田辺市史 第2巻
凡例
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序章 紀州藩田辺領
近世史再考
紀州藩田辺領の史実
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第一章 近世田辺の成立
浅野氏の支配
近世的支配の成立
慶長検地と地方支配
町立てと城の移転
寺院の移動
大坂の陣と一揆
安藤氏の支配
安藤帯刀家
安藤直次の入部
紀州本藩と田辺領
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第二章 田辺領政の確立と文化
田辺領の支配体制
田辺の職制
田辺領の地士
政治的事件と田辺
近世前期の宗教と文化
宗教統制と寺社
文化の勃興
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第三章 近世の町と村の形成
「田辺町」の成立
城下町田辺
行政機構
田辺町の商業
在方の構造
組と村
浦方の村
宮座
近世身分制の成立
様々な役負担
伝馬制の確立
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第四章 田辺領政の展開
農民統制の新段階
開発の奨励と荒地の再利用
在方支配機構の整備
藩主・巡見使・門跡の来訪
田辺領の法と裁判
紛争の解決と処罰
追放刑
経営破綻と法慣習
領主財政の動向
財政の悪化―年貢収支の動向
経済政策の展開
田辺領御仕入方役所の成立
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第五章 産業の展開と農漁民の生活
農業生産の発展と諸職
用水と入会山
農産物の商品化
大工と鍛冶
皮革生産の展開
皮革類取引制の変遷
山村の生活と林業
三番組の村々と田辺
炭・松煙の生産
漁村の生活と海産物
網と船
廻船
海産物の流通と漁村の変化
自然災害と騒擾
津波と飢饉
旱魅・騒動と村の変化
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第六章 田辺城下町の発展と文化の興隆
町方の変質と動揺
田辺町大帳と万代記・御用留の成立
天明の打ちこわし
公害
町方生活の明け暮れ
近世後期の文化
芸能興行の展開過程
文人群像
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第七章 産業の発展と新たな動向
町方と在方の対立
在方商業の発展
在方商業と町方商業の対立
酒屋仲間
貨幣と金融
田辺領の判屋
田辺金相場
頼母子講それに質屋のこと
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第八章 田辺領政の変貌
幕末期の政治構造
安藤家の大名化志向
本藩の政争と安藤家
田辺与力騒動
海防の強化
幕長戦争と安藤家
安藤勢の戦況と戦線離脱
幕末期の経済構造
物価問題
経済社会の諸相
幕末期の社会構造
災害と救民
差別の強化と民衆の動き―智海尼への宗教弾圧
幕末の世相
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第九章 田辺藩の成立
田辺藩の職制と法制
鳥羽伏見の戦いと田辺藩の成立
田辺藩の職制
田辺藩の法制
田辺藩札の発行
田辺藩から田辺県へ
教育社会政策
田辺の教育
救恤政策