図書センゴ ニホン ニオケル シミン イシキ ノ ケイセイ000050820

戦後日本における市民意識の形成

サブタイトル1~10
戦争体験の世代間継承 叢書21COE‐CCC多文化世界における市民意識の動態;31
編著者名
浜 日出夫 編
出版者
慶應義塾大学出版会
出版年月
2008年(平成20年)1月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
xv,192p
ISBN
9784766414530
NDC(分類)
210.76
請求記号
210.76/H22
保管場所
閉架一般
内容注記
注,参考文献:各章末 索引:p187‐189
和書
目次

巻頭言(安西祐一郎)
刊行にあたって(小林良彰)
序(浜日出夫)

第1章 戦後社会と二つの戦争体験(野上元)
「兵士」と「市民」―「戦争体験」の定義をめぐって
拡大する「戦場」
「兵士の戦争体験」の孤立
「銃後」の歴史社会学
いま「戦争体験」「戦場体験」について考えることの意味とは?

第2章 暴力の跡と情動という知―〈ヒロシマ〉の跡を辿りながら(直野章子)
はじめに
不思議な出会い
「不気昧なもの」
不気昧な記念碑
慰霊碑と「不気昧なもの」
フロイトの同一化理論
トラウマの感染と分析者
想像の彼岸
〈亡霊〉と暴力の跡
おわりに

第3章 戦後日本社会と満洲移民体験の語りつぎ(蘭信三)
はじめに―戦後社会と満洲移民体験
満洲休験を語ることの困難さ
規定される語り、生成される語り
体験を語るということ―語りの力、語りつぐ力
地域で体験を語りつぐということ―「満蒙開拓を語りつぐ会」の試み
結びにかえて

第4章 ある生存の記録―船越義彰『狂った季節』(1998年)に見る沖縄戦の記憶(鈴木智之)
はじめに
生存の記録
“I am not Japanese soldier”
彷徨の軌跡
「玉砕の論理」と「生への希望」
境界なき空間へ
語りを呼び起こす状況

第5章 天国から地獄ヘ―マンガから見た日本の第二次世界大戦の記憶:敗戦直後から1970年代まで(エルダド・ナカル)
はじめに
第二次世界大戦を題材とする日本のマンガ
自己を映す鏡
マンガの社会的枠組み

第6章 政教分離訴訟の生成と変容―戦後日本における市民運動と「戦争体験」(赤江達也)
はじめに
憲法と違反の同時発見
運動/対抗運動という循環
運動の変容、記憶の書き換え
運動のなかの断層
おわりに

第7章 被爆者の現実をいかに認識するか?―体験者と非体験者の間の境界線をめぐって(八木良広)
はじめに
被爆者と非被爆者の間の境界線
体験者の特権性
被爆者にいかに対峙したか―(石田忠/濱谷正晴)
おわりに

索引