「地圖」が語る日本の歴史
- サブタイトル
- 大東亜戦争終結前後の測量・地図史秘話
- 編著者名
- 菊地 正浩 著者
- 出版者
- 暁印書館
- 出版年月
- 2007年(平成19年)4月
- 大きさ(縦×横)cm
- 22×
- ページ
- 243p
- ISBN
- 9784870151604
- NDC(分類)
- 291
- 請求記号
- 291/Ki24
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
はじめに
日本の地図を作った「百万歩の男・伊能忠敬」
戦争と地図の統制
日本の測量・地図技術を救った男
「参謀・渡辺正少佐」
我が国地図史の秘話
終戦前後の陸地測量部
渡辺参謀のプロフィール
第一章 地理調査所(現国土地理院)
はこうして誕生した
戦争終結に向けて
無条件降伏の御聖断を聞いて
ベールを脱ぐ陸地測量部から
地理調査所へのドラマ
明治以来積上げた測量・地図技術を救うために
8月15日、玉音放送前の参謀本部
決意を秘め松本へ向かう
「陸地測量部を存続させましょう!」
極秘で動いた組織移管
「よし、それならお前一人でやれ!」
もう一つの意見具申
突然の焼却作業変更命令
陸地測量部の廃止と組織移管に向けて
「地理調査所」の命名について
地理調査所の発足
木製の看板「内務省地理調査所」
第二章 日本地図史に残る運命の一瞬
GHQ(連合国軍総司令部)視察団松本へ行く
日比谷のGHQ本部を出発
甲州街道を順調に河口湖へ
河口湖富士ビューホテルに宿泊
諏訪湖で昼食、松本浅間温泉へ
温泉と分厚いステーキに“ワンダフル”
昭和20年9月25日、陸地測量部への視察
運命の一瞬「これは何だ?」
地図原版(銅板)を確保
上高地の帝国ホテルに宿泊、穂高連峰に“ワンダフル”
上高地から一気に箱根宮ノ下へ
任務を終えて東京へ
その後も続くGHQの松本視察
史実調査部と地図の行方
陸軍戦史には「地図が不可欠」渡辺参謀の記述
接収文書類に地図はほとんど無し
歴史の証人・古地図
近代古地図は戦争と共に
「兵要地理調査研究会」の立上げ
-米軍の関東上陸は何処か?-
兵要地理調査研究会のメンバーに対する謝礼金
外邦図の一部はこうして救われた
第三章 昭和20年のドキュメンタリー
行ってみるまで知ることなし
その一、我が国の地図史に残る意見具申の行
8月14日、夜行列車で松本へ
松本電鉄で新島々へ
波田駅から大宮熱田神社へ
8月15日正午、波田小学校に立つ
松本から新宿への岐路
その二、GHQ視察の行程を辿る
9月23日、日比谷第一生命ビル
(GHQ本部)を出発
旧甲州街道四谷見附の「食い違い通り」
都内の渋滞する旧甲州街道
大垂水峠越えで相模湖で
相模湖沿いを上野原へ
談合坂
猿橋から上大月経由河口湖へ
富士ビューホテルに宿泊
9月24日、河口湖出発、
上大月へ戻り笹子峠を目指す
勝沼から石和、甲府へ旧甲州街道で行く
釜無川沿いに韮崎から小淵沢・信州蔦木宿を経て諏訪湖へ
湾岸を走り岡谷から塩尻峠越え越えで松本へ
9月25日、浅間温泉出発、竜島温泉で老人に聞く
野麦街道を安曇3ダムへ
トンネルを抜けると上高地への入口、沢渡温泉郷
バスに乗り換え上高地帝国ホテルへ
9月26日、上高地から一気に箱根宮ノ下へ
松本へ戻り塩尻峠・諏訪湖・富士見峠を下り甲府へ
再び難所の笹子峠を下って、
上大月から河口湖経由山中湖へ
篭坂峠越えから富士山の須走を横目に御殿場へ
箱根裏街道に入り最後の難関長尾峠から宮ノ下へ
9月27日、箱根を下り日比谷第一生命ビルへ
GHQの一行が記念写真を撮った、辻堂海岸に立ち寄る
国道1号線に戻り藤沢から箱根駅伝コースを走る
東神奈川で箱根駅伝コースを離れ国道1号線で
多摩川大橋へ向う
終点日比谷交差点に向かって
GHQと内務省地理調査所の良好な関係
第四章 地図の統制時代
日本統制地図㈱設立について
日本統制地図㈱概要
日本統制地図㈱の活動
物資の統制と配給、切符制
日本地図㈱設立について
統合に向けての熱い会合
全国地図出版業者懇談会の開催
統合に向けた研究会
第二回全国地図出版業者懇談総会
発起人での協議
日本地図㈱設立に拘わる出版事業開始許可申請
申請書の提出
整理統合による地図業界
東條英機の指令書届く
日本地図㈱設立される
日本地図㈱の創業と業務内容
社団法人地図研究所(後の日本地図学会)設立
社団法人地図研究所の定款抜粋
戦後の流れ
第五章 終戦前後の秘話
GHQによる命令・指令
修身・地歴教育の廃止と影響
地理・地図の普及について
内務省地理調査所への指令
日本地図㈱へGHQから特注
TOKYO CITY MAP
極東国際軍事裁判(通称東京裁判)法廷用掛地図
マッカーサーによる東京のアベニュー・ストリート計画
東京ほど変わった首都はない?
GHQの検閲による没収
幻に終わった大本営の松代疎開
松代は複郭陣地?
施設の概要と工事
工事に必要な測量技術と沢山の碿は?
松代には測量・地震予知のルーツがあった
駒沢大学地理歴科の地形秘話
第六章 国家基準点の史蹟を訪ねて
測量開始
日本経緯度原点 麻布台狸穴
一等三角点 第一点「皇居富士見櫓」
宮城から皇居に
三角測量の基線「本所相生町通り」
日本水準原点「憲政記念館構内」
一等三角点から電子基準点へ
第七章 風化させてはならない話
-つらい地図づくり-
全国主要都市戦災概況図
-昭和二十年十二月・第一復員省編-
民間地図会社による東京大空襲戦災焼失図
-帝都近傍図・コンサイス東京35区-
コラム
参謀本部もいろいろフィリピン・ルソン島
「ガバルアン丘」での玉砕
GHQによる財閥解体-何故、三井・三菱・住友
の名が残ったか
参謀本部もいろいろ「広東以南は熱地作戦地帯」
人材育成・教育について 南方特別留学生(通称南特)
「我が国最大の民間奨学事業」
-ロータリー米山記念奨学会
「SALAMAT-PO」-サラマッポ・ありがとう
あとがき
参考文献
資料の利用については4階 図書室のご利用にあたってをご覧ください。
- 担当:
- 図書情報部 図書係
- 電話番号:
- 03-3222-2573
- FAX:
- 03-3222-2626

