図書ショウワ テンノウ ト ラスト エンペラー000049769

昭和天皇とラストエンペラー

サブタイトル1~10
溥儀と満州国の真実
編著者名
波多野 勝 著者
出版者
草思社
出版年月
2007年(平成19年)6月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
246p
ISBN
9784794215963
NDC(分類)
222
請求記号
222/H42
保管場所
閉架一般
内容注記
参考文献:p242‐246
和書
目次

はじめに 満州国皇帝溥儀とは何だったのか
唯一の望みは清朝復辟
現状打破としての満州事変
溥儀の思惑、関東軍の思惑
二度の訪日から日満関係を読み解く

第一章 復辟への道
「優待条件」の下での清朝皇帝退位
大陸浪人、川島浪速の満蒙独立工作
大隈内閣と反袁世凱の第三革命
満州事変、「矢は既に放たれたるもの」
満州領有から満州独立への転換
土肥原賢二、溥儀の天津脱出を説得
蒋介石の「資金」か関東軍の「玉座」か

第二章 満州国建国
昭和七年三月一日、満州国成立
執政は「皇帝の玉座に通ずる階段」
満州国特使派遣、日満皇室交流の始まり
小磯参謀長、満州国指導方針に物言いをつける
国体変更と熱河進出への期待

第三章 皇帝即位
龍袍ではなく大元帥の正装で即位
秩父宮の御差遣が決まる
溥儀から訪日応諾の言葉を引き出す
桜の観賞よりも神社仏閣の参拝を

第四章 溥儀訪日
旧態依然たる専制君主
吉岡安直、帝室御用掛となる
民国武官の帰国、大衆への啓蒙、天皇機関説
威風堂々の連合艦隊に驚く
貞明皇太后の心配りと御製二首
「宮方とのお別れは実に辛かった」

第五章 回鑾訓民詔書
「天皇と私の心持は一つである」
溥儀、詔書案を大幅に修正する
訪日で何が変わったのか

第六章 関東軍の「内面指導」
馬賊上がりの後継総理、張景恵
溥儀と婉容、溥傑と嵯峨浩
第二期五ヵ年計画の段階を迎える
林銑十郎陸相の渡満、「内面指導」の強化
二・二六事件の余波で辞任した南軍司令官

第七章 建国神廟
皇紀二千六百年記念祝賀のために
再訪日に熱心な関東軍、及び腰の宮内省
「努めて簡素を旨とする」
「建国神廟を創建したき念願であります」
満州国側が用意した「神鏡」
報恩感謝の念をもって天照大神を祀る
永遠の皇帝退位

おわりに 東京裁判証言における溥儀の真意
「父祖の地である満州にかえった」
天皇との繋がりを求める
かぎりなく「融合」したはずが

あとがき
参考文献