ヴェルレエヌ詩集

サテュルニアン詩集
また還り來ず
三年經て
ある女に
沈む日
神秘なる黄昏
感傷的散歩
秋の歌
鶯
女と猫
見そめ
　
艶なる讌樂
月の光
草の上
貝殻
半獸神
マンドリン
戀文
呑氣な戀人
感傷的對話
　
よき歌
ほのぼのと　消え行く前に
月白く
　
言葉なき戀歌
そは　やるせなく蕩くる心地
都に雨の降るごとく
しなやかなる手の接吻くる　ピアノ
たかが一人の女のため、ためだと言ふに
グリイン
憂鬱
哀れな若い羊飼
　
叡智
大いなる黒き眠りは
屋根の上なる　大空は
知らず　わが悲しき心は
黝く蒼き叢を
　
昔とちか頃
詩法
道化
葡萄のみのり
厭な男
　
愛の詩集
某夫人に贈る
　
雙心詩集
譬喩
春
夏
慮僞の印象
他の慮僞の印象
いたづらピエロ
　
女に獻ぐる歌
栗色か　黄金の髪か
珈琲の滓の占
　
エピグラム
落日の消えゆく中に
〈ポオル・ヴェルレエヌ傳（年譜）〉
〈ポオル・ヴェルレエヌについて〉