激動の昭和スポーツ史　１４

●カラー
ゴルフをプレーされる昭和天皇（当時の摂政宮）と英国皇太子プリンス・オブ・ウェールズ
トラさんが「新時代」の幕開けを告げた
激突したワザと力　ツアー隆盛の立役者たち
メジャーの壁にあくなき執念　A、O、Nが夢の舞台へ躍り出た
華麗に、そしてしたたかに、樋口が、岡本が「頂点」に立った
*
●モノクロ
*
［昭和前史］
明治34年、日本初のゴルフ場が六甲山で産声、“箱庭”コースが全国各地で次々に誕生／特別寄稿「タンポポの綿毛の飛来」（水谷準）
*
［昭和前期］
スチールシャフトとともに明けた激動の昭和、ゴルフ場は急増するが、大戦で壊滅へ
*
［昭和元年～4年］
初代日本オープンチャンピオンにアマの赤星六郎
宮本留吉、日本オープン、プロ2冠を制す
*
［昭和5年～8年］
ヘーゲンら米国プロが相次いで来日
宮本留吉、B・ジョーンズに勝つ
*
［昭和9年～12年］
鍋島直泰、日本アマ3連覇の快挙
名手サラゼンが来日
*
［昭和13年～16年］
戸田藤一郎がグランドスラム、佐藤儀一が日本アマ3連覇
宮本留吉、日本オープン6回優勝の大記録
*
［昭和17年～18年］
軍靴の響きますます高く
選手たちも相次いで徴用
*
［昭和19年～22年］
ゴルフ場は壊滅状態　接収され、飛行場や畑に
どん底から再生へ、苦難の復旧作業始まる
*
［昭和後期］
早ワザ復興、18ホール完全手づくりコースも出現／大衆化、国際化を極め、世界のゴルフ大国へ／特別寄稿「やぶにらみ“ゴルフ大国・日本”考」（水谷準）
*
［昭和23年～24年］
プロトーナメント続々復活、林由郎、小野光一が飛び出す
*
［昭和25年～26年］
中村寅吉、破竹の進撃を開始
*
［昭和27年］
芝本順三が日本アマ制覇／プロ界は井上、山田、上田らが相次ぎ栄冠
勇躍、「世界ゴルフ選手権」
*
［昭和28年］
女子アマ界も華やかに復活
小野光一、日本オープン制覇
*
［昭和29年］
ゴルフ熱、文化・芸能人に広まる
栗原甲子男、関東オープンなど3大タイトルを獲得
*
［昭和30年］
三好徳行、日本アマ3連覇のタイ記録樹立
林、小野らが海外遠征、「世界」への挑戦続く
*
［昭和31年］
第4回カナダ・カップ、林由郎、石井迪夫が堂々4位
関東女子“女王”に荒川さつき
*
［昭和32年］
第5回カナダ・カップ　日本、歴史的な優勝
個人でも中村寅吉が快勝
快進撃／冴えまくるワザ
高麗芝に手を焼いた名手スニードもお手あげ
*
［昭和32年］
日本オープン・小針春芳、日本プロ・中村寅吉が初優勝
アマ界に外人旋風、関東女子は小坂旦子
*
［昭和33年］
ゴルフブームに火がついた／新コース続々とオープン
トラさん、向かうところ敵なし、日本オープン貫録の制覇
*
［昭和34年］
陳清波、日本オープン初制覇、中村寅吉は日本プロ3連覇の快挙
*
［昭和35年］
歴史に残る“スコア誤記事件”陳清波　優勝→失格　日本オープン2連覇逃す
日本プロは棚網良平が初
*
［昭和36年］
林由郎、4度目の日本プロ王座に
第9回カナダ・カップ　トラさん、プエルトリコへ飛ぶ
*
［昭和37年］
日本勢、極東オープンで大健闘
トラさん、日本プロ4度目のV
*
［昭和38年］
第1回「ゴルフ日本シリーズ」開催
日本オープンは戸田藤一郎
*
［昭和39年］
石井朝夫、極東サーキットで2勝
関西プロ、オープンとも新鋭杉原が2連覇
*
［昭和41年］
カナダ・カップ日本開催に沸く
杉本英世16アンダーの大活躍
*
［昭和42年］
ビッグ3来日
日本にゴルフブーム再点火
ド胆抜くロングドライブ
呆れながら酔いしれた日本のファン
*
［昭和43年］
細石、マレーシアを制す
初代「女子プロ女王」に樋口久子
*
［昭和44年］
日本勢、海外で大暴れ
戸田藤一郎が54歳で関西プロ制覇
*
［昭和45年］
早打ちマック、日本プロを制す
尾崎将司がプロ入り
*
［昭和46年］
「AO時代」華やかに幕開け
日本女子オープン初代チャンピオン樋口
*
［昭和47年］
ジャンボ尾崎、年間10勝の快記録
新井、金井、森ら伏兵がんばる
*
［昭和48年］
ジャンボ尾崎、マスターズで8位
青木は日本プロV
*
［昭和49年］
中部銀次郎、日本アマ5回優勝の新記録
*
［昭和50年］
村上隆、年間グランドスラムの偉業達成
日米対抗で念願の初優勝
大器・倉本昌弘勇躍登場
*
［昭和51年］
樋口、欧州女子オープン優勝
鈴木則夫、全英オープン10位、初日トップの快進撃
*
［昭和52年］
樋口久子、全米女子プロを制覇
岡本綾子が女王・樋口の牙城に迫った
*
［昭和52年］
A、O、不振を脱し華麗に対決
“スペインの星”バレステロス、日本オープンに完全優勝
*
［昭和53年］
「世界のアオキ」ワールド・マッチでチャンピオンに
セベ、日本オープン2連覇
*
［昭和54年］
全英オープンで青木が2年連続7位
青木、世界マッチプレーでホールイン・ワン
*
［昭和55年］
青木、全米オープンで2位
青木、全英オープンで63のコース新
*
［昭和56年］
若手3羽烏が大活躍
*
［昭和57年］
羽川、初出場のマスターズで堂々の15位
倉本、全英オープンで見事に4位
*
［昭和58年］
青木、ハワイアン・オープン優勝
奇跡の逆転イーグル、米ツアー初V
*
［昭和58年］
樋口、60勝の金字塔
*
［昭和59年］
岡本綾子、米ツアーで通算5勝
世界アマ選手権で日本が優勝
*
［昭和60年］
「中島時代」華麗に幕開け
服部道子、16歳で全米アマに優勝
*
［昭和61年］
中島、奮闘
A、O、ニクラス復活のドラマ
*
［昭和62年］
岡本綾子、全米賞金女王に
D・イシイが外人初の賞金王
マイズ、奇跡のチップイン、歓喜のマスターズ初V
*
［昭和63年］
ジャンボ尾崎、11年ぶり賞金王
ジャンボ3兄弟、大暴れ
中島、全米プロ3位
*
主要競技・歴代優勝者一覧
*
真の栄光へ、新時代が幕開け
*
〈表紙〉（尾崎将司）
*
※年表は「五十五年の歩み」（日本ゴルフ協会発行）、「日本プロゴルフ協会30年史」（日本プロゴルフ協会発行）から主の抜粋