図書シンポテキ シュフ オ イキル000051934

〈進歩的主婦〉を生きる

サブタイトル1~10
戦後『婦人公論』のエスノグラフィー
編著者名
中尾 香 著者
出版者
作品社
出版年月
2009年(平成21年)3月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
260p
ISBN
9784861821257
NDC(分類)
367.21
請求記号
367.21/N41
保管場所
閉架一般
内容注記
博士論文(大阪大学 2005年)を基にしたもの 引用・参考文献:p246‐251
和書
目次

はじめに
女性向けメディアのエスノグラフィー
〈フェミニスト〉の母たち
 
第一章 自由主義の伝統と『婦人公論』
草創期の中央公論社と雑誌『中央公論』
『中央公論』黄金時代
『婦人公論』創刊
昭和初期大衆化
戦時中
レジスタンス
廃刊
戦後
 
第二章 リベラリストとスーパーウーマン――編集長たちのジェンダー観
嶋中雄作と「女性解放」
嶋中雄作に影響を与えた人
嶋中雄作の思想的立場
妻にたいする嶋中雄作
「スーパーウーマン」としての三枝佐枝子
「読者より一歩先をゆく雑誌」とその方向
〈スーパーウーマン〉のすすめ
 
第三章 もうひとつのジェンダー――『婦人公論』のなかの男性像
男性像とジェンダー
本章の課題
男性研究
七つの男性イメージ
考察の対象とした記事の選択
七つの男性イメージ
女性に甘える男性像
プロローグ
サラリーマンの系譜
家制度の系譜
二つの系譜の展開
男性のジレンマ
「暴君」から「赤ん坊」そして「戦闘機」へ
『婦人公論』のジェンダー
 
第四章 『婦人公論』愛読者グループ
『婦人公論』の読者層
調査概要
愛読者グループ
「戦後」と『婦人公論』愛読者グループ
『婦人公論』愛読者グループの形成
『婦人公論』愛読者グループ
 
第五章 読者たちが読んだ「主婦論争」
女性解放論的立場による「主婦論争」
読者たちが読んだ「主婦論争」
「主婦論争」以前の女性論
「主婦という第二職業論」とその反響
石垣説の波紋
邸永漢と梅棹忠夫のインパクト
読者たちの〈生〉の磁場
〈進歩的主婦〉層の形成
 
第六章「白雪会」――あるグループの歴史と活動
「白雪会」発足
「モダンで美人の奥様」山下愛子
講師と「ジャンボジェット機」
戦時中の活動
終戦直後とクリスマスパーティー
戦後の活動
「白雪会」のメンバーと会の継続性
 
第七章 『婦人公論』は人生そのもの――ある読者のエスノグラフィー
違和感と「解放」への実践
幼少期における違和感
「解放」の実践
Oさんにとっての『婦人公論』とグループ活動
「障害」としての夫
エンパワメントと社会参加
Oさんにとっての『婦人公論』とグループ活動
Oさんにとっての「抑圧」と「解放」
北海道のSさんの場合
「解放」の意味と実践について
 
第八章 “とりあえずの一歩”を踏み出すために――読者たちの意味世界
戦時教育を受けてきた女性たち
中央公論社とアカデミズム
大学へ行けなかった女性たち
読者たちの学習への意欲
『婦人公論』をひきつぐもの
「今は俳句をやっているから……」
テレビのインパクト
文化活動の活性化
“とりあえずの「一歩」”としての『婦人公論』
「解放」の契機として
「白雪会」の場合
読者にとっての『婦人公論』
編集部は愛読者グループをどう見ていたか
編集部にとっての愛読者グループ
中央公論社にとっての愛読者グループ
メンバーの要求と編集部の思惑とのズレ
メンバーの苦情と編集部の反応
演出された主体性
 
おわりに
 
資料 調査対象者一覧
資料 引用・参考文献
あとがき
人名索引/事項索引
凡例あり