メトロ誕生
- サブタイトル
- 地下鉄を拓いた早川徳次と五島慶太の攻防
- 編著者名
- 中村 建治 著
- 出版者
- 交通新聞社
- 出版年月
- 2007年(平成19年)7月
- 大きさ(縦×横)cm
- 20×
- ページ
- 247p
- ISBN
- 9784330936079
- NDC(分類)
- 686
- 請求記号
- 686/N37
- 保管場所
- 開架一般
- 内容注記
- 地下鉄歴史(早川徳次・五島慶太関係)年表:p227-242 参考文献:p243-247
- 昭和館デジタルアーカイブ
はじめに
*
先頭車両
直通運転を巡る新橋駅での壁を隔てた二鉄道人の攻防
・二つの鉄道の境界に立つ分厚いコンクリートの壁
・日本初の地下鉄会社に同情的な世論
・互いに譲らないライバル同士の言い分
・東京を貫通する地下鉄の開業と二人の鉄道人の攻防
*
第2車両
ロンドンの地下鉄に感動東京での建設に動き出す
・早川徳次の鉄道入りは当時珍しい大卒の現場仕事から
・ロンドン行きのきっかけは「鉄道と港湾の調査」が目的
・研究テーマを「鉄道と港湾」から「地下鉄」に変更
・市電の乗客は「鮭の干物」と言われ不評な東京の交通事情
・「東京に地下鉄建設」にのめり込んだ徳次
*
第3車両
東京での「地下鉄は困難」の通説を跳ね返し免許を獲得
・我が国最初の地下鉄計画は幻に
・会う人ごとに地下鉄のメリットを訴える徳次
・地下鉄構想に「早川はほら吹きだ」の陰口も
・足で稼いだ調査で地下鉄実現に自信を深める
・出願に向けての公式資料を独力で完成
・財界の大御所・渋沢栄一に初対面ながら激励を受ける
・焦りの中で「東京軽便地下鉄道」の出願に漕ぎ着ける
・東京市の好意的な答申で免許の可能性も
・予想どおりの競願者の出現に焦り
・徳次を敬愛の目で見る五島慶太との出会い
・徳次の地下鉄建設に条件付免許の内示
・やむなく東京鉄道と合同の覚書を交わす
*
第4車両
路線を短縮しての建設も涙にむせぶ感動の起工式
・免許が交付されて会社の設立に見通し
・東京市の反対を押し切りライバル鉄道にも免許
・東京地下鉄道の会社創立のための総会は大混乱
・突然の大震災で資金調達も失敗し建設は暗礁に
・やむなく路線を浅草~上野間に縮小
・「建設費の支払いは完成後でよい」の好条件で着工に漕ぎ着け
・晴れの起工式で思わず感涙にむせぶ徳次
・東京地下鉄道への免許交付に関係した慶太も祝福
*
第5車両
東洋で初の地下鉄開業に押すな押すなの長蛇の列
・東京市への免許交付で消えた徳次の「市内の地下鉄制覇構想」
・「深さ五十尺」が手続きミスで「五尺掘ればよい」でOKに
・工法が決まり浅草~上野間の路線を変更
・豪雨やガス管引火などの工事トラブルも
・車両・設備には「我が国の初物」で工夫を凝らす
・沈黙を指示した徳次が試運転の成功に思わず万歳を叫ぶ
・派手さを抑えた開通披露も成功して開業を迎える
・超満員の開業の日。溢れる運賃に徳次感動
・開業に慶太も徳次を大きく評価
*
第6車両
ふんだんにアイデアを出して新橋までの乗り入れを果たす
・上野~新橋間の延長工事で万世橋仮駅までに着手
・三越のアイデアをきっかけにデパート駅が次々と誕生
・徳次の商才が「百円ショップの元祖」や「地下街」を生み出す
・ライバルに客を奪われ均一運賃返上で「自動改札機」を廃止
・金策尽きて倒産の危機に会計課長は心労で退職
・新橋駅直前では急カーブする道路下のルートに変更
・浅草~新橋間全通で初めて社を挙げての大祝賀会
*
第7車両
相互乗り入れを迫る慶太と拒否する徳次の新橋駅抗争
・身内の地下鉄構想に徳次の激しい怒り
・徳次の東京地下鉄道も協力しての出願も却下
・三度目の正直で東京市から免許権を譲り受け
・東京高速鉄道の発足による慶太の登場と徳次はずし
・慶太の東京高速鉄道が渋谷~新橋間を出願
・慶太の相互乗り入れのPRに徳次が怒りの反論
・徳次は「新橋~虎ノ門間を先行して敷設」案で対抗
*
第8車両
「新橋駅での相互乗り入れ」VS「東京~神奈川間の直通構想」
・渋谷~新橋~浅草間の直通運転が色濃い協定が成立
・東京高速鉄道の着工でも撤去されない壁に焦る慶太
・ビルの三階に作った地下鉄・渋谷駅
・相互乗り入れの見通しもないまま東京高速鉄道が開業
・徳次の「東京~神奈川間の横断鉄道構想」
・京浜地下鉄道の設立で徳次に勝算も
・根津の注文に慶太もやむなく譲歩
*
第9車両
「強盗・慶太」の株買占めに屈した「地下鉄の父・徳次」
・慶太が東京地下鉄道の乗っ取りを決意、まず京浜電鉄を狙う
・慶太の最後の手段「株の買占め」が始動
・徳次と慶太の間に「大株主の株を買収しない」紳士協定
・徳次の牙城・東京地下鉄道の筆頭株主に慶太が浮上
・慶太の「約束破り」に徳次は怒りの猛抗議
・根津の合併了解と徳次への「合併勧告」
・根津の急死を機に徳次と慶太の対立は泥沼に
・徳次・慶太の攻防の仲介に鉄道省が乗り出す
・けんか両成敗で徳次・慶太は一線から身を引くことに
*
最後車両
壁の撤去で東京を貫通する直通地下鉄がようやく開業
・今も残る幻の「東京高速鉄道・新橋駅」
・ライバル意識むき出しの相互乗り入れがスタート
・明暗が分かれた「地下鉄騒動」の徳次と慶太
・徳次の期待どおりに地下鉄網が縦横に走る東京に発展
*
地下鉄歴史年表
参考文献
資料の利用については4階 図書室のご利用にあたってをご覧ください。
- 担当:
- 図書情報部 図書係
- 電話番号:
- 03-3222-2573
- FAX:
- 03-3222-2626

