いわれなき虜囚 第3巻
巻頭言(アングレン・尾上正男)
ひげの寒暖計(コムソモリスク・木元正二)
抄録・暁み祈るまじ(ウランバートル・原田春男)
炭鉱・スーチャン(スーチャン・宇野宗佑)
望郷(チタII・轟一平)
短歌(村岡己美子)
死の一歩手前で(カラガンダ・垣内久米吉)
父が枕辺にたつ(ウランウデ・原次男)
ロシア人さまざま(バックタラー・西浦一)
騙されてシベリアへ(タィシェット・永山芳邦)
美少女ナージャ(テルマ・檜尾重信)
精神力で(タイシェット・北村勉)
ハバロフスク墓地(ハバロフスク・小池義人)
右腕切断の戦友(タシケント・小松崎利作)
バイカル湖畔(バイカル・植田茂久)
営倉は屍と同居だ(コムナール・原勝)
犬の真似さすアクチーブ(ハバロフスク・前田民造)
赤大根のシベリア片々抄(バレイ、チタ・上津原美夫)
チタ帰国第四収容所と人民裁判(バレイ、チタ・星野隆夫)
美女と刺青(バレイ、チタ・竹内則司)
消えた青春(沿海州・坂田百合造)
タテの棺桶入り拷問(スイソフカ・白石岸増)
愛河503高地より牡丹江へ(タイシェット・石坂博信)
明日のことは一切不明(スーチャン・高田和民)
アングレンの四年間(アングレン・藤岡嘉智)
吹雪をついて(ホルモリン・古後家賢治)
ダモイは籤引き(テルマ地区・稲本喬)
集団毒殺の屍(タシケント・谷詰潔)
恨みのキルガ(キルガ・東山林)
別離の涙(タシケント・八幡哲夫)
落盤に遭う(カラガンダ・牧田芳久)
土方労働に五年間(タイシェット・市田高支)
「吉田明男」を想いて(神戸市・尾崎治)
ソ連に帰化したある少尉(ハバロフスク・編集部)
虜囚!一五〇〇日(クラスノヤルスク・三輪末吉)
撃つなら撃ってみろ(ビットキー・金塚定男)
少数民族の恨み(サマルカンド・前田達雄)
ドクトル灸点師(バフタラール・岡本秋光)
チェルノフスカ通信(チェルノフスカヤ・福家正晴)
エラブカ物語(エラブカ・玉垣梧郎)
カラカンダよ、さようなら(カラガンダ・小原三郎)
シベリア三度傘、入浴は三年に一回(ウオロシロフ・荒井徹二)
検察官長朔北に斃る(ウスチカメノゴルスク・高原武次/高田東宗)
私の左側の人(東京都・池内はじめ)
牡丹江、鏡泊湖を訪れて(鏡泊湖・網本タヨネ)
シベリアを憶いて(タイシェット・永田篤男)
シベリア断想(ウスチカメノゴルスク・滝本実春)
赤化工作は大失敗(カクイ・伊藤善明)
北辺の防人たちの葬送曲(バルハシ・山下良一)
一社会科学者のシベリア俘虜記(バルナクル・内海洋一)
おでんや人生(カラガンダ・三好明)
消えぬ怨み(ソフガワニ・岡本一男)
脱走三千里(大連・神吉一夫)
第二九対空無線隊(ベグワード・今泉良三)
哀れ開拓団(嫩江・上松信也)
妖しい作業とラーゲルに散る夫婦愛(タシケント・谷脇定義)
工兵一四八聨隊全滅す(ブカチャチャ・城島晴義)
戦友よ元気であれ(キジオルグ・中島暉)
零下七二度「星のささやき」(クラスノヤルスク・土肥忠男)
アクチブの内部はこんなものだ(ライチハ・小松原徳一)
私の日記(カラガンダ・木谷丈老)
抑留・川柳抄(グリンチマザル、ベゴワード・小松原豊彦)
なんでも明日(ザフトラ)(アルチョーム・堀川典彦)
奉天北飛行場・八月十九日(奉天・元村勉)
ジーマのうじ虫(ジーマ・藤原栄暢)
シベリア諷詠抄(バレイ、チタ・福盛田耿)
モンゴル墓参メモ(ウランバートル・友弘正雄)
温かい人情に包まれて(延吉・橋口信雄)
千人針(神戸市・吉本貫美)
興安嶺の死闘(ハラグン・皆川朝治)
思い出したくない日々(チタ・大平正章)
鬼の一〇九ラーゲル(コムソモリスク・菱沼仁三)
「カマボコ」(ウランウデ・前田耕策)
捕虜の数え歌(アルチョム・香月利夫)
アングレン日記(アングレン・石山正家)
情報戦の渦に包まれ(タイシェット・弓場晴司)
ああ日本教(ウランバートル・原田春男)
人間を忘れた民主教育(エラブカ、ハバロフスク・山崎伸三郎)
あとがき
*
巻頭言(アングレン・尾上正男)
何故の解明のために(アングレン・永田茂治)
アングレン生活譜(アングレン・永田茂治)
嘆きの一本松(ブカチャチャ・宮原正治)
シベリアの鉄格子の中より(ハバロフスク・小池義人)
シベリア鉄道の9400キロ(宮脇俊三)
十ワットの燈の下で(ジーマ・藤原栄暢)
和が世の菊と赤い星(バルハシ・山下良一)
馬、千頭と歩く(キルガ、ハラゴン・東山林)
フラルギ病院始末記(チタ州・加茂勉)
放浪のシベリア(ヤブノロワヤ・斉藤高志)
ヤブノロワヤ小唄(ヤブノロワヤ・藤井大典)
ヤブノロワヤ地図(ヤブノロワヤ・亀岡聡平)
シベリアの春と傷痕(沿海州・立本利雄)
原始林に挑む(ボイズセノウカ・松井秀夫)
シベリアの傷痕(ルチキ、セルゼスカ・大坂一磨)
ボタ山の明日なき巡礼(カラガンダ・木谷丈老)
管 通訳の死(編集部)
カラカンダ・スパシコ病院・外(カラガンダ・小原三郎)
みみっちい汚職(バックタラー、カラガンダ・西浦一)
シベリア虜囚史(割愛)(土肥忠男)
スマコフカの丘(スマコフカ・加藤春男)
赤鬼、青鬼がいた(ムーリー・村岡昌男)
アクチーブへの制裁(アンゼルカ・谷脇定義)
極反動の烙印捺された五年間(ハバロフスク・安間乙丙)
ひたすら前進中隊(アングレン・藤岡四郎)
ノボパブロフカにて(ノバプロフカ・重村寿男)
ひげの寒暖計(その二)(ホルモリン、ドーフ・木元正二)
親切に国境なし(ホルモリン、ドーフ・古後家賢治)
ソ連式尻肉検査法(イルクーツク・向井弘)
よくぞ帰れたものだ(タイシェット・北村勉)
漢詩・異国の丘(熊澤尊信)
惨!葛根廟(興安省・大櫛茂辰)
朔北の学友の便り(興安省・大櫛茂辰)
アムールを偲びて(ライチハ・寺田新次)
黒河集団脱走事件(ライチハ・寺田新次)
凍てつくはざま(ヤブノロワヤ・高橋惣衛)
ものを言わせた体温計(ウオロシロフ・荒井徹二)
収容所は川船だった(ハバロフスク・菱田栄次)
女一人外蒙に生きる(ウランバートル・大島喜一)
私のソ連観(鈴木俊子)
(誰も書かなかったソ連)より(鈴木俊子)
虜情(ソ連十一年間の記録より)(エラブカ、ハバロフスク・鈴木敏夫)
近衛中尉とカクイを憶い(カクイ、チタ、コムソモリスク・伊藤善明)
ある開拓団員の死(ウランバートル・原田春男)
執拗な取調(イルモーツク、タシケント・八幡哲夫)
シベリアを旅して(コムソモリスク・ウラスノ・岩城隆夫)
悪夢のウラン・ウデ(ウランウデ・藤尾忠男)
針の穴から天井覗く(沿海州・坂田百合造)
タイシェットで般若心経を(タイシェット・高田巌)
夏と冬とどちらも地獄タイシェット(タイシェット・竹中進次)
タイシェット九二キロ(タイシェット・石坂博信)
雪に埋もれた戦友(ハラグン・皆川朝治)
私の入院日記(イズベストコバヤ、クレドール・北村義英)
願望(森繁久弥)
喜びも悲しみも(ライチハ・小松原徳一)
俘虜の空間(バレイ・長谷岳)
炭鉱・スーチャン(スーチャン・藤原精一郎)
死の街チチハルを偲んで(チチハル・伊藤君代)
戦友タイガに死す(ビットキー・吉丸佐八)
脱走三千里(その二)(虎林・神吉一夫)
カーチャの思い出(ビロビジャン・陰地茂一)
ナホトカ日記(チェフノスカヤ・福家正晴)
復員船より(岸田広)
さまよえる虜囚(ブカチャチャ・須古将宏)
幽霊出現騒動記(ブカチャチャ・城島晴義)
句集「凍土帯」より(関根鳥花)
コックリさんもスターリンに騙された(カラガンダ、チタ・善木武夫)
雪に埋もれた人々(イルクーツク・磯野武文)
三途の川で母を見た(コムソモリスク・寺林繁一)
シベリア戦歿者鎮魂歌(秋田泰治/原田充雄)
温情は国境をこえて(ハバロフスク・菱沼仁三)
抑留の苦しみ(バルナウル・内海洋一)
ウラル・中央アジア遍歴苦行(ウラル、ウスチカメノゴルスク・滝本実春)
鉱塵にまみれて(外蒙インタール・額田祐三)
馬匹用下痢で黄疸全快す(沿海州・藪元)
ハラザ断腸記(セミョノフカ・島本寛)
ザジョルナヤ墓地埋葬名簿(クラスノヤルスク・梅地将夫)
アルチョモフスクの門松(ウクライナ州アルチョムフスク・西巻貞一)
悲しき飢え(タイシェット・世良隆一)
吸血鬼ダニ(マラザ、スーチャン・宇野宗佑)
あとがき
挿絵(荒木忠三郎/上津原美夫 両氏)