ある学童疎開の記

はじめに
出発の日
友達の見送り
小さな汽車と小さな駅
一里半の山道
山の中の一軒家の鉱泉旅館
集団生活の始まり
神経質な先生
最後のお菓子
美人の寮母さん
ボスの誕生
新しい運動靴
風の発生
どか弁の怨み
狸教頭の御飯
遥か東京への脱走
栗本君の耳糞
太田君の小包
先生が調理場を握る
下級生の抵抗
薪運び
山の分教場
火星人の話
寝小便の秋
ハーモニカとある寮母さん
旅館の子と近所の子
しらくも頭
楽しい演芸会（その一、その二、その三）
新入生
焚き火と回虫
山栗と糞詰まり
釜ゆでと服
毛じらみ
菊人形
お正月のお呼ばれ
葉鶏頭の秘密
さよなら寮母さん
コウリャン飯
待ちに待った面会
山形君のお父さん
近藤君の約束
父の面会
去り行く友
組替え
大盛りの糞
新館の火事
五年生に進級
引き付け作戦
どぶ風呂と身体の色艶
先生とじゃが芋
軍国先生と私のラバさん
勤労奉仕とお握り
七色唐辛子
女医学生
母の疎開
母の差し入れ
樵のおじさんと竹
他校の遠足
山火事
病気流行り
畠荒らし
蚤の大群
赤城山登山
初めて見る敵機
薩摩芋泥棒
艦載機グラマンと名誉の負傷
手術と三田寮母さん
病院通い
病院の友達
蚕部屋の生活
母のお返し
秘密の東京行き
原隊復帰
贋煙草と紙飛行機
終戦の当日
甘い食事
先生の宴会
湯治客と缶詰泥棒
布団部屋勿病室
さらば梨木よ！
終戦直後の東京
おわりに
追記