図書ショウワシ ニュウモン000049435

昭和史入門

サブタイトル1~10
文春新書;564
編著者名
保阪 正康 著者
出版者
文藝春秋
出版年月
2007年(平成19年)4月
大きさ(縦×横)cm
18×
ページ
244p
ISBN
9784166605644
NDC(分類)
210.7
請求記号
210.7/H91
保管場所
閉架一般
内容注記
「昭和史入門」のための読書案内:p225‐244
和書
目次

まえがき(序にかえて)
もし自分があの時代に生きていたら
焼却された官公庁の書類
昭和史は「人類史の見本市」
*
第一章 昭和という時代の俯瞰図
六十二年と二週間
初めと終わりでまったく異なった〈天皇の姿〉
世界史のなかの「昭和」
平静さが破られていくプロセス
昭和の終わりと共産主義体制の崩壊
昭和史から学ぶべき四つのこと
土着と外来の対決
〈事実〉を残すことは責務である
岩波新書『昭和史』への異和感
時代を謙虚に見つめる
「聞き書き」は「生きた昭和史への入門」の旅
昭和史の二つの芯――アメリカの影と昭和天皇の存在
東條英機、吉田茂、田中角栄の共通点
昭和天皇は主権者の地位をほとんど失っていた
天皇のイメージの変化
臣民から市民へ
父母や祖父母の生きた姿を確認する
*
第二章 軍事主導体制の崩壊 昭和前期
なぜ軍事主導体制ができあがったか
天皇の「御楯」という特別の存在
「戦争は利益を生む」という確信
五・一五事件と政党政治の終わり
国家改造のために「武力を行使するも辞せず」
艦隊派VS.条約派
ターニングポイントは昭和六年
暴力と謀略が現実をあっさりと変えていく
日本主義、国体観念への自覚
天皇機関説排撃から国体明徴へ
二・二六事件がもたらした恐怖感
三国同盟への道
太平洋戦争に総合的プログラムはなかった
「聖戦完遂」「本土決戦」という幻想に酔う
東條英機に思想や理念はなかった
昭和前期を懇ろに埋葬する思いやりを
*
第三章 再生日本と新生日本の対立 昭和中期
八月十五日に共通する〈涙〉
大日本帝国の戦争決算
〈民主化と非軍事化〉――二度と戦争のできない国家
昭和天皇とマッカーサーの対話
GHQの「人権指令」
占領期から昭和史を見ると
天皇の運命はマッカーサーに託された
「人間宣言」は「天皇の民主主義宣言」だった
巡幸によって天皇も変わっていった
近衛文麿と松本烝治の憲法案
「天皇の象徴化」と「戦争放棄」
軍政を裁き、軍令は不問に
東京裁判の特徴
裁かれることによって得た「大きな権利」
「ストライキ」と「ストライク」
朝鮮戦争の影響
レッドパージ
昭和中期の日本人の甘え
「進歩派」の発生
「新生日本」か「再生日本」か
「再生日本」の道を「新生日本」の気持をもって歩む
*
第四章 経済大国の表と裏の構図 昭和後期
吉田茂「日米安保調印は私一人で行う」
時代を動かした田中角栄
独立回復三日後の「血のメーデー」
「安保反対」と「革命前夜」
六〇年安保、三つの見方
もっとも活況に満ちていた時代
日本人に自信を与えた東京オリンピック
先細りする農業
公害防止か経済成長か
全共闘運動の自己崩壊
「田中角栄」という日本人の欲望
日本列島が巨大な都市空間にかわる
土地ころがしと禁欲的なモラルへの軽侮
石油ショック・パニック
田中角栄の唯物主義的発想
権力の二重構造
「戦後政治の総決算」
浮わついたバブル経済
*
第五章 昭和を語り継ぐ精神
一対一対八の法則
証言をごまかそうとするタイプ
老人たちに体験を聞く時の心構え
昭和という時代を見つめる目の変化
「昭和天皇独白録」の「結論」
昭和天皇から明仁皇太子へのメッセージ
天皇家のバランス発想
田中角栄の態度に驚いた昭和天皇
庶民の代弁者としての田中角栄
昭和の終わりとソ連の崩壊
昭和史のなかにおける社会主義の位置づけ
人は過去を無視して生きることはできない
*
あとがき(結語にかえて)
*
〈付〉「昭和史入門」のための読書案内