論壇の戦後史
- サブタイトル
- 1945‐1970 平凡社新書;373
- 編著者名
- 奥 武則 著者
- 出版者
- 平凡社
- 出版年月
- 2007年(平成19年)5月
- 大きさ(縦×横)cm
- 18×
- ページ
- 266p
- ISBN
- 9784582853735
- NDC(分類)
- 051
- 請求記号
- 051/O54
- 保管場所
- 開架一般
- 内容注記
- 参考文献:p255‐258 関連年表:p259‐263
- 昭和館デジタルアーカイブ
はしがき
*
序章 一九八八年八月一二日 四谷霊廟
抜かれた訃報
一般会葬者の中の丸山眞男
四人が共有した「同じ場所」
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第一章 「悔恨共同体」からの出発―二十世紀研究所のこと
兵隊靴の丸山眞男
自転車でやってきた大河内一男
そうそうたる所員たち
活発な啓蒙活動を展開
講義録などの出版も
「悔恨共同体」としての二十世紀研究所
「悔恨共同体」の広がり
*
第二章 「総合雑誌」の時代―『世界』創刊のころ
講談社にまかせておけない
同心会のオールド・リベラリストたち
「新日本の文化建設のために」
金ボタンの秀才のような雑誌
活字に飢えていた時代
二時間で売り切れ?
伝統二誌も復刊
『展望』と『思想の科学』
*
第三章 天皇・天皇制―津田左右吉と丸山眞男
時代は激動していた
「われらの天皇」を愛さねばならぬ
羽仁五郎との「大げんか」
八ページにわたる「釈明」
丸山論文の衝撃
天皇制の精神構造に光
津田と丸山
*
第四章 平和問題談話会―主張する『世界』
トップの独走の『世界』
俳句は「第二芸術」
GHQの検閲
平和問題談話会の誕生
知識人集団として
全面講和を主張
朝鮮戦争と『世界』
「三たび平和について」
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第五章 『世界』の時代―講和から「六〇年安保」へ
十五万部完売の講和問題特集号
素直な「愛国心」と通い合う
小泉信三の批判で論争に『世界』の読者層
山川均の活躍
清水幾太郎と「内灘」
素朴なナショナリズムの心情スターリン批判の衝撃
ソ連介入を正当化―ハンガリー事件
「六〇年安保」ヘ
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第六章 政治の季節―「六〇年安保」と論壇
矢継ぎ早に「特集」
警職法闘争の「成功」体験
五月一九日の強行採決
「いまこそ国会へ」
白然承認―その夜の清水と丸山
「復初の説」「民主か独裁か」
清水と吉本の「総括」
江藤淳の場合
福田伍存の進歩派批判
戦後日本の「通過儀礼」
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第七章 高度成長―台頭する現実主義
加藤秀俊「中間文化論」
「もはや「戦後」ではない」
「大衆社会」をめぐる論争
「大衆天皇制論」
テロリズムの恐怖
『思想の科学』の「天皇制特集号」廃棄事件
予測を超えた高度成長
高坂正堯のデビュー
「権力政治」の現実
永井陽之助『平和の代償』
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第八章 『朝日ジャーナル』の時代―ベトナム戦争・大学騒乱
ベトナム戦争の拡大とべ平連
小田実の「新しさ」
「個」へのこだわり
べ平連から「全共闘」へ
『朝日ジャーナル』の時代
全共闘に寄り添って
「造反教官」たち
『現代の眼』と羽仁五郎
時代とずれてしまった『世界』
サブカル路線実らず
*
終章 「ポスト・戦後」の時代―論壇のゆくえ
二つの「戦後」
「ポスト・戦後」という視点
長い転形期の後
論壇のゆくえ
*
補章 戦後「保守系・右派系雑誌」の系譜と現在
「世界」に載らないような言論が載る雑誌
オールド・リベラリストの受け皿
相対化が得意な『文藝春秋』
[世の中どこか間違っている]
「ふつうの国」の「ふつうの言論」?
*
あとがき
参考文献一覧
関連年表
人名索引
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