N響80年全記録
プロローグ
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【第一章】 新交響楽団の旗揚げ
軍楽隊と宮内省の伶人
山田耕筰と近衛秀麿の登場
第一回定期演奏会
「コロナ事件」
陸続する大物演奏家たちの来日
近衛秀麿との訣別
ローゼンストックの就任
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【第二章】 迫り来る戦火
戦時統制下にて
紀元二六〇〇年奉祝交響楽団の結成
戦争への協力
有馬大五郎の登場
ユダヤ人への風当たリ
「ヒコクミーン」の野次
焦土に鳴リ響く『歓喜の歌』
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【第三章】 焦土からの復活
戦後初演は『英雄』
楽員の穴埋め
占領下での殺人スケジュール
暗闇の中での名演
レッサー少佐のショパン
尾高尚忠と山田和男
恐怖の『春の祭典』
尾高尚忠の過労死
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【第四章】 NHK交響楽団の誕生
新響からN響へ
指揮者クルト・ウェス
外国人音楽家の来日ラッシュ
ジャン・マルティノンの神業
カラヤンとの濃密なとき
カラヤン、パワーの顕現?
エッシュバッハー、驚異の耳
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【第五章】 オペラの薫陶
第一回イタリア歌劇団公演
デル・モナコの絶唱
西洋芸術の粋
ロイブナーの温かい記憶
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【第六章】 試練のとき
カラヤンの仮病
シュヒターの特訓
指揮台脇の酒瓶
伝説の人、ストラヴィンスキー
チェコ・フィルの初来日
日本全国”居酒屋列車”の旅
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【第七章】 世界を舞台に
「世界一周演奏旅行」の恐怖
インド、トラブルの宝庫
モスクワ滞在十三時間
大指揮者との遭遇
ウィーンでの立ち往生
日本民謡が引き起こした熱狂
ベルリン・フィルの歓待
「タクアンの缶詰」泥棒
大きな一歩
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【第八章】 三人の名誉指揮者
フルネとボスコフスキー
アンセルメの来日
小澤事件
サヴァリッシュ登場
大物、カイルベルト
スラブの怪人・マタチッチ
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【第九章】 空前のN響ブーム
ワルベルクとブーレーズ
海外公演での災難
交通渋滞を乗り越え
スウィトナーとの相性
鬼将軍、ホルスト・シュタイン
膨れ上がる会員数
ブロムシュテットとゾンダーマン
完璧主義者、ギュンター・ヴァント
若杉弘の初登場
呪われた『オランダ人』
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【第十章】 音楽監督の誕生
音の魔術師
”デュトワが指揮するオーケストラ”
朝比奈隆の再登場
ミラクルの連続
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エピローグ
あとがき
付録・NHK交響楽団80年年表