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戦前の日本を知っていますか?

サブタイトル1~10
しくみから読み解く昔の日本
編著者名
百瀬 孝 監修/昭和研究グループ 著者
出版者
はまの出版
出版年月
2007年(平成19年)3月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
189p
ISBN
9784893614629
NDC(分類)
210.7
請求記号
210.7/Mo27
保管場所
開架一般
内容注記
参考文献:p188‐189
和書
目次

はしがき

1 国家のかたち
・国の最終意思決定はだれがした?
・「天皇は神聖不可侵」の内容
・「天皇の五つの大権」とは?
・法令上の規定なしに権力を振るった元老・重臣
・天皇の側近中の側近―宮内三長官
・難解だった内閣総理大臣任命のしくみ
・議会より強かった枢密院
・普通選挙、そして翼賛選挙へ
・評判の悪かった貴族院
・議員はいくらもらっていた?
・かならずしも「華やか」ではなかった華族
・一般庶民からすれば滑稽な「宮中席次」
・非常に強力だった警察の権力
・人を無期限に拘束できた「治安維持法」
・裁判のしくみ―陪審員の経費は被告が出したが
・いまはない戦前だけの罪と罰
・法律も戦時体制へ
・言論統制も戦時体制へ

2 軍人勅諭」―「朕は汝等軍人の大元帥なるそ」
・陸軍の参謀本部が強大な権力をもったわけ
・内閣の死命まで制した軍部大臣武官制
・実態がなかった「大本営」
・兵役―理想は「甲種合格、くじ逃れ」
・合法的徴兵忌避の方法
・戦争激化により「不適格者」まで召集
・召集令状は「一銭五厘のはがき」ではなかった
・戦争激化で十倍以上に水増しした師団数
・将校になる三つのルート
・将校の進級と退職―軍にもあった「窓際族」
・官吏よりずっと安かった軍人の給料
・元帥になれば一生、大将の給料がもらえた
・軍は一大教育機関―エリート養成校「陸軍士官学校」
・超エリート「天保銭組」を生んだ「陸軍大学校」
・無数にあった陸軍関連学校即
・スパイ養成所「陸軍中野学校」
・陸軍よりは風通しがよかった海軍
・海軍も大戦末期には教育機関を増産
・二・二六事件で一般人まで被告にした軍法会議
・戦費五〇〇兆円―錬金術の謎

3 国民生活
・戦前もいまと同じ「お役人天国」
・絶対有利というほどでもなかった東大法学部卒
・恐るべき役人のお手盛り
・これが本当の「外交官特権」!
・財閥の当主はなんと年収五〇億円
・とてつもない大地主と、貧しい小作人
・小作争議は効果があった
・想像を絶する庶民の貧しい生活
・戦前は「個人」より「家」
・三〇歳まで父母の同意が必要だった結婚
・妻は遺産を一銭ももらえなかった
・女子選挙権が実現したのは敗戦のおかげ
・夫の許可なしにほとんど何もできなかった妻
・戦前にもあった各種社会保険―一日二五銭以下の生活保護
・健康保険証があっても提示しなかったわけ
・儲け一〇〇〇万円でも税金はわずか五〇万円
・当時の課長は約三%しか税金を払っていなかった
・産業統制は世界恐慌から始まった
・産業統制のしわ寄せは国民に

4 教育制度
・教育勅語―天皇のための道徳教育
・各種注文に応じた結果の不可思議な精神論
・御真影・勅語用の「金庫室」
・暗誦はできても意味はちんぷんかんぷん
・義務教育は小学校六年まで
・「小卒浪人」もいた高等小学校
・いつも腹を空かせていた集団疎開
・「中学生」はエリートだった
・高等女学校を出れば、いい縁談がきた
・男女交際を禁じた別学主義
・早く就職するなら「実業学校」
・立志伝中の人物も出た「夜間中学」
・中学生が憧れたエリート養成機関「高等学校」
・「浪人」の由来は高校受験
・戦時中に急増した高等工業学校
・軍医になるはずだったお医者さんたち
・女子専門学校の教育方針は「主婦のための教養」
・「大学専門部に人材あり」
・天皇臨幸もあった明治時代の東京帝大卒業式
・戦前から超一級の権威をもっていた「東大医学部」
・女子大はたった二校しかなかったが
・もっとも危険な「遊び」だった左翼運動
・戦後も続いた師範閥の争い
・師範学校はお金のかからない進学コース
・「教師聖職論」は安月給の裏返し
・女性の最高学府だった東京・奈良女高師

あとがき
参考文献