図書アキヒト テンノウ ト ヒロヒト テンノウ000052173

明仁天皇と裕仁天皇

サブタイトル1~10
編著者名
保阪 正康 著
出版者
講談社
出版年月
2009年(平成21年)5月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
334p,図版2枚
ISBN
9784062128582
NDC(分類)
288
請求記号
288/Te37
保管場所
閉架一般
内容注記
参考文献一覧:p332‐334
和書
目次

序章 時代の分岐点に立って
国民の視線の位置と合致する天皇
ラジオの前に正座し玉音放送を聞く
皇太子拉致計画
天皇家の「口承」
焼け野原に衝撃を受ける
 
第一章 軍国主義下の帝王教育
「親王に間違いはないか」
「昭和八年」という時代
「臣民喜びの総動員」
「御養育」をめぐる対立
鈴木貫太郎と牧野伸顕
守られなかった「約束」
「八人の侍」
動作のおそい虚弱児
皇太子には軍服を着せぬ
御級友の選抜
現代神の「分身」として
転々とした疎開先で
「なぜ、日本は特攻隊戦法をとらなければならないの」
 
第二章 戦後空間での皇太子像
小金井の仮校舎で
「自分の跡継ぎを育てる資格はありません」
共産党は取締りを要せずや
華族廃止と臣籍降下――丸裸にされた皇室
新たな帝王学のために
GHQと昭和天皇の思惑
食糧難の中で育まれた創意工夫
小泉信三の存在
小泉の考えた「帝王学」
『ジョオジ五世伝』と愛息・小泉信吉の戦死
Intellectual honesty(知的正直さ)
ヴァイニング夫人の影響
「殿下は物の見事に元師の試験にパスされた」
天皇退位の可能性
「出来るだけ広く各国を見たい」
 
第三章 新皇室論の実践者として
立太子礼の大キャンペーン
知識人たちの「皇太子論」
密かに始まった皇太子妃の人選
「東宮ちゃんがいるから私も安心だ」
天皇名代として英女王戴冠式へ
芽生えた父・天皇への疑問
天皇家の「自然科学」志向
過熱し始める「お妃探し」報道
小泉信三が選んだ「正田美智子」
香淳皇后の冷ややかな目
「夫婦でひとつ」という新しい天皇制
 
第四章 皇室の新時代と家族史
高度経済成長の中で
浩宮徳仁親王誕生
「普通の家のルール」を守る
旧世代からの批判
美智子皇太子妃とは
なぜいじめに耐えられたか
左派寄りだった学友たち
変化した日本人の意識
反体制運動にさらされる皇室
「皇室外交」の誕生
最大の懸案だったアメリカ訪問
「父」と「子」の相剋
皇太子が辿りついた「平和国家」の思想
「沖縄」で見せた姿勢
皇太子の二つの「自覚」
 
第五章 新しい天皇像をめざして
円熟期の皇太子
「プリンツア(皇太子)」と迎えられて
「皇室の伝統は、つねに学問でした」
モラルを失う日本社会
皇室に「親しみ」を感じる人々
浩宮が「成年式」に求められたもの
未来の「皇后」
「科学者」としての皇太子
皇室外交の変質
記憶すべき「四つの日」
「昭和」の終焉に向かって
「家長」の役を果たす
「口伝」を託した父、脳裏に刻んだ息子
公務に執着した昭和天皇
最後の会見
崩御と即位
父の時代への理解、そして和解
美智子皇后という支え
 
第六章 平成時代と天皇像の確立
災害地で正座して被災者を見舞う
皇太子時代から変わらぬスタイル
理解した「父の無念」
中国にも伝わった「新しい天皇像」
友好を心に刻んで
「おことば」にある四つの特徴
「戦禍の地」サイパンへの慰霊の旅
「私の時代には戦争はない」
カリスマ性をもたない、という意思
天皇が希求する「国民との信頼関係」
伝統回帰の意識
「これからも陛下のおそばで」
和歌に見る天皇・皇后の思い
皇室典範改正の問題
皇太子浩宮の結婚
「二人でひとつ」が崩れて
「家庭内の問題」があからさまに
史上最も「人間的」な天皇
 
終章 歴史にいかに刻まれるか
「ご心痛」の日々
新しい時代の「皇室のあり方」とは
最大の平和勢力となる天皇家
 
あとがき
 
参考文献一覧