漫画の奥義
- サブタイトル
- 作り手からの漫画論 知恵の森文庫
- 編著者名
- 手塚 治虫 [述]/石子 順 聞き手
- 出版者
- 光文社
- 出版年月
- 2007年(平成19年)12月
- 大きさ(縦×横)cm
- 16×
- ページ
- 307p
- ISBN
- 9784334784959
- NDC(分類)
- 726
- 請求記号
- 726/Te95
- 保管場所
- 地下書庫和図書
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
前口上・漫画とは何か
*
第一章 漫画との出会い
昭和漫画史は楽天、一平に始まる
小学生で楽天と一平の違いを発見
手塚流弟子の育て方
手塚漫画の原点は楽天に
昭和初めまでの漫画家
「ポンチ絵」と呼ばれていた頃
講談社漫画・中村漫画で認知される
SFを学んだ『火星探険』
志村つね平、小山内龍を愛読
『ゆかいこぞう』に同世代の共感を持つ
あかぬけていた大阪文化
「何があろうと漫画家になれ!」
ミュルト・グロスの影響
群衆シーンの描き方を習う
杉浦幸雄の『インテリゲンちゃん』
『リボンの騎士』は岡本帰一の影響
近づく戦争の足音
戦時下の漫画映画
子どもながらに敗戦を予感
戦争中に描いた『ヒゲオヤジ』
トロッコを机にして漫画描き
暗い時代の閉鎖されたロマン
お坊ちゃんだった手塚少年
*
第二章 戦争と『のらくろ』
戦前の大ベストセラーだった『のらくろ』
四回変わった『のらくろ』
偉くなってしまったのらくろ
自分でも描けそうな漫画を子どもは好む
『のらくろ』も『鉄腕アトム』も時代の影響を受けた
田河漫画五つの特徴
戦時下の漫画家の姿勢を考える
処世術として戦争に協力した人たち
今もなおエリート信奉する日本人
漫画家は、まず描かなければ意昧がない
漫画は武器にもなりうる
戦時中の漫画が日本文化をダメにした
殴られても漫画ばかり描いていた
終戦直後は”漫画ルネサンス”だった
メッセージがなければ漫画ではない
新しい漫画の時代、東京ヘ
*
第三章 手塚漫画のルーツを探る
映画がなければ手塚漫画もなかった
映画に青春を投入した
手塚漫画の原形はSF映画にある
焼け野原の映画館通い
黒澤映画に共感して
チャップリンが偉大なわけ
手塚治虫が選ぶ映画ベストワン
漫画にとって風刺精神とは何か
風剌漫画と風俗漫画は別物
手塚漫画にも転換期があった
手塚漫画ができるまで
一週間に八本の漫画を描く
作品と商品とは違う
漫画は世界共通の言葉
”未来の友情”を描いてみたい
*
第四章 漫画の将来を考える
いつの時代にも漫画は迫害されてきた
焚書事件で犠牲となった漫画
「悪書追放」は一種の熱病だった
漫画は子どもの文化財
大人が選ぶ子どもの文化とは
真の感動を与える漫画とは
子どもにとって漫画の果たす役割とは
「やはり子ども漫画を描きたい」
*
あとがき
文庫本のためのあとがき
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