女子補導団
はじめに
序章 女子補導会・補導団研究の目的と構成
本研究の目的
先行研究と本研究の位置
本書の構成
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第1章 イギリスにおけるガールガイドの成立と展開
ガールガイド成立前のイギリスの女子青年教育
ボーイスカウト、ガールガイドの成立
第一次世界大戦によるガールガイド運動の変化
小結
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第2章 日本における女子教育の成立とキリスト教
学制頒布と女子教育
明治初期におけるキリスト教と女子教育
キリスト教主義学校への明治政府の対応の変化
大正期の女子教育と臨時教育会議
明治大正期における女子教育とキリスト教主義
学校の位置
小結
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第3章 女子補導会、女子補導団と四つの女学校
香蘭女学校
プール学院
松蔭女子学院
東京女学館
小結
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第4章 日本におけるガールガイド運動の発足
女子補導会発足の経緯
初期の補導会活動
女子補導会の性格
小結
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第5章 日本女子補導団への改組
日本女子補導団への改組
『女子補導団便覧』にみる女子補導団の性格
女子補導団の組織と指導者の概要
小結
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第6章 女子補導団活動の展開―本部活動を中心に―
ガールガイド運動の国際化と女子補導団運動
「本部日誌」にみる女子補導団の活動―機関誌『女子補導団』(1926―1933)を中心に―
戦時体制下の女子補導団本部
小結
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第7章 女子補導団活動の実際―東京地区の動向を中心に―
東京地区の指導者像
東京第1組(a)―香蘭女学校
東京第2組(第1組b)―聖アンデレ教会
東京第3組―聖バルナバ教会、余丁町小学校の余丁町少女団
東京第4組―東京女学館
小結
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第8章 女子補導団活動の実際―地方における展開
神戸第1組、神戸国際組―松蔭女子学院(1923―1929)
大連第1組―大連高等女学校(1924―1931)
大阪1組・2組-プール学院(1925―1933)
盛岡第1組―盛岡聖公会(1927―)
大宮第1組―大宮愛仕母学会(1927―)
福島第1組―片曾根村農業公民学校(1929―)
長春第1組―長春高等女学校(1929―1931)
日光第1組・ブラウニー四軒町愛隣幼稚園(1930―)
沼津第1組・ブラウニー清水上聖公会(1931―)
長野第1組―愛シスター会(1931―)
茂原少女会―茂原聖公会(1931-)
草津第1組ブラウニ・第2組ブラウニーマーガレットホーム・平和館(1932―)
久喜第1組ブラウニー久喜児童の家(1932―)
小結
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第9章 日中戦争・第二次世界大戦下の聖公会教会と女学校
十五年戦争と中等教育
宗教団体法と日本聖公会
戦時下の四つの女学校―外国人宣教師、教員の帰国
戦時下における学校の組織変更
戦時下における学生標準服の導入
国家総動員法と勤労動員
学校報国隊の結成、女子勤労動員の経緯
小結
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第10章 戦前日本の女子教育におけるガールガイド運動の意昧
キリスト教主義女学校における女子補導会・女子補導団の役割
女子青年教育としての女子補導会・補導団の意昧
女子中高等教育の拡大と女子補導団
小結
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第11章 戦後ガールスカウトの発足と女子補導団―占領期におけるGHQ・CIEの青年教育政策とガールスカウト―
占領期におけるGHQ・CIEの青年教育政策とガールスカウト
女子青年団体としてのガールスカウトヘの注目
ガールスカウトの発足と戦前の女子補導会・補導団の関係
CIE・地方軍政部によるガールスカウトの組織化
小結
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第12章 戦後初期の「婦人教育政策」とガールスカウトにみられる性別教育観の検討
占領期における女性政策と「婦人教育」禁止の経緯
占領期女性スタッフを中心とした「婦人教育」観
戦後「婦人教育」復活にみられる性別教育観の背景
占領期にみるガールスカウトの女子教育観
小結
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終章 女子補導団研究の成果と課題
各章の成果
結論と課題
おわりに