五十鈴よ永遠に
はじめに
*
その一 内原編(満蒙開拓青少年義勇軍内原訓練所)
雄飛の首途
内原
礎の訓練
軍事の農事
内原日記
直心影流
編成(中野中隊誕生)
日課
壮行式
郷土訪問
無名の手紙
さらば祖国
内原出発
東京で
伊勢にて
涙の出港譜
*
その二 ハルピン編(満州開拓青年義勇隊ハルピン訓練所)
茶色の大陸
赤い夕陽の満州
ハルピン訓練所
曠野の修業
当番制
根性
学課
アミーバ
初の犠牲者
教学奉仕隊
収穫の夏
めぐりあい同級生
幼い自責感
帰るものと残るもの
火災呼集
慰霊祭
開拓祭と運動会
大陸の初秋
初めての越冬準備
警備
慰問団
初冬
射撃
忠霊塔
ヒットラー・ユーゲント
第七中隊
実弾
阿什河
冬の炊事当番
三寒四温
昭和十五年の暮
大陸第二年は明けて
克己心を練る
酷寒の便所掃除
寮母先生
修養心とペーチカ談義
スケート
先輩中隊員
萬寿節と節分
激励袋
春まだ遠きころ
迷うなよ
春三月
特技訓練
一〇町歩経営
自動車隊
花山号と日の出号
在来農法
晩春の候
香坊見学記
白系露人と馬大人と
除草戦
気力と体力
兵と農と
渡満一周年
新中隊
蚤との闘い
水無月
購買品
暗雲の満州
関特演
雨宮事件と弟の死
二度目の秋
怪我
霜のころ
再び阿什河築堤
暗いニュース
最初の入営者
幹部対立
大東亜戦争勃発
薩爾図問題
拓友
反抗期
悔いつつ行く年の暮
新年の厩舎火事
悪中隊誕生
夢のない日々
慰問文
低迷の中隊
シンガポール攻略のころ
査閲
あがき続ける悪中隊
泥沼を抜け出す努力
春遠し
われもまた迷う
川原所長
米機本土初空襲のころ
父兄の来隊
艱難は絶えず
隔離中隊
中隊最悪の事態に
三度目の夏
再度の渡満記念日のころ
自棄気味の七月
怠惰
売買
痔
高の宮大尉(三笠宮)台臨
起死回生策
学びの心と実践(ある一週間の日記)
非常時の心構え(匪賊の情報)
お盆と藤田先生
石黒閣下ご来所
建国一〇周年のころ
関東軍と義勇軍
三度目の秋
缶詰め事件
演習と収穫と勉強と
三度迎える冬将軍
軍神 杉本五郎中佐伝
永野先生と面会
病魔との闘い
昭和十七年師走
康徳十年(昭和十八年)正月
いよいよ入植地本決まり
六中隊から五中隊へ(五十鈴の名称生まれる)
先遣隊出発
卒業中隊
第二次先遣隊と残留対
折れた銃把
中隊長の手紙
夜盗虫
拓友持田君逝く
鍬と銃と
青少年義勇軍と少年航空兵
兵隊への道
ハルピン大博覧会
移行近し
ハルピン訓練所での大詰め
*
その三 虎林編(五十鈴義勇隊開拓団)
待望の新天地へ
永住地への第一歩
天地根元造り
いよいよ始まる村づくり
建設譜
小七虎林地形
義勇隊開拓団として新発足
急げ本建築
部落編成
空手
輸送部の片目のトラック
火魔
寒中建築
落成式
食料窮迫
治安険悪の情報
狼
望郷
別天地の生活
冬の伐採
スキー部隊
お灸(やいと)
雪原の暮
完達嶺下の正月
厩舎当番
特殊地帯
第二年度計画
帰省は賭だ
帰省前の日々
内地帰省
出発前夜
ふるさとへ第一歩
帰省日誌
再渡満の旅
第三部落
五十鈴の春
黎名
遥かなる理想郷
いさかい
蛇の大群
義勇軍を憶う
渡満四周年のころ
兵隊検査
ほろにが青春
甲種合格
サイパン島玉砕
卒伍の闘士
野地坊主
故郷の友へ
五十鈴峠
虎林の秋
兵斜来る
五十鈴最後の冬
雑詠の日々
死との対決
餅つき
最後の正月
手製スキー
国境の街
補充中隊
入隊命令と遺品
訣別
回想
五十鈴の最期
*
付録
五十鈴義勇隊開拓団(中野中隊)年譜
義勇軍心得
虎林点描