図書イワナミ コウザ アジア タイヘイヨウ センソウ000048623

岩波講座アジア・太平洋戦争 5

サブタイトル1~10
戦場の諸相
編著者名
倉沢 愛子 [ほか]編集委員
出版者
岩波書店
出版年月
2006年(平成18年)3月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
xviii,382p 図版1枚
ISBN
4000105078
NDC(分類)
210.75
請求記号
210.75/Ku55/5
保管場所
閉架一般
内容注記
その他の編集委員:杉原達,成田龍一,テッサ・モーリス-スズキ,油井大三郎,吉田裕 参考・参照文献あり 付(別冊8p;20cm):月報5
和書
目次

刊行に当たって
*
まえがき(吉田裕/成田龍一)
*
I 兵士たちの戦争
*
1 皇軍兵士の誕生(一ノ瀬俊也)
はじめに/兵士となるまで──兵役の制度面/軍隊教育の実態/なぜ戦うのか──兵の世界を支える“秩序”/少年兵たち/少年兵の戦場/おわりに
*
兵士たちの日中戦争(山田朗)
はじめに──<ウラ側の記憶>としての日中戦争/日中戦争への兵士の動員/兵士たちが見た戦場/捕虜・復員・残留/おわりに──後遺症と終わらない戦争
*
アジア・太平洋戦争の戦場と兵士(吉田裕)
はじめに/軍事動員の特徴/動員される兵士たちの身体/戦死の諸相/前線と銃後/おわりに
*
II 戦場と戦闘
*
中国戦線における非正規戦の諸相(菊池一隆)
はじめに/蒋介石・毛沢東の非正規戦構想/非正規戦の組織と特質/華北における非正規戦の実態と特質/華中における非正規戦の実態と特質/おわりに
*
アメリカとの遭遇──陸空海戦のガダルカナル(河野仁)
はじめに/戦闘動員の過程/陸上戦闘の実相/むすびにかえて
*
沖縄戦における兵士と住民──防衛隊員、少年護郷隊、住民虐殺(屋嘉比収)
はじめに/沖縄住民の戦力化と住民への防諜対策/住民と兵士の接点としての防衛隊と少年護郷隊/少年護郷隊・鉄血勤皇隊/日本軍による住民虐殺の論理/むすびにかえて
*
III 戦争犯罪とは何か
*
南京大虐殺事件──原因論の考察(楊大慶)
なぜ原因論なのか──不毛な「数の論争」を超えて/残虐原因論の系譜──戦時中の諸論/戦後歴史研究者と原因論/南京虐殺の原因論と歴史学研究
*
治安戦の思想と技術(笠原十九司)
はじめに/治安戦の歴史/満州事変・「満州国」と治安戦/日中戦争期の治安戦/第二次世界大戦期の治安戦/おわりに
*
日本軍による性的暴力の諸相とその特徴(山下英愛)
はじめに/性的暴力の類型と特徴/「慰安所」制度の土壌/性的暴行の構造/おわりに
*
戦略爆撃から原爆へ──拡大する「軍事目標主義」の虚妄(伊香俊哉)
はじめに/ハーグ陸戦法規からハーグ空戦法規案へ/「軍事目標主義」・無差別爆撃・原爆/原爆と市民/戦争犯罪としての無差別爆撃/おわりに
*
IV 戦後の「戦場」
*
特攻隊表象論(中村秀之)
<声>から<顔>へ──特攻隊論の転換に向けて/「生きている神様」の創──敷島隊の表象/死の儀礼──戦争終盤の特攻隊表象/青い空と白い雲──イデオロギーとしての
*
起源としての「原爆」──リトルボーイの戦後(紅野謙介)
「リトルボーイ」と「おたく」文化/不可視の起源/ゴジラの変容/「雨」は降りつづける/アニメから小説へ
*
軍人たちの戦後──旧軍人集団と戦後日本(木村卓滋)
はじめに/戦友会と郷友連/戦後旧軍人による「権利」回復運動──軍恩連/旧陸軍正規将校集団の戦後/おわりに