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大学入試の戦後史

サブタイトル1~10
受験地獄から全入時代へ 中公新書ラクレ;243
編著者名
中井 浩一 著
出版者
中央公論新社
出版年月
2007年(平成19年)4月
大きさ(縦×横)cm
18×
ページ
275p
ISBN
9784121502438
NDC(分類)
376.8
請求記号
376.8/N34
保管場所
開架一般
内容注記
参考文献:p274‐275
和書
目次

一章 大学全入時代
大学全入時代
私大の定員割れが急増
志願者数を伸ばした法政大学
受験生が王様、大学は召使い
国立大学の生き残り競争
未履修問題をどう考えるか
*二章 「小論文」入試
「優等生」への危機感からの導入
書けない人でも合格してしまう
慶應と早稲田の大きな違い
何が目的で、何が成果か
早稲田大学文学部―廃止した理由
慶應大学法学部―論理と経験と
慶應大学文学部―四〇〇〇枚を読む
入試は「選抜」か「教育」か
京大経済学部の「論文入試」
ブームが過ぎて

三章 AO入試―SFCの栄光と挫折
それはSFCから始まった
なぜ破綻したのか
SFCの画期的な新しさ
消極的だった高校のトップ進学校
AO入試とは何だったのか
官と民、国立大と私大の間にあるもの

四章 AO入試の広がり
早稲田大学政治経済学部―「第一志望」を求めて
早稲田大学国際教養学部―一般入試のほうが特殊
導入を拒否した東大と京大
筑波大学―受験生の目の色が変わった
九州大学―学部の縦割りを壊す
AO入試への提言
AO入試の今後

五章 国大協と文科省
大騒ぎにならなかった京大の後期廃止
国立大の利害争いと高校の本音
「東大と京大はグル」
京大のフライングの波紋
自由化論の敗北
国大協の依存体質

六章 東大と京大
「来ていただく」姿勢の確立
東大の二大教育制度改革
学力低下への真摯な対応
「駒場」の持つ意昧
「駒場」のない京大のやり方
京大各学部の都合

七章 入試制度改革の歴史
受験競争との闘い
「共通一次テスト」導入の意味
裏目に出た改革者たちの「善意」
偏差値隠しに使われた「多様化」「個性化」
国立大と国大協は何をすべきだったのか
教育をバカにし、私学につけをまわした

八章 課題と対策
日本の進学率の推移
鍵を握る「資格選抜制」
アメリカの出した解答
日本を覆いつくす「競争選抜制」
アメリカにおける「平等王義」と「能力主義」
日本の「ムラ社会」の論理
AO入試が二項対立になる理由
二項対立を克服するために
「過去の立場」か「未来の立場」か

あとがき
参考文献