図書ケンエツ サレタ テガミ ガ カタル マンシュウコク ノ ジッタイ000048599

検閲された手紙が語る満洲国の実態

サブタイトル1~10
編著者名
小林 英夫 共編/張 志強 共編
出版者
小学館
出版年月
2006年(平成18年)6月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
287p
ISBN
4096260770
NDC(分類)
222
請求記号
222/Ko12
保管場所
閉架一般
内容注記
『検閲月報』関係年表:p280‐281 主要引用・参考文献:282‐384
和書
目次

まえがきにかえて(小林英夫)
*
序章 届かなかった手紙――発信人・受信人を訪ねて(高木和男)
押収された医科大生の手紙
弟から兄への手紙
*
第1章 『検閲月報』の全容と史料的価値(小林英夫/張志強)
『検閲月報』の発見の経緯とその価値
『検閲月報』作成の背景とその全体像
これまでの研究と本書の課題
*
第2章 『検閲月報』にみる満州国の日本人(加藤聖文)
兵士たちの声――射殺されたノモンハン事件
戦下時の満州国の社会
開拓団と青少年義勇隊の境遇
「王道楽土」の実像
*
第3章 『検閲月報』にみる満州国の中国人(塚瀬進)
生活に対する不満
労働者の状況
商業取引の状況
農村部の状況
満州国統治に対する反発
*
第4章 『検閲月報』にみる満州国の朝鮮人(田中隆一)
朝鮮人の自我意識と抵抗運動
「機会の場」としての満州
満州国下、朝鮮人の日常生活
朝鮮人の民族離散
朝鮮人女性と学生の手紙
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第5章 『検閲月報』にみる中国占領地の実情(小林英夫)
占領地での検閲の全体的特長
抗日戦争
汪兆銘政権と清郷工作
経済統制の進行と庶民の対応
正確だった外国の報道
「流言蜚語」と庶民・軍人
庶民・軍人の知恵と届かない手紙
「有害物」の摘発と親日文書の検閲
*
第6章 『検閲月報』にみる対ソ情報戦(竹内桂)
満州事変と関東憲兵隊の対ソ情報戦
ソ連側スパイの活動と関東憲兵隊の通信検閲
ノモンハン事件後のロシア語通信の検閲
保安局と通信検閲
「検閲月報」にみる白系ロシア人
*
第7章 関東憲兵隊の通信検閲の体制と実態(小林英夫/張志強/竹内桂)
憲兵隊の部隊構成と業務内容
郵便検閲組織とその実施状況
郵便検閲の内容と方法
*
第8章 検閲活動の実際――検閲した人たちに訊く(高木和男)
関東憲兵隊員の聞き取り調査
郵便局員に訊いた検閲の実際
旧満州国の関係者たちに訊く
*
第9章 郵便検閲が語る日本の満州統治の実態(小林英夫)
検閲の対象となったこと
検閲から何がわかるのか