋利枝)
おちんちくらべ(原栄司)
蜂さされには小便(小松輝男)
そりすべり(瀬古幸穂)
蒔トラックで下校(原寿顕)
寿顕君の耳の傷跡(原栄司)
ほんやり様(佐々木みつ子)
お嫁さんが来る!(水上豊恵)
生き物は友達?
アリジゴク遊び(岸守人)
タカの巣をおそう(石原泰蔵)
マムシに出あったこと(小松正幸)
セキリン(宮嶋睦志)
川遊び(石原庄一)
「メダカ」飲み(下原カオル)
シラガダイでつり糸作り(石原泰蔵)
ハチの巣の位置と大水(小松正幸)
奉安殿の雀の巣をねらう(田中崇夫)
学校の自給作戦
ストーブの薪取り(渋谷光穂)
うるしにかぶれて(遠山芳子)
グゾバ取り(田中崇夫)
サツマイモの苗床づくり(岸田定子)
かついで運んだ下肥(小松孝好)
デンデン虫もモグラも食べた
一汁一菜(斉藤文子)
学校帰りの食べ物(井原弘男)
栗飯弁当(毛涯吉澤伸子先生)
食べられるものは何でも食べた(塚田和子)
疎開して知った食べ物(岸田守人)
ご飯の前の「おおむかしから……」(原寿顕)
わらぞうり
ボロ布入りのわらぞうり(水上豊恵)
わらぞうりで通学(鷹林庚)
わらどうりが切れた遠足(矢沢照子)
一日かけて歩いて行った母の実家(市瀬豊美)
もらい風呂
灰汁で洗った洗濯(原かつ)
ヒビとアカギレ(岸田定子)
もらい風呂(渋谷光穂)
アバタだらけの長靴さん(岸田定子)
シラミの話(遠山洋子)
にがい虫下し(井原弘男)
もらえなかったエデック(原秀夫)
先生の出征
したっていた加藤先生の出征(塩沢久子)
十九歳で着任、十九歳で出征(加藤真那生先生)
千人針(原かつ)
山の村でも灯火管制(原かつ)
縁故疎開(石原保廣)
不公平な配給(田中崇夫)
粗悪になった学用品(原繁男)
ススキの穂で兵器(小松正幸)
桑の皮で学生服(塚田和子)
十六歳の大池先生
僕たちの担任は男の先生だ(石原保廣)
レンゲの田んぼですもう(水上剛)
先生になぐられた(鷹林庚)
終戦と墨ぬり教科書
父の戦死(水上百子)
帰らない二人の兄(柴田初代)
ビラと終戦(西田節)
終戦の日(浜島光世)
家族全員「カボチャ色」(小松正樹)
墨ぬり教科書(石原泰蔵)
熊谷先生の授業
たのしんで読んだ学級図書館(浜島光世)
幻灯の思い出(水上剛)
うれしかったサツマイモ競作会(原栄司)
頭権現さまで売った「木登りザル」(岸田定子)
蚕がくれたドッジボール(熊谷元一先生)
森の水車(小松輝男)
泣き笑いの五平もち(高瀬京子)
卒業後二十数年ぶりの同級会
代田先生かんべんな(水上剛)
ウグイスの声(島岡代田千穂子先生)
資料1 私たちの担任の先生
資料2 学校日誌
資料3 昭和一九年一〇月 全校の記録