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聞き書き・日本海軍史

サブタイトル1~10
編著者名
戸高 一成 著
出版者
PHP研究所
出版年月
2009年(平成21年)8月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
227p
ISBN
9784569704180
NDC(分類)
397.21
請求記号
397.21/To17
保管場所
開架一般
内容注記
和書
目次

プロローグ――日本海軍士官の証言
「一人称」で語られる太平洋戦争
史料調査会を手伝ってくれないか
知られざる数々のエピソード
 
第1章 節を曲げぬ海軍士官の一典型(大井篤)
ソフト帽の被り方を知ってますか?
海軍の参謀は「権限がない」
八十歳を過ぎてなお勉強
 
第2章 常に最前線で戦った士官搭乗員(藤田怡与蔵)
「医者か海軍か、どっちでもよかった」
「強運」を呼んだもの
機械を信用しすぎちゃいけない
 
第3章 死線をくぐり抜けた通信参謀(関野英夫)
未曾有の台風の中での「第四艦隊事件」
艦橋最上部から信号索を伝って降りる
だからこそ米海軍は信頼できる
 
第4章 ラジコン戦艦を生んだ技術士官(山本正治)
知られざる「ラジコン戦艦」摂津
「腕はあっても弾がない」
「殺人光線」転じて……
 
第5章 第一次ソロモン海戦勝利を導いた参謀長(大西新蔵)
郵便料金の不足で兵学校を受験できず
うーむ、こりゃ縁起がよい
坂井三郎の零戦とすれ違う
 
第6章 マリアナ沖海戦を戦った整備科予備仕官(三原誠)
七十五センチ間隔で甲板に飛行機を並べる
不沈空母・大鳳はなぜ沈んだのか
ロケット戦闘機とジェット特攻機
 
第7章 三百九十二回の出撃を重ねた飛行艇隊長(日辻常雄)
大将や長官になる気はなかった
飛行艇を攻撃に使うのは無理
九七式飛行艇VSB17の死闘
日本の空を最後に飛んだ海軍機
 
第8章 日本海軍に警鐘を鳴らし続けた中将(新見政一)
火事といえば鳶口に高張提灯の世代
太平洋戦争の失敗はすでに集約されていた
「おお、新見の本が出たのか」
 
第9章 真珠湾から終戦当日まで飛び続けた艦爆乗り(小瀬本國雄)
世界最強の急降下爆撃隊
南太平洋、マリアナ、レイテ……激闘の日々
八月十五日午前十時五十分の特攻
 
第10章 情報の重要性を訴え続けた通信参謀(中島親孝)
二戦艦撃沈に「まず、ほっとした」
「これはおかしいのではないか?」
日本海軍には情報の専門家がいない
「若々しい指揮」は「稚拙な指揮」?
 
第11章 戦後、海軍批判を続けた連合艦隊参謀の思い(千早正隆)
連合艦隊の防空は甚だ不十分
炎上する艦橋からロープを伝って脱出
今でも日本海軍の士官なんだよ
 
第12章 南太平洋海戦でホーネットへ雷撃したつわもの(山下清隆)
ミッドウェー海戦の雷撃経験
ソロモンから南太平洋海戦へ転戦
最後まで血気盛んなパイロットで通す
 
第13章 技術調査でドイツへ。戦後は戦争裁判資料を整理(豊田隈雄)
日本海軍航空創生期のメンバー
技術情報を入手するためドイツへ
ドイツでの終戦と戦犯資料整理
 
第14章 海軍の従軍カメラマンとして各地の海戦に転戦(牧島貞一)
身分保証のないニュースカメラマン
海軍専属として各地の海戦で命懸けの撮影
帰国後もカメラマンとして活躍
 
終章 帝国海軍軍人たちの戦後
戦犯容疑者としての海軍軍人
外地での戦犯容疑者の苦難
晴耕雨読で農業に従事
沈黙を守った井上成美と、裁判で戦った米内光政
海軍最後の業務としての復員業務
捕虜となった人々
戦後復興の担い手として
米内光政の最後の訓示
 
あとがき
 
装丁(神長文夫/松岡昌代)
カバー写真提供(HPS(本文もすべて))