中国残留邦人

はじめに
　
第一章　「満蒙開拓」と関東軍
武装移民
「二十カ年百万戸」の移住計画
分村移民の広告塔
分郷開拓団の悲劇
　
第二章　置き去られた人たち
一枚の地図と「関特演」
果てしなく黄色い花の咲く丘
佐渡開拓団跡の惨劇
混迷深める大本営
　
第三章　戦後引揚げの遅延
八・一四訓電の無策
旧満州引揚げ小史
岸政権と日中断絶
戸籍からの抹殺
　
第四章　帰国への遠い道程
日本政府恃むに足らず
総合的施策の欠落
終わりなき訪日調査
　
第五章　幻滅の天国に帰って
後追いの定着政策
定着促進センターの四カ月
「大地の子」後半生
「残留婦人」一二人の強行帰国
　
第六章　国家賠償請求に向けて
帰国のピークとなった九〇年代
「残留婦人」ら三人の訴え
燎原の火となった訴え
政策転換闘争の一里塚
法廷に初めて血が通った
　
おわりに