図書イツワリ ノ ミンシュ シュギ000051656

偽りの民主主義

サブタイトル1~10
GHQ・映画・歌舞伎の戦後秘史
編著者名
浜野 保樹 著者
出版者
角川書店
出版年月
2008年(平成20年)10月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
511p
ISBN
9784048839938
NDC(分類)
778
請求記号
778/H25
保管場所
開架一般
内容注記
和書
目次

第一章 日本映画の最大の敵役
『虎の尾を踏む男達』
歌舞伎は現代と相容れない
傾向的な人たち
コンデの事前検閲
命令ではなくサジェスチョン
日本映画の最大の敵役
接待と賄賂
接吻講習会
コンデ製作
コンデのもう一つの作品、組合
わが作品に悔いあり
よい意味の煽動映画
退職ヲ命ス
 
第二章 「戦争をやる価値がある」
日映と日本ニュース
CIEとCCD
総括されるコンデ
ハリウッド映画の最大の敵役
日本の悲劇
ボナー・フェラーズ
マイ・リトル・フェローズ
天皇の救済者
もう一度戦争をやる価値がある
岩崎昶の悲劇とコンデの送別会
 
第三章 『七人の侍』の原風景
一日二四〇〇キロカロリー摂取
撮影所はペンペン草をはやしてもよい
来なかったのは軍艦だけ
『七人の侍』
 
第四章 歌舞伎一斉に消ゆ
コンデの部下たち
歌舞伎は通用しない
銀座復興
ボラフ
「寺子屋」事件
赤い伯爵、土方与志
三〇%の新作
不許可リスト
アメリカ演劇の普及
歌舞伎一斉に消ゆ
傾向歌舞伎
自由主義歌舞伎の接吻
存亡の危機
バワーズ伝説
 
第五章 歌舞伎の救世主
バワーズ登場
バワーズ記事を発禁すべし
歌舞伎へのアクセス
伝説一、歌舞伎との遭遇
伝説二、羽左衛門は元気ですか
伝説三、マッカーサーの副官
伝説四、歌舞伎のために検閲官に
とびっきりのストーリーテラー
伝説五、バワーズ検閲官が歌舞伎を解禁に
検閲と日本演劇の現状
権力を握ったバワーズ
『忠臣蔵』の解禁
アーンストとバワーズの論争
日本からの異議申し立て
歌舞伎の恩人
 
第六章 『羅生門』と黒澤明
映画芸術協会
ミーハー族相手の映画会社
橋本忍
伊丹万作から佐伯清へ
『雌雄』から『羅生門』へ
プロデューサー・システム
失業させておくと世間に迷惑をかける男
引き抜き王
大日本映画製作株式会社
公職追放
明、光と影
大映京都撮影所
この世は地獄だ
なんかよう分からんけど、高尚なシャシンやな
八月の興行界を席捲
公職追放からレッド・パージ
フィルムを縦に切れ
 
第七章 グランプリとストラミジョーリ
被占領国への要請
カンヌ国際映画祭
ヴェネツィア国際映画祭
ジュリアーナ・ストラミジョーリ
『羅生門』選定
手紙と電報
費用負担
出品を知らせる手紙
それに続く手紙
グランプリ受賞
グランプリとは何かね
日本映画を一番軽蔑していたのは日本人
祝賀会相次ぐ
黒澤明グランプリ、永田雅一シランプリ
オスカー・ナイト
相次ぐ賞賛
それぞれの『羅生門』
本木荘二郎
 
第八章 日本映画が輸出産業のホープ
黒澤明と木下惠介
黒澤さんのお嫁さん
アメション女優
芸能人渡米の合理化
外遊ラッシュ
日本を助けたまえ
木下惠介、黛敏郎、増村保造
丙種産業
日本映画、輸出産業のホープとなる
輸出映画
『羅生門』の次は『源氏物語』
これで日本に帰れる
『羅生門』から『地獄門』
グランプリの大映
ジャパニーズ・トランペット
 
第九章 日本映画敗れたり
『いついつまでも』
『アナタハン』
フランスは嫌いだ
コスチューム・プレイ
日本映画敗れたり
映画は原材料が必要なく、利益率は九割以上
東南アジア映画祭
長きにわたったグランプリ・ボケ
永田雅一はここに居ます
『ゴジラ』
トーホー・シネマ
 
第十章 アメリカ映画は娯楽の王様
外画
日本の映画市場の支配
柴田秀利
アメリカン・ウェイ・オブ・ライフ
いまわしきCMPE
世界一の日本映画
アメリカ映画輸入偏重主義
アメリカ映画は無税
映倫
蓄積円
日米映画協定
焼け跡の美しさ
日本の映画製作者の九九%が赤の同調者
 
第十一章 逃亡製作の急増
ランナウェイ映画
『ローマの休日』
ミケランジェロが美術監督
『東京ファイル212』
『第三の男』
東洋のホリウッド
蓄積円映画
李香蘭、山口淑子、Shirley Yamaguchi
『蝶々夫人』
 
第十二章 『蝶々夫人』はもう沢山
『八月十五夜の茶屋』
『風は知らない』
『忘れえぬ慕情』
『戦場にかける橋』
『サヨナラ』
映画という偉大な模造品
ナンシー梅木
蛮族と芸者
『蝶々夫人』はもう沢山
『トラ・トラ・トラ!』
 
第十三章 俺は映画の殉教者
アメリカとともに行かん
ディズニーとゴールドウィン
国産品ではだめだ
パ・リーグの父
「百館主義」対「製作オンリー」
日映騒動と武州鉄道事件
スクリーン・クオータ制、フリー・ブッキング、大作主義
二本立て対一本立て
政治道楽
念書事件
映画を捨てるわけにはいかない
倒産
映画の敵
『鉄腕アトム』
永田よ憤怒の河を渉れ
消えた金獅子
 
第十四章 疵

永田氏が黒幕
土役者
林長二郎
部屋子上がりのくせに
僕の先祖は大垣屋
血で血を洗う戦い
忘恩の徒
永田に身を委ねる
紅筆を持つ心にて
東宝歌舞伎
大衆の喜び欲するもの
二代目鴈治郎
映画は雷蔵がいなくても滅びません
時代劇というものを考え直してみる
本物の時代劇を作ろう
 
第十五章 アズマ・カブキの海外公演
世界的に、世界的に
その後のバワーズ
先行するローガン
歌舞伎映画
世界第一の興行師、ヒューロック
吾妻徳穂
君、知的になりたまえ
ほめる事のむずかしいような女
川添浩史
アズマ・カブキ
アズマ・カブキは歌舞伎か
ヒューロックに勝てますように
スッテンテン
日本ブーム
 
第十六章 ガルボのラブレター
振袖使節
大谷竹次郎
バワーズ君の功績
昭和の興行師、松尾國三
ヒューロック対松尾
リンカーン・カースティン
バワーズの来日
pure Kabuki, Grand Kabuki
暗黒の劇場街に一つの光明
有吉佐和子の批判
ガルボのラブレター
ともかくお帰り
日本への道
三島事件
歌舞伎とハリウッドを結ぶ伝説
過去からの便り
 
あとがき