パール判決を問い直す
- サブタイトル
- 講談社現代新書;1954 「日本無罪論」の真相
- 編著者名
- 中島 岳志 [ほか]著者/西部 邁 著者
- 出版者
- 講談社
- 出版年月
- 2008年(平成20年)7月
- 大きさ(縦×横)cm
- 18×
- ページ
- 206p
- ISBN
- 9784062879545
- NDC(分類)
- 329
- 請求記号
- 329/N34
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
はじめに(中島岳志)
序章 パール問題とは何か?
「左翼」と「反左翼」の無思想ぶり
「左翼」批判と「反左翼」批判
法律にしがみつく自称保守、法律をないがしろにする左翼
「日本無罪論」へのすり替え
罪とは何か?
パールに依存し、清瀬一郎を忘却する愚
パール問題とイラク戦争
親米保守とパールの決定的な違い
パールのナショナリズム論と世界連邦論パールは保守派の友たりうるのか
第一章 パールの生涯と東京裁判
パールの生い立ち
「法は真理の表れ」という自然法的認識と「法は歴史的社会的存在」という慣習法的認識
『パール判決書』に表れたインド人としてのプライド
インドと大東亜戦争
パールはなぜ東京裁判の判事を引き受けたのか
パールはなぜ起訴を全面的に棄却しなかったのか?
裁判官をめぐるドゥオーキンの議論
第二章 パールの思想――『平和の宣言』を読む
『平和宣言』はどのような書物か
「すべてのものが一致することができるような、真実の意味の世界平和」
再軍備反対
パールの絶対平和主義と平和憲法の連続性
「無畏」という思想
ヒューマニズムについて
真理と法
東京裁判は「勝者の敗者にたいする報復的行為」
パールの大東亜戦争認識と「武器反対」
暴力と怯懦
原爆について
サンフランシスコ講和条約批判
パールの世界連邦論における論理の飛躍
個別と普遍
宗教の普遍的側面
ナショナリズムについて
第三章 『パール判決書』の問題
『パール判決書』の概要
パールが依拠する社会通念
事後法は完全に無効か?
パールの帝国主義批判と歴史観
法律論と政治・道徳論の混在をどう読むか
『パール判決書』は「日本無罪論」ではない
パールにおける自然法論と法実証主義の間
パールの思想と『パール判決書』
「A級戦犯無罪」という判断は法の論理に徹した結論か?
第四章 法と道徳
ケルゼンの法実証主義
「根本規範」という仮説
ケルゼンとその時代
法律的アルゴリズム
法と道徳の問題
国際法の概念
国際法と国家主義
国際社会における「一般的社会通念」
国際法と自然法
中立的国際団体は可能か
世界連邦の虚妄
終章 議論の総括――パールは保守派の友たりえない
左翼思想家としてのパール
パール判事の気概
パール思想と保守思想の断絶
おわりに(西部邁)
資料の利用については4階 図書室のご利用にあたってをご覧ください。
- 担当:
- 図書情報部 図書係
- 電話番号:
- 03-3222-2573
- FAX:
- 03-3222-2626