図書カガク ト シュウキョウ トノ トウソウ000051010

科学と宗教との闘争

サブタイトル1~10
編著者名
マッケーブ ジョセフ 著/石井 重美 譯
出版者
春秋社
出版年月
1927年(昭和2年)1月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
10,14,324p,図版1枚
ISBN
NDC(分類)
161
請求記号
161/Ma13
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

第一章 宗教の中心問題
宗教と神の觀念
「神の薄明」
不可知論者の範圍
懐疑の原因
本書の目的
敍述の順序
 
第二章 信仰の進化
人類文化の階段
タスマニア人の文化と信仰
ヤーガンと、ベッターと、ブツシメン
オーストラリアの土人
神の曙
異説について
要指再言
マクス・ミユラーの言語疾病説
ハーバード・スペンサー及びグラント・アレンの精靈神化説
タイラーとフレーザーとの説
近來の傾向
アニミズムの起源
呪術の起源
祖先崇拝の起源
其の後の發達
神の生成
多魔教の時代
多神教から一神教へ
神の生存競爭と自然淘汰
エホヴアの發達
道徳的屬性の附加
偶然の原因と哲學の擡頭
 
第三章 哲學に於ける神
哲學の權威
初代希臘の思想家
複雜な思想界
ソクラテスの出現
精神的傾向
プラトンの神の觀念
プラトンのイデア論
プラトン説の弱點
アリストテレスの特質
アリストテレスの神
原動者としての神
原動力としての愛
純粹現勢或ひは最高圓滿者としての神
其の批評
約論
アリストテレス以後
エピクロスと神
エピクロスの靈魂論
ストア派の有神論
懐疑派の不可知論
羅馬人の思想
宗教的なアレクサンドリア派
新ピタゴラス派とフイロン
プロテイノスの「太原」
神秘的汎神論
理知的なヒパテイア
希臘哲學の總果
基督教の勃興と護教論者の活動
アウグステイヌスの永遠的眞理としての神
眞理の主觀性
プラトン思想の勢力
ムーア哲學とアリストテレスの感化
スコラ派の論證總括
ルネツサンスとプラトン派の再興
其の原因
自由思想家の有神論
主知的なベーコン
唯物的なホツブス
デカルトの本體論的論證とマールブランシユの機會原因論
神即自然を説くスピノザ
ライブニツツのモナド論と樂天觀
ロツクの經驗論と神
バークレーの觀念論と神
實證論者ヒユーム
不可知論の發達
有神論と近代獨逸の哲學界
純粹理性論者としてのカントと神
實踐理性論者としてのカントと神
所謂基本要求の所産
最後の歸結
 
第四章 認識と眞理
思想の行詰りと其の轉換
「剃刀と花崗岩」
プラグマテイズムと眞理の有用性
不安定な批判の標準
ベルグソンの本能論
本能の解釋
知性の輕視
ベルグソン及びジエームスと神
新學説の利用
神秘論者の「宗教感」と所謂「最近の哲學」
世界思想の本流
科學と宗教との不和
眞理とは何であるか
虚無的なヒユーム主義
眞理の標識と調和説
最後の問題
 
第五章 自然の美と秩序
神の足跡
科學の領域と宗教の領域
科學の理想
科學の初期發達と有神論
現代の宗教的科學者と其論據
太陽系の秩序
一般辰星界の秩序
天空界に於ける神の榮光
物質の進化發達
物理化學と有神論
有神論の牙城
礫の群と結晶
自然律と「事實の束」
秩序的ならんとする傾向
自然美と神の叡知
無生物界と有神論
生物進化論と有神論
「生活原理」を説く活力説
折衷説と進化論の使命
生物進化の根本動因
ウオレースの「生命の世界」
薔薇の花と病源菌
放散虫と赤痢アメーバ
明るい半面と暗い半面
醜悪なる生活の相
社會改造家と神
二元論的な困難
神經系統の特殊な状態
オリーヴアー・ロッヂの結論
山岳地方の日の出
 
第六章 道徳的論證
カントの道徳的論證と其の影響
カントと其の道徳法
社會的傳統の一形式
ニユーマンとマーテイノー
落着きのない良心
善惡の甄別
道徳的標識としての社會的結果
行爲に關する理性
種々なる道徳説
道徳的強制力の起源
道徳意識の自然的進化と神の「十誡」
未開人種の道徳意識
道徳意識發達の基礎
原始的な道徳律と其の社會性
道徳生活の動揺と其の社會的意義
道徳と宗教との結合及びその結果
人間の作つた人間の爲めの社會律
道徳的秩序囘復の場合
有神論者のデイレンマ
平凡な套語と當然な歸結
 
第七章 最近の通俗的護教論
ベツダーの自然的神學
其の宇宙論的論證
原因と結果との相同性
「雜多の適應」と豫定の配列
宗教からの道徳的論證
ワルシヤウエルの宇宙論的論證
宇宙の「目的」と「意思」
オリーヴアー・ロッヂと教會
ロッヂの「人と宇宙」
ロッヂの比論と推量
ロッヂ自身のデウス エクス マキーナ
自然科學者と有神論
トンプソンの「慈仁的なエネルギーの本源」
キーリングの「力」
物質と、エネルギーと、エーテル
常套な袋論
ドウ・トウンツエルマンのエネルギー散佚による論證
クロルの新目的論
 
第八章 有神論の最後の立場
現實力の稀薄な哲學的論證
歸一性に缺けた哲學説
マーテイノーの萬能な意志
ル・コントの「エネルギー」と「靈」
ジヨン・フイスクの「知られざる力」
其の「目的論的本能」
ロイスの「絶對的經驗」
セース、及び神の内在性
「永遠な充足の泉」
ラツシダルの「普遍的思考者」
神を發見することの困難
ワードの「生ける全一體」
オイケンの「絶對的精神生活」
モーバーリーの「究竟的實在」
薄れ行く星影と輝き出づる太陽
有神論の讀者に