赤い夕陽に背をむけて
第一章 終戦、いきなり暴徒
終戦、武装解除
強盗一家
捨てる神あれば助ける神あり
ソ連兵乱入
三十人で脱走はかる
強盗に間違われた夫
中秋の名月の夜
「不二舞踊研究所」の崩かい
平安広場の居留民団
民団に避難
ソ連兵はどこでもダワイ
毎日が綱渡りのような生活
強盗の身代金
朝鮮人も棒で追われる
女兵の捕虜になって、あわや
大谷琴子さんの話
平安広場の強盗
一粒のキャラメル
第二章 奉天でのあれこれ
大南門の大人の家
中国の結婚式
兄弟二人で仲良くお嫁さんを
八歳の娼婦
朝鮮のおもにの話
辻切りの出る駅前
春日町の老女はなぜ
老車夫の情
暴動屋
一刀両断
お弟子の白拍子さん亡くなる
子供の乞食
皆んなで歩いて帰ろう
平安広場のおばあさんの事
母は強し、大の字に寝て「ダワイ」
兄は妹を助けて殺された
子供売買の話
子供を殺すか手ばなすか
貴方は誰れ
夕陽の中に消えた女の子
右手をソ連兵につかまれて
やっと窮地を脱した私
やっぱり勇気は必要
中国と日本の考え方の違い
二転三転帰国の日きまらず
北奉天駅にて
この人達はどうなる
第三章 少女時代
福岡県周船寺で生まれる
小学生時代のこと
共産党の話をし大問題に
「一番星」の童謡が全国一位に
本の大好きな変わった子ども
踊りや裁縫を習いながら夜働く
「劇団・新世紀」を旗挙げ
私の里、名倉家
主人との出会い
泥棒と間違えられた捕物劇に
第四章 満州へ渡る
スパイと間違えられる
宝塚歌劇の男役のような麗人
これが満州か…
後でその人が川島芳子さんと知る
奉天神社で結婚式、「不二舞踊団」結成
北満へ決死の慰問公演、出発寸前に終戦
第五章 いよいよ奉天を脱出
錦県へ無蓋貨車で
第六章 錦県収容所
額に無残な傷跡の子ども
年寄りの帰る家なし
今夜もまた暴動が
妻子を捜して何百里、奇跡の出会い
明日はコロ島に
第七章 いよいよ内地へ
よもすがら…
お盆に花を流しましょう
鍋をすり替えられて…
こんな夫婦
あっ、内地
挙手の礼
戦後の歩み
あとがき