図書ショウワ ノ ヒカリ000049404

昭和之光

サブタイトル1~10
編著者名
中央新聞社 編者
出版者
中央新聞社
出版年月
1930年(昭和5年)2月
大きさ(縦×横)cm
27×
ページ
602p
ISBN
NDC(分類)
159
請求記号
159/C66
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

實父と姑を改悛させた((孝子)・岐阜・小木曾つぎ)
*
病夫は怒號、妻は貞順((節婦)・群馬・湯淺けさ)
*
物見遊山の仲間を外れて((孝子)・新潟・森口とよ)
*
同棲半歳の亡夫に立た操((節婦)・大分・三ケ田つる)
*
雷雨を冐して貯水を完成((節婦)・大阪・笹田りゆう)
*
飢えた兒を擁し乍ら奮鬪((節婦)・山梨・井上もと)
*
生魚の荷を擔いで行商((節婦)・高知・松岡松)
*
主恩に酬る胸の火は燃て((義僕)・岐阜・山口三吉)
*
貞婦行商して舅姑を養ふ((節婦)・京都・田茂井きく)
*
節絹の有望に眼を付けて((節婦)・京都・鳥居はま)
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他家へ再縁した嫂に代つて((孝子)・宮城・佐藤ふよ)
*
結婚を斥けて生涯を捧ぐ((忠婢)・愛知・杉戸ちう)
*
菩薩爺と綽名された((義僕)・神奈川・奈良谷宇之吉)
*
先妻の遺兒に仕送る((節婦)・神奈川・吉田なつ)
*
重なる不幸を突破して((節婦)・徳島・阿部しま)
*
挫折した主家を盛返した((義僕)・大阪・古家藤吉)
*
軍人の妻たる道を完うした((節婦)・山形・川口なか)
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複雜な家庭に苦節を貫徹((節婦)・愛知・柴田ふじ)
*
執事役の重任を負ふた((忠婢)・新潟・櫻井くよ)
*
涙を呑で冷酷な姑に仕へた((節婦)・靜岡・羽根田きく)
*
危險を冐して主人を救つた((義僕)・富山・舟川伊之吉)
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血と涙の二十五年((節婦)・茨城・笠井せん)
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全身不隨の夫に代つて((節婦)・栃木・鈴木きく)
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神前に黒髪を供へて祈る((節婦)・群馬・青山まつ)
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養育の恩義に酬いて((義僕)・宮崎・阪元末吉)
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孝養三十七年の涙物語((孝子)・高知・川田繁馬)
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胸間に輝く緑綬褒章((孝子)・秋田・笹森たか)
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家庭の圓滿を保つ爲に((節婦)・新潟・栗岡とわ)
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頼む良人は不治の難病((節婦)・千葉・小林よし)
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良人は活人形、妻は苦鬪((節婦)・千葉・梅田たみ)
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零落した實家を支えた((孝子)・新潟・渡邊ちよう)
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良人を憫む貞女の涙((節婦)・茨城・鴨志田うめ)
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兒玉大將を薫育した((烈女)・山口・兒玉久子)
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孝貞婢を建設された((節婦)・滋賀・戸島いま)
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箱根の麓に現はれた((節婦)・神奈川・長濱まさ)
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死ぬ迄働くと精を出す((義僕)・神奈川・竹村鎌吉)
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重い雜貨の荷を負ふて((節婦)・千葉・鹽谷いと)
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水垢離を取て神に祈る((孝子)・奈良・深澤庄太郎)
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姉や妹に縁付かせて((孝子)・富山・朴木きい)
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落膽した主人を勵まして((義僕)・東京・才賀榮太郎)
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現實の悲劇『父歸る』((節婦)・山形・白田みな)
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進退兩難に陷つた孝子((孝子)・島根・藤原延)
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死を賭して貞操を守る((節婦)・朝鮮・李元林)
*
小學教員から工女となつて((孝子)・高知・尾崎佐野)
*
夜は機械製繩を内職に((孝子)・福岡・丸山ゆきの)
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露店商人となり子を教育((節婦)・青森・鹽谷ちせ)
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萬死の中から病母を救ふ((節婦)・栃木・片岡うめ)
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十三歳で表彰された((孝子)・群馬・下山友藏)
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鬼住む宿に血の涙を呑んで((節婦)・福島・長谷川きよ)
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遺兒を海軍中將たらしめた((烈女)・鹿兒島・山本のぶ子)
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盲父を導いて闇路を辿る((孝子)・愛媛・品田道)
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泣いて座敷牢を拒んだ((節婦)・島根・渡邊さだ)
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苦節と鬪つた藝人の妻((節婦)・東京・篠崎かつ)
*
幼い主人を補けて((忠婢)・岐阜・杉原とせ)
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監禁室に狂ふ父子三人((節婦)・岡山・陶山淺野)
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十五歳の時から一家の柱((孝子)・和歌山・東密)
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母子相抱いて泣く((節婦)・栃木・植木かめ)
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濁立を固辭して盡忠((義僕)・宮崎・渡邊種吉)
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發狂した良人と三兒を抱へて((節婦)・北海道・新保いわ)
*
女の手で家運を挽回した((節婦)・埼玉・齋藤つね)
*
一家の支柱となつて奮鬪((孝子)・富山・高田うら)
*
夫婦揃つた義僕((義僕)・秋田・湊三兵衞)
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傾いた主家を再興した((義僕)・茨城・森江百二郎)
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賢母に養はれた節婦((節婦)・千葉・堀江あき)
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百に近い姑に仕へた節婦((節婦)・岩手・山本まさ)
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四十六年病臥した兄((孝子)・高知・岩井彦次)
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厚氷を破つて鯉を求む((孝子)・朝鮮・金輝楫)
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給金を負債の辨償に((孝子)・和歌山・井戸本秀吉)
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母は賢婦人、子は孝子((孝子)・秋田・藤盛仁三郎)
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盲目の養父母に仕へて((孝子)・山形・上野かつよ)
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重なる試錬と鬪つた((孝子)・青森・竹田たけ)
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涙の中から曙光を望んで((節婦)・鳥取・前田たけ)
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女の細腕で兩家族を賄ふ((節婦)・沖繩・松堂カマド)
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十二歳の孝行娘((節婦)・山形・木村やの)
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義理から悴を廢嫡した舅に((節婦)・徳島・森きく)
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孝子と義僕を兼ねて奮鬪((孝子)・岡山・安藤讀平)
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尊い犠牲に感激して((節婦)・島根・細田りえ)
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薄命の兒は後の義僕((義僕)・栃木・川又捨治)
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離婚して主家に歸る((忠婢)・新潟・行田その)
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娘盛りを忘れて働いた((孝子)・鹿兒島・大木むめ)
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滿二ケ年の神詣((孝子)・岡山・渡邊みつよ)
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飽かぬ離縁も母の爲に((孝子)・福島・島いと)
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苦しい中から善光寺詣((節婦)・鳥取・小林こう)
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母と良人の中に挾まる((孝子)・東京・藤谷まさ)
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獨立の機運を捨てゝ((義僕)・埼玉・田中清吉)
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邪見な姑に孝を以て仕ふ((孝子)・福岡・甲木きく)
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日本一と推賞せられた孝女((孝子)・徳島・高原はるの)
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夫の墓前に白衣を捧ぐ((節婦)・朝鮮・李尚)
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産褥に屆いた夫戰死の報((節婦)・高知・金堂雪埜)
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舅姑に斷腸の涙を秘して((節婦)・高知・清藤福惠)
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昔は按摩今は最高納税者((節婦)・奈良・竹鼻とく)
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不具の良人を船に乘せて((節婦)・岡山・山本國)
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良人は唖者妻は聾者((節婦)・兵庫・服部じゆん)
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家富んで節婦出づ((節婦)・山形・小關いの)
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裁縫教師から行商人((節婦)・高知・宮崎邦得)
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發狂と中風の母を犒ふ((孝子)・埼玉・山崎いち)
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鍵に手を掛け泣いて放す((節婦)・京都・村山こと)
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兒の入營を喜んで祝ふ((節婦)・富山・正平やい)
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滑車を用ひて入浴せしむ((孝子)・岡山・片山滿津)
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信仰が生んだ義僕の努力((義僕)・東京・中村龜吉)
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住職に見出された孝子((孝子)・大分・甲斐林太)
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病父を喜ばせた垂穗の秋((孝子)・鹿兒島・長崎金左衞門)
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貞節と信仰の力((節婦)・千葉・篠田千代子)
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豪雨を隣家に避けて護る((孝子)・熊本・山口只市)
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孝貞兩道を全うして((節婦)・栃木・吉田トウ)
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夫の不幸に貞節愈々堅し((節婦)・宮崎・財部ニワ)
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悲滲なる發狂者の家庭((節婦)・香川・宮脇きよ)
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三十餘年貧苦の中に((孝子)・岡山・大森菊)
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幼い兒等の手を引いて((節婦)・群馬・角田みね)
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十三歳で會社の小使((孝子)・北海道・森田康吉)
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孝子の譽高き模範青年((孝子)・愛知・服部清五郎)
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草花行商で家運を挽回((孝子)・茨城・橋本剛)
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十二歳の石炭人夫((孝子)・長崎・前川松五郎)
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健氣なる小學教員の妻((節婦)・京都・福本かや)
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父兄は無頼漢弟は孝子((孝子)・京都・大籔政次郎)
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二度迄再縁を拒絶した((節婦)・福井・白崎みと)
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暴風雨の生んだ悲劇((節婦)・埼玉・吉野たか)
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姑を負ふて田や畑へ((節婦)・福島・新田なつ)
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太閤記十段目を見て發奮((義僕)・岡山・結城市治郎)
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繼父に仕へて孝順((孝子)・廣島・渡邊衞)
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乃木夫人に招かれた((節婦)・北海道・國井あさ)
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良人は二十七年の永煩ひ((節婦)・栃木・大塚たい)
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八十の坂を越えた女小使((節婦)・岐阜・杉山きやう)
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幼い背に大風呂敷を負ふ((孝子)・東京・川奈くら)
*
佛の慈悲を信じて働いた((節婦)・徳島・喜田けん)
*
女の手で開墾に成功((節婦)・北海道・出形さと)
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酒と博奕を諫止した((孝子)・群馬・山田廣次)
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兒童を愛する篤實の校僕((義僕)・山口・長峰なつ)
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父子二代に亘る義僕((義僕)・岩手・田澤仁助)
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成功を位牌に報告する不幸((節婦)・北海道・元氏のよ)
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父母の食膳を賑はす((孝子)・山口・杉まつ)
*
二人の養子を喪ふた不運((節婦)・長崎・三浦その)
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白米四合に麥六合の飯((孝子)・兵庫・西脇いの)
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夏は農作冬期は副業に((節婦)・北海道・田村すゞ)
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地獄の底で働く女坑夫((節婦)・北海道・小森きえ)
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十一歳で病父母を養ふ((孝子)・臺灣・何水昌)
*
六歳にして家事を補く((孝子)・臺灣・蔡文徳)
*
山葵の栽培に熱中した((義僕)・石川・谷勘治)
*
笑顏で迎へて『父歸る』((節婦)・岩手・作山かん)
*
良人は死亡か生存か((節婦)・栃木・中野えん)
*
苦學と共に租母を養ふ((孝子)・大阪・細木一)
*
報國と孝貞を一貫した((節婦)・富山・宮のさ)
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零落した武士の一家((節婦)・熊本・須佐美久和)
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兒を負ふて豆腐の行商((節婦)・鳥取・高丸よしの)
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小濱の湯町に鷄卵を賣る((孝子)・長崎・井出上むめの)
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貧と不幸と鬪つた臺灣婦人((節婦)・臺灣・楊董氏意)
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良人を乘せた車を引く((節婦)・熊本・宮島もよ)
*
他の人は氣に入らぬ姑((節婦)・福岡・田中とよ)
*
嫁は佛、姑は鬼((節婦)・愛媛・伊藤もよ)
*
生前に墓地を與へらる((義僕)・東京・飯塚はる)
*
背負籠に伯母を乘せて((節婦)・山口・下瀬まつ)
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國民の義務を果させた((節婦)・靜岡・田中こと)
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内助の功と姑の看護((節婦)・福岡・佐々たつ)
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病母の訓戒が身に沁みて((孝子)・山口・安田はつ)
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母子揃つた節婦と孝子((孝子)・茨城・鈴木恒藏)
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濱街道を辿る女馬子((節婦)・山形・阿部美芳)
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姉妹申合はせて獨身((孝子)・神奈川・内田勢以)
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川田工廠長を泣かせた((孝子)・長崎・星野昇)
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助力を斥けて永年の勤勞((節婦)・島取・刑部まつ)
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五十年を英國人に仕ふ((義僕)・兵庫・織田彌作)
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鬼の姑を感泣させた((節婦)・朝鮮・李芝實)
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老弱と不具者を抱へて((節婦)・宮城・佐藤もと)
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貞操に活きて祭祀を繼ぐ((節婦)・臺灣・林王氏淑郷)
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義夫と舅と幼兒を養ふ((節婦)・大阪・松本さき)
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狂暴の父を温順で慰撫((孝子)・富山・牧正次)
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良人は孝子、妻も孝女((孝子)・山形・佐藤豊三郎)
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資産ある家長の至孝((孝子)・茨城・久保多市)
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主家の爲に四十迄獨身((義僕)・和歌山・前田春次郎)
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粗暴な良人に貞を以て((節婦)・熊本・平川さめ)
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家運の再興を待つ((忠婢)・福岡・高橋ひで)
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發狂した兄の犠牲((孝子)・高知・沖里)
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養母を負て風呂を探す((孝子)・三重・清水治助)
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三十餘年目に惠まれた((節婦)・徳島・木下たけ)
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家屋を賣て負債を返す((節婦)・兵庫・大野しげ)
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堺緞通織を生活の資に((節婦)・大阪・南すえ)
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細かい注意は至誠から((義僕)・愛媛・村上彌三郎)
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母は節婦娘は孝女((節婦)・山口・越智わさ)
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知らない間に良人は離縁((節婦)・茨城・和田たけ)
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俄盲の良人と善良な姑((節婦)・兵庫・高見たつえ)
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親に代つて弟妹を教育((孝子)・京都・立松ならえ)
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鬼將軍逸見十郎太の妻((烈婦)・鹿兒島・逸見はや子)
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結婚後三ケ月で夫病む((節婦)・石川・佐古つる)
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五人の弟妹と二兒を抱へ((節婦)・茨城・高垣つね)
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姉と姪の犠牲となつて((孝悌)・青森・齋藤とく)
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嫁に抱かれて盲姑逝く((節婦)・石川・鹽谷つぎ)
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婚期を忘れて貧と鬪ふ((孝子)・神奈川・加藤しげ)
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嫁いびりで暮した姑((孝子)・兵庫・小谷しな)
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土匪襲來の危險を冐す((義僕)・臺灣・謝阿番)
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養父は中風養母は盲目((孝子)・鹿兒島・松尾たき)
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孝行大工で知られた人((孝子)・秋田・小玉友吉)
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舅姑も良人も中風症((節婦)・富山・金子きく)
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涙を誘ふ忠婢の子守唄((忠婢)・熊本・近藤いね)
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兄弟揃つて放蕩逃亡((節婦)・鳥取・村田ゆう)
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車の後押をして九歳から((孝子)・長崎・原りつ)
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扶助を斥け進んで納税((節婦)・高知・村岡國)
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猛火の中から父母を救ふ((孝子)・愛媛・薦田道太)
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前半生は不幸の連續((孝子)・愛媛・大西佐次郎)
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忰に新嫁を迎へる日は((節婦)・臺灣・陳林氏甘女)
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孝徳を以て村民を導いた((孝子)・福岡・矢田槌藏)
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十四歳で盲母を養ふ((孝子)・熊本・岩崎まつえ)
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氣兼する舅に酒を薦む((節婦)・兵庫・押田こと)
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子供の學資に竹細工((節婦)・臺灣・頼氏阿送)
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遞信書記に任じた孝女((孝子)・東京・佐藤恭)
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姑と嫁が揃つて貞婦((節婦)・富山・石崎さと)
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無頼の良人は行方不明((節婦)・三重・山中はや)
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緑綬褒章を拜受した苦力((孝子)・臺灣・駱桂)
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針一本で一家を支へた((孝子)・大分・磯邊りつ)
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高野山へ納めた遺骨((節婦)・北海道・早川せつ)
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浴場番人となつて働く((節婦)・滿洲・川上しづ)
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貧を悲しむ九歳の兒童((節婦)・三重・岡田佐平)
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貧乏の中に納税を勵む((節婦)・高知・入野春於子)
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夫婦同棲の和樂は一年((孝子)・鹿兒島・平かめ)
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孝徳から生れた勇平箸((孝子)・大分・河野勇平)
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金鐵の如き節操の力で((節婦)・宮崎・鎌田チト)
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お家騷動を鎭めて精勵((忠婢)・岩手・吉田はる)
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虎に送られて歸る((孝子)・朝鮮・宋令南)
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地理を案じて植林を勸む((義僕)・岡山・野瀬好藏)
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兒を打殺した狂氣の良人((節婦)・朝鮮・盧仁石)
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薄幸を憫む朝鮮の孝子((孝子)・朝鮮・西門圭)
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一家から壯丁六人を出す((節婦)・宮崎・濱砂カネ)
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二十歳にして夫に死別((節婦)・臺灣・何氏尾)
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重なる不幸に狼狽せず((節婦)・神奈川・平本ハル)
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夫の戰死にも心を亂さず((節婦)・神奈川・田代トメ)
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四人の遺孤を托せられて((忠婢)・山口・山田モヨ)
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炭坑の安全燈掛となつて((孝子)・佐賀・川副若栗)
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教員勤續二十餘年の間に((孝悌)・奈良・柘植鎭子)
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川魚を漁つて父の食膳に((孝子)・臺灣・高濟旋)
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信州桔梗ケ原を開墾して((義僕)・長野・宮部惣太郎)
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一家に仕る事四十餘年((忠婢)・神奈川・伊藤スズ)
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放蕩な夫も國の爲は忠と((節婦)・三重・東つな)
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天性と幼時の教訓とで((節婦)・福井・野坂まき)
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貞よりも孝を擇んで((孝子)・長野・吉井いそ)
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養女の本分を飽迄盡して((節婦)・福岡・森山丈)
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父と母との看病に二十年((孝子)・神奈川・小島イマ)
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家の爲母の爲に一生奉公((孝子)・熊本・志賀ミネ)
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狂夫を守る事三十年((節婦)・徳島・加藤ヨメ)
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死亡した夫の遺兒を守り((節婦)・三重・奧村小やす)
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紡績工女となつて働いた((孝子)・愛知・加藤すゞ)
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二度の缺損を回復す((義僕)・奈良・山中嘉三郎)
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子供の教育だけは充分に((節婦)・茨城・郡司くり)
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夫の戰死に涙を流して((節婦)・東京・久下みよ)
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八歳で病父と妹を養ふ((孝子)・大阪・阪田げん)
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病夫に釣魚の慰安を與へ((節婦)・群馬・相田ゆう)
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十一歳で御感を蒙つた((孝子)・和歌山・川島好造)
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祖母と病母に仕て廿四年((孝子)・栃木・橋本辰次郎)
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六年墓側に幽魂を弔ふ((節婦)・朝鮮・洪氏)
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給金を貯蓄して五千圓((忠婢)・岐阜・赤尾よし)
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良人の戰死に節操益堅し((節婦)・秋田・袴田チヨ)
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醫師の妻から裁縫教員((節婦)・愛媛・立川コウ)
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美しき傳説に裏書した((孝子)・岐阜・鈴木政直)
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病父に孝養怠ぬ三十餘年((孝子)・高知・中山貞吉)
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村の誇の孝貞碑((節婦)・朝鮮・趙金玉)
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病夫を車に乘せて四國巡((節婦)・山口・上野ミツ)
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夫の無情を怨みもせず((節婦)・愛媛・佐伯リツ)
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通信夫を天職と信じて((孝悌)・關東州・宮脇利吉)
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後夫も再縁も斷然拒んで((節婦)・岩手・金野フヨ)
*
一家五人精神病の中に((節婦)・佐賀・早木ツネ)
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役場の小使を勤續廿餘年((節婦)・富山・泉野つよ)
*
名譽の未亡人を信條に((節婦)・秋田・黒澤とよ)
*
二代の主人に四十餘年((義僕)・岐阜・日置三之助)
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不自由の眼に苦心慘憺((孝子)・佐賀・黒川半平)
*
親には至孝公共に熱誠((孝子)・臺灣・潘開池)
*
引き損つた赤縁の絲((節婦)・福島・内山ロク)
*
難病の良人を看護しつゝ((節婦)・山口・朝枝スミ)
*
養女となつた數奇の運命((孝子)・兵庫・吉田壽)
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一家の窮乏に貯金を投出((孝子)・關東州・森本芳太郎)
*
二十年の苦節も今は夢((節婦)・千葉・小原なを)
*
兄に似合ず妹は孝悌((孝子)・三重・寺本みか)
*
寡居二十餘年苦節を守る((節婦)・島根・岡田ナカ)
*
暴徒も畏敬して襲はぬ((烈婦)・朝鮮・高氏)
*
曠野に咲いた貞節の花((節婦)・北海道・今井ミネ)
*
繼子を守り育てゝ((節婦)・臺灣・王呉氏格)