戦争 2
IV ああ、銃口の前に立った思いは
日系カナダ一世たちの苦難(大越譲)
臨月なのに防空訓練(大橋朝子)
すき焼きと天ぷらの正体(高橋正美)
「非国民の家だ、水をかけろ」(岩崎泰子)
人の心の身勝手さ(森涼子)
狂った生活設計(田地野武司)
被爆者のこだわり(安部和枝)
郵便検閲をした(桜井静夫)
なぜ耳をふさぐのか(田口トミ子)
戦争を深く考えているのか(藤原敏子)
「ウソいって予科練へ」と先生(本田卓夫)
東大新聞では批判できた(橋本正邦)
2・26の異様な光景(山部幸子)
合法政党最後の反戦の叫び(堀昌幸)
代々木の原の集団死(五明礒八)
「徴兵はすんだか」(赤崎淳一)
揚州のいじらしい子供たち(三輪俊明)
蒙古少年と邦人教師(新妻直江)
十字を切る比国女性(内山忠)
スマトラの実情(東門容)
戦火の中の捕鯨船(俵正)
愛の重みと過酷さ(猪瀬鏡子)
「あした死ぬんだ」(大場満子)
人体実験ではない(木下渓司)
よき学習の場だった(伊藤真治)
逃げた私はひきょう者なのか(牧野秀夫)
イペリットガス散布の実験(植木弥七)
ソ連兵の女狩り(花田一司)
新妻を残して補充兵の最期(杉田孝博)
マーシャル元帥と私(河野敏雄)
シンガポールで、グルジヤで(式町元太郎/五十嵐敏雄)
中国人労工確保にかかわって(長谷場季人)
八路軍兵士の死(高石正一)
徐州作戦に参加して(山崎正蔵)
祖父の教えで念仏憲兵に(石井久夫)
戦後生まれに届くか肉声(松井覚進記者)
標的にされた南海病院船で(花田ミキ)
老女に破廉恥行為(上原正男)
韓国人分隊長の戦死(平田有一)
ベトナムでも戦った日本軍(中沢英之助)
スマトラの逃亡兵(土川正男)
国境の演習とトラ(三浦誠)
スルメのような現地人死体(野北九州男)
生還将兵の負い目(大手三樹夫)
ぼくは軍国少年だった(小澤峯夫)
体験談の裏の何か(高畠直美)
子を案じて父は……(小野山清)
碓氷峠の山賊騒ぎ(近藤哲郎)
憲兵と中年警察官(羽村正春)
怖かったけど憎めぬ侵入者(山下ふみ子)
旧満州のおカネ(新妻美穂子)
温厚篤実だった父のえん罪(高野弘道)
満人に往復ビンタ(斎藤康夫)
ああ、銃口の前に立った思いは(飯田進)
抑圧下の抵抗の記録(種村孝)
「よき学習の場だった」か(武富登巳男/佐藤光子)
いぶり殺された姉とめい(中田崇郎)
前橋空襲の思い出(並木まつ)
教授の栄養失調死(蒲生英男)
父が作った反戦看板を守る(渡辺剛)
極寒下の訓練の意味(水沢ヨシ/寺崎勇/吉田正昭/高崎政右エ門)
慰安婦の記事に疑問(西山敏夫)
みせしめの逃亡兵公開銃殺(針持健一郎)
舞い戻った逃亡兵(迫田正敏)
「今でもビンタのお返しを」(三上浩司)
私的制裁をせず(越智明和)
「お互いに殺し合いはイヤ」(伏見義雄)
南の島のバカンス(中川義郎)
済州島で迎えた終戦(山下二三雄)
収容所のにわか商売(竹見源太郎)
満州のおカネは(池上準之助)
台湾の戦後処理にかかわって(上野広二)
ハルビン、一人だけの同窓会(大野由美子)
幻に終わったラシオ空挺作戦(久保木康勝)
国境守備隊の実相(井田福一)
グアムの密林をさまよって(伊藤誠喜)
戦車でシラミつぶし(橋口傑)
グアムの戦友の最期(近藤新一)
海中でがんばってくれた士官(今泉理)
愛国丸、最後の状况(高岡仁三郎)
活躍の場もなかった沿岸要塞(篠崎達男)
航研機搭乗の藤田中佐の死(梅田重次)
乾パンと命の交換(小梶江峰)
鳴門海峡に散る(和泉徹)
慰問袋の中身と値段(椿芳子)
炎熱の路上、少年の孤独な死(小沢浪代)
日米の少年兵の死(山本昌男)
「われわれの戦後も終わった」(矢野カツヨ)
遺族招待やめよう(大隈秀夫)
日記にみる児童の戦争体験(清水光雄)
三等国の小学生(新井恵美子)
北京の街をさまよい歩く母(西村勝子)
暗い思い出鮮明に(外山恵美)
昭和ひとけたの習癖(清水光雄)
富士市での中国人強制労働(加藤善夫)
朝鮮人も炭鉱へ連行(大友章)
「先生、死ぬなよ!」(神坂重光)
つり鐘はいずこに(河野清子)
身内の相克に悩む(田中十七子)
愛馬は生還せず(松山静江)
戦闘機とチリトリ(橋本幸男)
父のゲートルに思う(柿沼靖子)
「交番のない道を教えて」(相原ゆう)
拷問はあり得ない(石田寿参百)
ただの紙切れになった軍票(三浦徳平)
チモールも飢えた(中村泰秀)
モスクワ大使館内の三人の死(坂田二郎)
モンテンルパの終戦(下平翅雄)
反戦の自由と責任(杉本光司)
カエルと子供の石(椎名美佐子)
初雪の記事を禁じた日本軍(榎本昌太郎)
昭和18年の帝大新聞(金子鉄朗)
「戦争の美」の危険(小山淑江)
反戦と拷問と時代の雰囲気と(紀脩一郎)
遺書を書いた2・26の朝(中沢英之助)
リンチと帝国陸軍の体質(永沢道雄編集委員)
V この戦争は神の御心にそわぬ
満州で生き残った子はどこに(寺島文雄)
邦人残し鉄道爆破(佃誠一)
残留孤児と関東軍(杉本修平/中村安毅)
満蒙青少年義勇軍の実態(石橋直方/五十嵐春治)
民間人を守った軍隊もある(田中時子/小菅五三美)
たとえ逆賊といわれようとも(小泉名美男)
リンチはなかった(石井栄一)
帰還船上の君が代(小柳慶正)
海の38度線を越えて(堀内昇)
望郷の思い満たした人たち(尾本和子)
引き揚げ寮の写真(柴原健三)
私の見た人間味あふれる隊長(千賀東重/今野博祐)
消された暴力兵士(岩田勲)
少年兵が震えたカミソリ事件(宮浦定男)
老兵と若い古参兵(岡田忠軒)
軍人はウソつかぬ!(龍門義祐)
リンチ禁じた大隊長(平野好郎)
指を切断した初年兵(山本浩史)
今に見ておれ、野戦に行って(渡辺克己)
指揮官の個人プレーが困る(本間源蔵)
連隊長の坊ちゃん(田嶋實)
生きている心臓を握らされて(山本保)
問題は軍隊の怖さ(松本邦彦)
天国のお母さん、安らかに(近藤孝子)
私は運命の配達人(羽根田浪代)
必死だった薪炭供出(松下麟一)
一通のはがきも届かなかった(原田幸子)
指輪を供出した祖母(馬田文子)
ご遺族招待続けたい(鈴木正二)
母、兄、兄嫁…三年続いた不幸(岡田慶子)
ウソのような戦時中の話(渡辺福美)
早く帰ってコーイ(成田英子)
当時の父をだれが笑えよう(佐野きみ子)
名パイロットと「伊式重爆」(星山一男)
「沈みゆく敵撃ってはならぬ」(奥野正)
戦艦武蔵の最期(佐藤喜一)
A型パラチフスとの闘い(久保木康勝)
ムーランの写真(松本芳晴)
電波兵器を操作(秋山三朗)
戦友のかけで助かる(鈴木辰蔵)
救助えい航を固辞した「朝霜」(宮田秀雄)
病院船で連隊まるごと捕虜に(西浜祐司)
穴の中で“紙芝居”(小島貞二)
通常の死ではない(加藤善夫)
私たち若者のために(千田百合子)
戦争を疑わぬ子ら(古沢敦郎)
華人取り調べ再論(石田寿参百)
15歳で逝った海軍志願兵(清水寛子)
「敵国旗に最敬礼」(中村京子)
この戦争は神の御心にそわぬ(日野資純)
即日帰郷の悲哀(石井武文)
戦時下の火野さんの思い出(荻原美穂)
16歳の兄の戦死と母親と靖国(中村陸男)
3月10日、炎の中の首都(篠田智子/中井川雪子/大崎俊雄)
言問橋あたりの惨状(須原清一)
大使のような笑顔(山口文男)
消えていった水産練習船(影山昇)
まだ首の貸しがある(福田崇)
阿波丸に乗れなかった私たち(高岡春海)
生まれるわが子の指を数える(矢部輝夫)
泥酔する魚屋さん(安達悦之)
阿波丸の賠償金(斎藤喜代子)
時はすでに遅かった(米本宝一)
本庄大将の日記(福島正)
私が「君が代」を歌わないわけ(山口英夫)
侵略の事実の数々(丹野好子)
内面的な戦争責任(角田勉)
消息を知りたい(内田志賀蔵/仁木祥江/穂阪忠徳/藤田昌孝/向山義彦)
VI 明日もまた山ならむ大行の険
すっとんきょうな検閲の一例(紀脩一郎)
憲法空洞化の社会(勝広)
自滅をさけた日本(岩浪安男)
戦友会に欠席を続ける私(木村三山)
帰郷認めなかった父(古宮杜司男)
胸の痛み伝えて(金窪佐和)
盾の両面に目くばりが必要(田中精一)
戦友会、出席する人しない人(織田博/上畠行雄/飯野修)
全員が敬礼する国旗(山部幸子)
今でも資源小国(藤井歌子)
やはり繁栄を祈る(横沢本治)
思想犯、古兵の制裁の的に(稲永仁)
帰って来なかった脱走兵(下条哲)
先生、教えて下さい(芝原祐子)
いり豆と兵隊さん(青島秀也)
国鉄マンの勇気と好意に感謝(織田真一)
床から拾い集めたようかん(山崎俊定)
青春の思い出も灰に(平谷康子)
ぶどうの枝の供出(岡田君恵)
奇跡の青いいも畑(村田まさ子)
強制疎開の線引き(岩井弥吉)
大里村で僕は遺骨を掘った(藤山新)
生徒たちの感想文(上野雄志郎)
疎開者の悲哀と自責(山室令子)
雪の校庭をハダシで(山内登代子)
アメ玉を返した(戸田英助)
婚約者の生還と私(春田テル子)
戦災孤児と缶詰(遠藤久美)
端座して、若い女性教師の最期(松村宏)
ヌルッとむけた皮膚(原田務)
チェーンが外れて(板津秀雄)
文系の勉強も大切(布施徳郎)
二丁目の朝鮮人娼妓たち(小長谷澄子)
べんとうどろぼう・みそ汁泥棒(谷本亮輔/熊谷元一)
孤児になったいとこ(川中今朝香)
関東軍への信頼感(柴田好一)
捕虜の青年との別れ(森島正)
標本室に英霊の遺骨(山口梧郎)
抵抗できなかった(林睦夫)
大興安嶺越え45日の逃避行(大場昭蔵)
あざやかだった米軍の対応(早川福太郎)
虎頭要塞の棄兵隊と棄民団(飯島安雄)
占守島守備隊と秘密兵器一門(小原律雄)
引き揚げ船で水葬(馬面善子)
台北の旧屋にて(片山由紀子)
凍傷予防教育は大事(矢倉孝)
ロシア人らの踊りの中で(大沢秀行)
「知っているとも、四十年前に」(丸山一夫)
母と幼子二人が荒野の土に(棚田良子)
解放軍指導した二人(湯浅照夫)
現地人のおおらかな人間愛(小林光子)
ロケット砲の試射(関博蔵)
ルソンの狂乱物価(皇睦夫)
「生命への責任は持てない」(玉田甚夫)
家を追われた中国人(大井信一)
「逆送還」と脅されて(益田実)
そこはどこの国か(露木佳代子)
古都晋州で見た涙の日々(大庭達郎)
関東軍将校の妻としての私(吉田君子)
トラック諸島、払暁の空襲(吉田浩三)
生と死は紙一重(室井幸吉)
この方々にして名艦ありき(黒木弘)
いわゆる「バターンの死の行進」を見た(与田正人)
戦友を見捨てた非情な決断(岡田実)
「祖国を再建せん」(古瀬順蔵)
不幸な陸海軍機の同士討ち(武富登巳男/壺坂慶典)
なぜ車が吹っ飛んだ(星原菊雄)
修羅のちまた、私の白昼夢(後藤守雄)
ガス弾使用は事実(三浦順逸)
友よ成仏せよ、おれは一人行く(西原敬麿)
明日もまた山ならむ大行の険(成田武夫)
太平洋で働いていたドイツ船
「お母さん」呼び続け(飯窪三千雄)
反抗分子の射殺は日常茶飯事(沖一直)
毒ガスと命令系統(大野孝稔)
宮様中尉に敬礼(下井稲穂)
買い食いの初年兵をリンチ(斎藤正)
村の老人が軍に抗議(宮浦定男)
「即日帰郷」に恥じ入って(長屋義雄)
阿波丸で沈んだ父と今の私(沢村勝義)
阿波丸と軍需物資(吉田滝蔵)
お別れに空からの郷土訪問(久保田寿治郎)
今まで胸に秘めてきたこと(和泉徹)
霊魂は神か仏か(川村邦光)
遺言でもしておくか(皆川義明)
傷病兵の打ち明け話(福田ミチ)
ある戦犯死刑囚の手記