秩父宮雍仁親王

序
秩父宮殿下を偲び奉りて
＊
御幼年時代
第二皇子御生誕
海軍中将川村純義
侍女参上
幼稚園御入学
優しかった大正天皇
昭憲皇太后とお孫たち
幼い御兄弟
こわかった御祖父陛下
あきがたな
＊
学習院時代
学習院御入学
わんぱく皇子
侍女の外出
関節脱臼事件
落城物語
海に憧れた皇子
明治天皇崩御
御大喪と乃木大将
明治の終焉
明治から大正へ
東郷、乃木両将軍と海軍大佐小笠原長生
海軍兵学校
昭憲皇太后崩御
去り行く人
学習院中等科へ御進学
学習院より幼年学校へ
＊
陸軍幼年学校時代
陸軍中央幼年学校予科御入学
皇后陛下行啓
重い背嚢
陸軍中央幼年学校御入学
中隊長の苦心
下情問答
国家主義と社会主義の勃興
士官候補生
＊
陸軍士官学校時代
陸軍士官学校御入学
明治神宮御鎮座祭
率先垂範
十和田湖の案内人
猛訓練の明け暮れ
秩父宮家御創立
革命児　西田税
＊
第一次歩兵第三聯隊時代
陸軍少尉に御任官
極東オリンピック大会
関束大震災
大震災余聞
士官候補生　安藤輝三
隊付将校の日々
阿蘇の白雪
英国御留学
巡洋艦「出雲」で御出発
船中日記
オックスフォード大学
悲しみの御帰朝
大正天皇と貞明皇后
蚕と癩と燈台
大正から昭和へ
富士裾野
天剣党趣意書配布事件
西田グループの分裂
連日連夜の雨中演習
雨と兵隊
軍用列車
秋季特別大演習
大演習余聞
ソ連観戦武官の感激
北海道の山岳スキー
晴れの御婚儀
受験勉強
＊
陸軍大学校時代
荒木陸大校長の課題
戦術は最重要科目
兵学教官　奈良晃
猛勉強の日々
繕いだらけの軍服
道義と戦略の統一
満州戦史視察旅行
張学良と御会見
赤い夕陽
政策批判
石橋邸御滞在
兵学教官の直言
徹夜の架橋演習
桜会の陸大工作
秩父宮の危難
御附武官　本間雅晴
＊
第二次歩兵第三聯隊時代
革新勢力の拾頭
嵐を呼ぶ人事異動
歩兵第三聯隊に漂う革新思想
満州事変と十月事件
革新派青年将校との接触
山下奉文と青年将校
孤独の翳
本庄日記
日本改造法案大綱
北原白秋と山田耕筰
＊
第一次参謀本部時代
参謀本部作戦課
関門卜ンネル秘話
平泉博士の御進講
満州国御差遣
年度作戦計画立案
鈴木侍従長と御懇談
皇道派の拾頭
軍閥の抗争
＊
弘前歩兵第三十一聯隊時代
弘前市に御赴任
演習と行事の日々
雪の塹壕
二・二六事件勃発
第八師団長の苦悩
秩父宮御上京
秩父宮と森田大尉
幸楽城の正成
秩父宮の政治的御発言
森田大尉の直言
日本青年協会の設立
友情の絆
安藤大尉の懊悩
鈴木侍従長と安藤輝三
風説の根元
元老西園寺の冷視
恐るべき流言
宮中グループと皇道派
秩父宮と二・二六事件
岩木山軍装登山
北海道石狩平野の特別大演習
嘘は国を亡ぼす
僻地の御視察
弘前の人々
続弘前の人々
＊
第二次参謀本部時代
参謀本部戦争指導課
作戦部長　石原莞爾
石原将軍の期待
陸軍航空の先駆者たち
御名代宮として御渡英
吉田駐英大使と御懇談
戴冠式
スイスで御静養
ヒットラー総統と御会見
陸海軍の協調問題
航空機発展の蔭に
参謀本部の和平論争
参謀本部戦争指導班蹶起す
政府と参謀本部の対立
幻の御前会議
一・一六声明批判
昭和軍制一新論
ソ満国境から南京まで
張鼓峰事件の教訓
バイヤス湾上陸作戦
占領地をめぐる論争
満州、華北方面御視察
対独提携強化論崩壊す
ノモンハン事件勃発
華中方面御視察
海南島御視察
最後の和平工作
秩父宮御発病
＊
御療養時代
三国軍事同盟
御殿場御別邸
進級問題
東条首相へ御下問
病床日記
寺尾博士の涙
大東亜戦争総決算
ある意見
田園生活
医学博士と義太夫
三峯窯
貞明皇后
皇太后崩御
生あるうちに
秩父宮御重態
秩父宮薨去
御発病の原因
秩父宮御健在なりせば
＊
秩父宮とスポーツ
登山とスキー
鹿子木員信と槇有恒
細川護立と初スキー行
初登山行
ベンネヴィス山頂のプリンス
憧れのマッターホルン登頂
大自然と人生哲学
スカルと東竜太郎兄弟
秩父宮ラグビー場
＊
秩父宮雍仁親王御年譜抜萃
参考文献
参考附図
秩父宮を偲ぶ会名簿
あとがき
人名索引