空の戦争史
はじめに
第1章 第一次大戦ではじまった無差別爆撃
気球からの空爆
飛行機と飛行船の登場
国際条約による空爆抑止の試み
手榴弾、火炎放射器による空からの攻撃
積極的なドイツ、消極的なイギリス
ツェッペリン飛行船基地を狙う
航空能力の限界
ドイツの報復空爆
飛行船空爆の欠点
ドイツ軍爆撃機ゴタの恐怖
ドイツとイギリスの能力差
一般市民が犠牲に
空軍の誕生
無差別爆撃への誘惑
軍事目標爆撃の実態
フランス軍によるドイツ爆撃
空爆に対する評価とは
第2章 イギリスの無差別爆撃思想
ジュリオ・ドゥーエによる戦略爆撃の体系化
他国に広がるドゥーエ理論
大戦後のイギリス空軍
陸海軍からの批判
無差別爆撃禁止への努力と失敗
大英帝国統治領での空爆活動
空爆の有効性
イラクでの空爆活動拡大の要求
イラクでの空爆活動の本格化
人道主義の排除
「航空警察活動」の正当化
空軍省の本音
空爆による大英帝国復活
第3章 アメリカと空爆
第一次大戦でのアメリカの経験
アメリカ空軍と「精密爆撃」
ミッチェルの活躍
ミッチェルの航空戦力拡大闘争
海軍への挑戦
「空爆の脅威」の広報活動
日本への関心
ミッチェルの戦略爆撃論
恐怖と平和の関係をめぐる戦略爆撃論
パイロットの英雄化
うけのよい精密爆撃論の構築
精密爆撃という知恵
ファシズム国家による無差別爆撃と「戦略爆撃論」
第4章 第二次世界大戦下のヨーロッパ
徐々に瓦解した相互自制
ワルシャワ空爆
ドイツ軍によるイギリス爆撃
団結するイギリス国民
イギリス軍による報復爆撃とハリス元帥の司令官着任
アメリカ陸軍航空軍による「精密爆撃」
「士気挫折」のための新しい空爆と都市徹底攻撃
ゴモラ作戦
上陸作戦の展開に伴う無差別爆撃
「地域爆撃」への疑問
ドイツの新型兵器
無人爆撃機計画
大規模なドイツ爆撃作戦
戦争最終段階で激化した無差別爆撃
ドレスデン空爆
ドイツの敗戦
チャーチルの態度の変化
アメリカ陸軍航空軍の「信念」
第5章 日本空爆と原爆投下
最初の日本本土空爆とお粗末な防空政策
「隣組」政策
米軍の日本空爆経計画
日本本土爆撃の自己正当化
B-29の登場
効率の悪いマッターホルン作戦
本格化する日本本土空襲
焼夷弾による「地域爆撃」への移行
「昼間精密爆撃」から「低高度夜間爆撃」へ
東京大空襲
無差別絨毯爆撃の拡大
英米合同爆撃計画
広島、長崎への原爆投下
「原爆投下による終戦」という神話
おわりに
謝辞
主要参考資料・文献