図書センソウ ハンザイ ノ コウゾウ000049507

戦争犯罪の構造

サブタイトル1~10
日本軍はなぜ民間人を殺したのか
編著者名
田中 利幸 編
出版者
大月書店
出版年月
2007年(平成19年)2月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
xiii,286p
ISBN
9784272520787
NDC(分類)
210.6
請求記号
210.6/Ta84
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

序文

第一章 日清戦争における日本軍の住民への加害―旅順虐殺事件から台湾植民地化戦争ヘ―はじめに(大谷正)
旅順虐殺事件の概要
旅順虐殺事件の背景と現場
陸軍第二軍の編制と特徴
旅順虐殺事件の経緯と弾圧の論理
旅順虐殺事件の規模
旅順虐殺事件の終息と評価
むすびにかえて―旅順から田庄台へ、旅順から台湾植民地戦争ヘ―

第二章 抗日義兵闘争と庸懲的討伐(愼蒼宇(しんちゃんう))
はじめに
「鷹懲的討伐」―その歴史的・政治的・社会的背景―
「鷹懲的討伐」行動の実態
おわりに―植民地戦争における軍暴カの構造―

第三章 アムール州イヴァノフカ村の「過激派大討伐」(一九一九年)(原暉之)
はじめに
事件の舞台
事件の背景
事件の経過
おわりに

第四章 南京大虐殺事件―南京市民に対する軍暴カを中心に―(笠原十九司)
はじめに
南京空襲
南京近郊農村の被害
南京城区の被害
おわりに

第五章 中国雲南省にみる日本軍の住民虐殺(一九四二年~一九四五年)(伊香俊哉)
はじめに
日本軍のビルマ侵攻
湛西における住民虐殺
占領と抗日
おわりに

第六章 シンガポール華僑虐殺(林博史)
はじめに
粛清の経過
虐殺の実態
なぜ粛清をおこなったのか
おわりに

第七章 抑留者虐殺とその責任問題―「秋風」船上とカヴィエンにおける虐殺を中心に―(田中利幸)
日本軍のカヴィエン侵攻とオーストラリア市民の行方
「秋風」船上虐殺事件の解明
カヴィエン虐殺事件真相解明
日本軍人の国際法に関する知識と「玉砕」の心理

第八章 占領地民衆に対する大本営の認識(一九三一二年~一九四二年)―大本営陸軍部の命令にあらわれる「民」―(山田朗)
はじめに
臨参命・臨命にあらわれた「民」―満州事変段階(大本営設置以前)―
大陸命・大陸指にあらわれた「民」―日中戦争段階(大本営設置以後)―
大陸命・大陸指にあらわれた「民」―アジア太平洋戦争緒戦段階―
おわりに

結論 偽りの近代からくる不安を克服するために―日本軍人と今日の日本人―(野田正彰)
はじめに
日本軍の特性
暴力を肯定してきた観客としての日本人
あとがき