東京裁判を正しく読む
- サブタイトル
- 文春新書;660
- 編著者名
- 牛村 圭 [ほか]著者/日暮 吉延 著者
- 出版者
- 文藝春秋
- 出版年月
- 2008年(平成20年)10月
- 大きさ(縦×横)cm
- 18×
- ページ
- 267p
- ISBN
- 9784166606603
- NDC(分類)
- 329
- 請求記号
- 329/U93
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 東京裁判時系列チャート:p258‐259 参考文献:p260‐267
- 昭和館デジタルアーカイブ
まえがき(日暮吉延)
第一章 A級戦犯二十八人はなぜ選ばれたのか
「朋あり、遠方より来たる」
「ポツダム宣言」から始まった
日本軍の「捕虜虐待」が非難の的に
昭和天皇が懸念した戦犯とは
「リメンバー・パールハーバー」
アメリカ判事の皮肉な役回り
予期せぬ起訴に驚く武藤章
田中隆吉と木戸幸一の「ツートップ」
石原莞爾はなぜ不起訴だったのか
訴追されなかった人たち
広田弘毅の二面性
A級戦犯という「光栄」
キーナンの判決評価
意外に穏健なソ連検事
「国家弁護」vs.「個人弁護」にあらず
幻に終わった「日本政府原告」構想
キーナンを論駁した東條
顔を知らなくても成り立つ「共同謀議」
誤解される「平和に対する罪」と「人道に対する罪」
「A級戦犯」とは
第二章 東京裁判の舞台裏
一枚岩ではなかった弁護団
アメリカ人弁護人との対立
アメリカ人弁護人内部でも対立が
アメリカ人弁護人を要請したのは誰か
仕事は仕事、社交は社交
「有罪か、無罪か」
ウェッブ裁判長の手腕の評判
裁判所憲章は事後法か
似て非なるウェッブとパル
パトリック・グループの多数派工作
本国の意向との距離
「パル判決」は読みづらい
二つの「裁判官の良心」
被告の有罪はどのように決まったのか
死刑を決めた「通例の戦争犯罪」
死刑反対、それぞれの理由
各国が「狙い撃ち」
レーリンクの考え方
平和研究に転じたレーリンク
第三章 「パル判決」の真実
「判決」の名付け親はパル自身
「アジア」「東洋」に寄せる思い
「パル判決」の存在が明らかに
「自主規制」という名の検閲
回想録をどう読むか
田中正明を再考する
日本は「無罪」なのか
右と左がクロスする
「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」
ありもしない「隠れた意図」
巣鴨プリズンへ再度の来訪
第四章 戦後日本史のなかで考える
パルの「文明多元論」とは
古代ローマ以来の「正義の戦争」
「文明の裁き」論の欺瞞
「勝者の裁き」論の不毛
長期の裁判よりも即決処刑?
「国民は被害者」というフィクション
木村久夫上等兵の悲劇
高い有罪率
独立回復後の戦犯はどうなるのか
「戦争責任条項」を主張したオーストラリアとニュージーランド
受諾したのは「判決」か「裁判」か
戦犯への眼差しは温かかったのか
社会党の戦犯同情論
野茂の至言
死刑廃止論者なら主張せよ
第五章 二十一世紀からかえりみる
丸山眞男の功罪
「東京裁判史観」をめぐる思考停止
東京裁判に「遺産」はあるのか
靖国問題はこうして起こった
BC級裁判も「勝者の裁き」
揺れ動く合祀決定
「国際刑事裁判所」は東京裁判の遺産か
国際裁判の限界
侵略戦争開始とジェノサイドは別次元
あれ以上の「指導者責任」を果たせるのか
黙認する日本国民
反米主義の温床
ハイブリッドな東京裁判論
東京裁判前史――理解の深化のために(日暮吉延)
あとがき(牛村圭)
巻末資料
参考文献
資料の利用については4階 図書室のご利用にあたってをご覧ください。
- 担当:
- 図書情報部 図書係
- 電話番号:
- 03-3222-2573
- FAX:
- 03-3222-2626

