図書イシハラ カンジ センシュウ000050229

石原莞爾選集 3

サブタイトル1~10
最終戦争論 戦争史大観
編著者名
石原 莞爾 著/石原 六郎 編/玉井 禮一郎 編
出版者
たまいらぼ
出版年月
1986年(昭和61年)3月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
328p
ISBN
4886360351
NDC(分類)
081
請求記号
081/I74/3
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

編者のはしがき(玉井禮一郎)

第一部 最終戦争論
戦争史の大観
決戦戦争と持久戦争
古代および中世
文芸復興
フランス革命
第一次欧州大戦
第二次欧州大戦
最終戦争
世界の統一
昭和維新
仏教の予言
結び
解説

第二部 「最終戦争論」に関する質疑回答
世界の統一が戦争によってなされるということは人類に対する冒涜であり、人類は戦争によらないで絶対平和の世界を建設し得なければならないと思う
今日まで戦争が絶えなかったように、人類の闘争心がなくならない限り、戦争もまた絶対になくならないのではないか
最終戦争が遠い将来には起こるかも知れないが、僅々三十年内外に起こるとは信じられない
東洋文明は王道であり、西洋文明は覇道であると言うが、その説明をしてほしい
最終戦争が数十年後に起こるとすれば、その原因は経済の争いで、観念的な王道・覇道の決勝戦とは思われない
数十年後に起こる最終戦争によって世界の政治的統一が一挙に完成するとは考えられない
戦争の発達を東洋、特に日本戦史によらず、単に西洋戦史によるのは公正でないと思う第八問 決戦・持久両戦争が時代的に交互するとの見解は果たして正しいか
攻撃兵器が飛躍的に進歩しても、それに応じて防禦兵器もまた進歩するから、徹底した決戦戦争の出現は望み難いのではないか
最終戦争に於ける決戦兵器は航空機でなく、殺人光線や殺人電波等ではなかろうか
最終戦争に於ける戦闘指揮単位は個人だと言うが、将来の飛行機はますます大型となり、指揮単位が個人と言うのは当たらないのではないか
最終戦争に於ける戦闘指導精神はどうなると思うか
日本が最終戦争に於て必勝を期し得るという客観的条件が十分に説明されていない。単なる信仰では安心できないと思う
最終戦争の必然性を宗教的に説明されているが、科学的に説明されない限り現代人には了解できない
産業大革命の必然性についての説明が不十分であると思う
解説

第三部 戦争史大観
戦争史大観
緒論
戦争指導要領の変化
会戦指導方針の変化
戦闘方法の進歩
戦争参加兵力の増加と国軍の編成
将来戦争の予想
現在に於ける我が国防
解説
戦争史大観の序説(別名・戦争史大観の由来記)
(特別付録)
フリードリヒ大王およびナポレオンの戦争画集
戦争史大観の説明
緒論
戦争の絶滅
戦争史の方向第三節 西洋戦史による所以
戦争指導要領の変化
戦争の二種類
両戦争と政戦略の関係
持久戦争となる原因
欧州近世に於ける両戦争の消長
フリードリヒ大王の戦争
ナポレオンの戦争
ナポレオンより第一次欧州大戦へ
第一次欧州大戦
第二次欧州大戦
会戦指導方針の変化
会戦の二種類
二種類に分るる原因
歴史的観察
戦闘方法の進歩
隊形
指揮単位
戦闘指導精神
戦争参加兵力の増加と国軍編成(軍制)
兵役
国軍の編成
将来戦争の予想
次の決戦戦争は世界最終戦争
歴史の大勢
将来戦争に対する準備
現在に於ける我国防
現時の国策
我が国防
満州国の責務
【解説】成立史から観た石原莞爾の戦争史観(仁科悟郎)