図書目録シベリア ヨクリュウ 1450ニチ資料番号:000049916

シベリア抑留1450日

サブタイトル
記憶のフィルムを再現する 画文集
編著者名
山下 静夫 著者
出版者
デジプロ
出版年月
2007年(平成19年)7月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
ix,596p
ISBN
9784490206135
NDC(分類)
916
請求記号
916/Y44
保管場所
閉架一般
内容注記
シベリア抑留文献案内:p586‐589 日露関係年表 (シベリア抑留関連):p589‐591
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

まえがき(山下静夫)
凡例

捕虜、シベリア強制収容所
1945(昭和20)年
ソ達軍満州侵攻の報に出動命令佳木斯駐屯地輸重兵134連隊本部
戦用糧株を交付、軌馬大隊が出動
出動した軌馬部隊ほかの悲報入る
おえら方が逃げて帰るんだろう
駐屯地の給水もついに止まる
中国人捕虜600名を解放する
兵舎の爆破始まる撤退準備
全貝撤退命令下り駅へ向かう
さらば駐屯地佳木斯
雨の中を撤退列車は西ヘ
もはや満州は周り中が敵となった
無力な関東軍に棄てられた満蒙開拓団民
聞き取れぬ玉音放送と終戦の訓示
ハルビン郊外の村に一時滞在
憲兵に拷問されたと話すコック
結局は武装解除を受けることに
倉庫を襲う群衆と守るソ連兵
行き場なく途方に暮れる邦人離民
目で見たソ連兵の姿とソ連軍の実情
ソ連兵の監視もなく牡丹江へ進む
緊張と疲労で悲嗚を上げた私の体
2日目の行進、ソ連兵の略奪激しく
天の助けマクワウリ畑
死体に気づかず異臭の中で野営
3日目の行進、生々しい友軍苦闘の跡
トンネル内は修羅場、馬の死骸乗越え
側溝内の野宿で一同ぬれねずみ
4日目の行進、濡れた体を乾かし歩く
すでに広軌に換えたソ連軍の対応
略奪物資の搬送に大わらわのソ連軍
アメリカの武器援助で強化のソ連軍
日本軍の死闘を偲びつつ東ヘ
敗戦を知らない?まだ戦う友軍が
途方にくれる開柘団難民、男装する娘
帰国のつもりで海林の収容所に着く
死ぬかと思うつらい赤痢で寝込む
まさかシベリア行きとは知らずに
シペリア行きのうわさに不安つのる
[海林で改めて部隊を編成]
帰国できると牡丹江へと進む
牡丹江駅から貨車に詰め込まれて
運命の分岐点となった二コリスク
だまされた!列車は北に向かってる
ロシア兵に耐寒力の差を思い知らされる
白人女性の美しさを見る
おいしかった粟の牛乳煮
ハバロフスクで敵地の民心を知る
どこまで来ているのか列車は走る
空腹はじまり、敗戦後の内地を想う
海のように大きなバイカル湖畔で
着いた所はネーヴェリスカヤ
24時問監視される囚人並の捕虜となる
数の計算に弱いソ連兵
ひき続き荷卸し作業で凍傷者25名
一般兵にしわ寄せ旧軍組織の弊害
私の将校下士官大隊はマシなほう
耐寒温度にはかなりの個人差が
意外に正しかった尻つねり検査
中国人捕虜用の衣服を着る身に
強制労働の目的は何だったのか
作業の指示伝達の仕組とからくり
日木軍の階級組織をそのまま利川
700名で捜索、最初の犠牲者出す
責任は思いやりの無い幹部にある
ソ連の警備の実態と〈捕虜〉の認識
隠しきれなかったメチル中毒死
9基の墓標と自制の教訓
1年をふりかえり、帰国の決意

零下40°C、飢え、重労働
1946(昭和21)年
他の大隊は次々奥地へ入ソ後初の新年ネーヴェリスカヤ
車隊は解体したのに残る上官の横暴
極寒と餓えの大木伐採作業、事故続発
休養幕舎で大隊本部の飽食を知る
[評価できる休養幕舎その仲間]
正義漢橋谷伍長の入院
[経理・主計の任務とは]
タバコ強奪でわかるソ連の責任分担
実弾の規制ゆるいソ運軍は鳥も撃つ
電話不通にしてまで銃の腕自慢
凍土との格闘始まる柱穴掘り
吹雪の中の終夜の焚火は要技術
雪に隠れた切株で膝頭を挫傷
「焚火させろ」で条件交渉の自信もつ
[〈ダワイ〉に追いまくられる]
[皆に慕われた頼もしい和田軍曹]
[長く寒い冬名ばかりのペチカ]
[悲惨な3人の脱走兵の最後知る]
真夜中の川足しと無限の星空
[ついに〈赤の手先〉現る]
28歳誕生日に来し方を思う
『おはよう』の挨拶をもじって
気楽な仕事とソ連の赴任転勤者のこと
乾ききった原始林に山火事頻発
大陸的ないい所長と意地悪守衛
ネーヴェリスカヤあたり開発進む
力自慢二コライもおとなしく
糧株倉庫作業が体力回復に貢献
[乾いた粟を食べすぎ糞詰まり]
倉庫作業で塩鮭やニシンを食う
シベリアの気候と山の幸探し
シベリアの夏とビタミンC補給
ものすごい渡り鳥の群れに遭遇
[捕虜生活はまず〈食べること〉]
わが幕舎の多彩な顔ぶれ
がんばった旧日本車の馬たち
重い枕木と成田軍曹の友情
[右膝の挫傷、過労で慢性化]
ソ連市民の日常生活をかいま見る
[ロシア人と日本人をくらべる]
[知らなかったソ連という国]
意外に少ない野菜の種類とタバコ
馬鈴薯、人参の集積運搬作業とダワイ
[捕虜になり満1年辰田伍長のこと]
またあの恐ろしい冬が迫る
9月から冬始まる、景色だけは美しい
糧林倉庫作業のダワイと徹底検査
[ネーヴェリスカヤ第8収容所見取図]
憎めないグルジア人作業長
頼れる作業長森准尉ノルマのこと
[抑留生活1周年をふりかえるj
帰国断念の極寒を迎える

〈懲罰〉労働、生死の肺炎
1947(昭和22)年
[2度目の正月/ネーヴェリスカヤ]
[百人一首をほとんど思い出す]
私の苦言に大隊本部の逆襲始まる
昼夜を分かたぬ地獄の
作業命令
体力しだいに限界ヘ
[肺炎でついに医務室人り]
[高熱にうなされては夢を]
[よい気分は2日と続かず]
全員奥地100km地点へ移動
病院へ後送と決まる
30分と走らずトラック停まる
農場の丸太小屋にころがりこむ
ストーブを燃してくれた老婆
タイシェトの病院に入院
[病人の帰国始まる、平熱で外された]
退院、第3ラーゲリヘ乞食のように
[難しい矢島准尉と運命の出会い]
[幕舎でなく木造建の第3ラーゲリ]
度目の誕生日29歳
銃で殴られぬかるみに、さらに銃口が
同じ軍人として扱ってくれた少佐
張鼓峰事件で服役していた日本兵
[〈生きて虜囚の辱めを受けず〉とは]
捕虜の食器を平気で使ったソ連兵
中沢君と民家の壁塗り作業
日本人を憎む人親切にする人
2ヶ月が過ぎ奥地へ移動のうわさ
さらなる奥地ヘタイシェト出発
ここが目的地?何も無い斜面だ
雨露しのぐ仮屋もなし204km地点
第40ラーゲリ2日目は所内整備
日本の将校とは違いすぎる
〈日本人を500人集めれば〉
人海戦術の道路補修作業
日本人は一所懸命に働いた
所長は一人で犬を連れ狩に行く
生きていた旧友!成田、橋谷に会う
花の天国、鈴蘭、シャクヤク
シベリアはブヨと蚊の地獄
[キノコ天国]
「シベリアはぜんぶ便所だよ」
[不安定な物資の補給路]
天幕修理事件は思わぬ展開
意外!強風に弱いシベリアの赤松
伐採作業で樹が無くならないか?
大工仕事を手伝う
山火事の妙、自然に燃え自然に消える
明日の〈キノー〉を知らせる守衛
白夜の中の野外映写会
戦友の食事中の死にうちのめされる
山を爆破して鉄道の路盤造り
全員4キロ以遠へ退避の命令
点火係は車ではなく馬で逃げろ!
黄色火薬5000トンの爆発が轟く
爆破地肖を目の当たりに
民主主義とは何か、捕虜とは何か
日本からの使りに涙ぐむ
所長の命令にあえて叛く
三羽の山鳩、なん羽落せるか?
仕事は早いが、鼻持ちならぬ鉄道大隊
帰国を念じ歌う、真夜中のバラス卸下
いずこも同じ母と子
[幕舎、木造に建て替わる]
収容所で見直した米食の効用
[〈不良作業隊〉のレッテルについて]
雪の原始林で火を起こす法
〈零下40℃以下は作業中止〉で騒動
[〈清掃不良中隊〉の汚名も頂戴1

〈民主〉グループ、不良グループ
1948(昭和23)年
人ソして3回目の正月
術生管理にうるさい軍医黒猫嬢登場
[製材所予定地へ木材集積]
水運びも楽々こなす外国種重轢馬
シベリアを拓いたのは日本人
[犠牲を大きくした5つの原因]
スキーの訓練をするソ連兵
[不良グループを引き収る]
[玄関先の不心得小用と食事罰の是非]
便所清掃は中隊長が当たれ
食糧貯蔵倉庫用の採氷作業
外の住宅建築作業に出る
[日本人の気質について考えた]
水運びの重労働、人任せで反省
[諦めたダモイ、30歳の誕生日]
[地面が現れだすと本格的な春]
[メーデーに中隊美化コンクール]
[中隊全員集め奮起をうながす]
血しぶき、首のない体を、製材所で事故
伐採作業で想定外の事故
収容所内の周回コースで運動会
シベリア熊も子供のうちはかわいい
対岸の原始林で道に迷う
タイガで雁を撃つロシア兵
アイヌネギ(行者ニンニク)発見
夏の伐採作業
伐採あと、都市計画で道路作り
機関車が大きいから薪も大きい
板が出来るようになったおかげで
松の虫をおいしく食べる
譲長に選ばれ、たちまち不信任
体長1m以上の大魚を釣る
〈大空に母をえがきて陽はうらら〉
水浴後、襲いかかる蚊の大群
山羊肉の中毒はふしぎな症状
カラマツの巨木を2日がかりで
脱線貨車を人間起重機で上げる
夏でも夜は冷える、夜警も焚火
バーニヤ(風呂)の水汲み火焚き
[給料日にたらふく食べるロシア人]
大きくなった仔熊の恐ろしいー撃
完成した受持ち区問の保線作業
自転車の自慢に苦笑
シベリアに似合わないハイヒール
すばしこいリスにしてやられる
すっぱいがスグリの実を採る
シベリアは鳥たちの楽園
美しいタイガの風景
故障少ない日本のエンジンほめられる
選挙に熱心なソ連の人々
文化活動始まる
劇団も楽団もできた
さすが演劇の国の民
歌声は40ラーゲリを活気づかす
青いトマトを大樽に塩潰け
[鉄道もほぼ完成バラス作業終る]
[民主意識高まるが鼻につくソ連傾倒]
[革命記念日は捕虜の安息日]
朝は指示、受け渡しで大混雑
夜は中隊内お国自慢演芸会
中央委員改選総選挙に勝ちながら
突然の転属命令に心切り替えて
極寒のなか夜通し行進
4度の冬の自信もぐらつく-35℃
空が白んできた、歌が出た、到着
将来相当な街になりそうな基地
[後を追うように矢島氏一行着任]

水原茂、マーヤ、舞鶴ヘ
1949(昭和24)年
シベリア4回目の正月に思う
政治意識の高かった40ラーゲリ
[恒例お国自慢演芸会]
体に針刺される零下33℃の裸道中
地区勤務者の家庭生活をのぞく
野鳥を焼いて食べる
嘘かと思った奪われた時計の返還
猛吹雪の中トラック救出の死闘
「今頃まで何をしとったんだ?」
昼にはもう起こされて作業に
肺炎になり列車で再度の入院
ロシア人客と同乗して
「退院後はぜひうちへ来て」
退院チュクシャ第2分所へ転人
水原茂君と出会う
[マラリア発病]
フドージニク(絵描き)勤務になる
プロの水原君にほめられる
壁新聞コンクール、全力で
編集長となり平和についての特集を組む
朝は労働歌で始まる、西山君のタクト
国営農場(ソフホーズ)での作業
[小鳥の鳴き声に人間の幸せを思う]
集団農場(コルホーズ)での作業
シベリアでは逃げるも追うも命がけ
馬鈴薯の植付け、天然澱粉貰う
伐採作業はいつでも危険
全員で取り組む取水口大工事
チュクシャの街の営繕係になる
街の人が本当に感謝してくれている
4年を経てなおドイツ兵は抵抗続ける
シべリアの魚は人にスレていない
社会科の教科書に載った日本
おそろしかった松の実とり
水原君のダモイ
仲間達のダモイを見送る
この世に私が二人いる
[人減って南京虫が多くなり]
街の食堂勤務
思い出の食堂人気者マーヤ
マーヤの風邪見舞いに竹内君と
殺すのは俺の仕事じゃない!
牛の頭の毛焼きと脳みそ料理
[〈チュクシャ食堂〉のメニュー]
「日本に帰っちゃいやだ!」
5度目の冬の前ぶれ猛吹雪
[ダモイの指令今晩出発]
[お別れだ、マーヤ]
収容所を自分たちで閉鎖
ロシア人たちと別れを惜しむ
[マーヤも来てくれている]
[2年半ぶりのタイシェトで待機]
シベリア鉄道を東へもどる
嬉しさと窮屈を乗せて貨車は走る
引込線に入って大休止
変らぬ岩山、過ぎ去った4年間
思い出す4年前の悔しさ
ナホトカに到着、待つ間も不安
船上で思い巡らす間にマラリア発症
日本の景色が目にまぶしい
喜びもつかの間、援護局員の調べが
入院患者として一足先に上陸
異国を見るような気分、でも安心だ
どんな病棟でも、嬉しさこみあげて

解説:シベリア抑留の全容と山下静夫(長勢了治)
編集を終えて(河津一哉)

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