桑取谷民俗誌

発刊のことば
*
序―『桑取谷民俗誌』を読むために―
*
第一章　桑取谷の概観
桑取谷の地理・歴史
桑取谷の地理
桑取谷の歴史
桑取谷における民俗調査の歴史
*
第二章　村とは何か
桑取谷と村―集落景観の変化―
言い伝えによる村の移動と再編
家屋の移動と集落の広がり
村を結ぶ道と通婚圏
村の変化と過疎化
村を越えて―地域のつながりと再編―
村を越えたつながり
村の再編
地区と町内会
桑取谷の消防機構
村おこしと活動
村のしくみ
町内会の組織
有間川の海藻採りと海の係
重立制から委員制へ
寄合いと宿
共有地
村の区分と班の役割
村の様相
屋号による識別
焼判による識別
水の利用
燃料の確保
タビの人を受入れる家
村の休み日
*
第三章　桑取谷の一年
季節の仕事と暮らし
早春の桑取谷
一年の仕事がはじまる
牛や馬と暮らす日々
夏をむかえる
盆から秋祭まで
冬に備えて
雪の桑取谷
いろりのある暮らし
冬の仕事
桑取谷の正月
小正月行事
西戸野花立（平成十年）
高住（平成十年）
西山寺（平成九年）
小池（平成九年）
西横山（平成九年）
西吉尾（平成十年）
東吉尾（平成九年）
大渕(平成九年)
増沢（平成十年）
土口（平成九年）
西谷内・北谷・皆口（平成九年）
伝えていく行事―西横山の小正月行事―
ドキュメント・小正月―平成九年一月―
行事の維持と文化財の指定
*
第四章　なりわいをたてる
食べるためのなりわい
農をめぐる自然―耕地と水―
稲作
畑作
焼畑
金銭を得るためのなりわい
炭焼き
植林
養蚕
山の猟
海の漁
河口での漁
楽しみのなりわい
川の漁
魚を飼う
山の採集
牛と馬
牛馬を使う
牛馬をめぐる人々
*
第五章　人とものの行き来
さまざまな道
桑取谷の往来
峠越え
川沿いの道
冬道
橋の管理と川の利用
米の道と炭の道
米や炭を運ぶ道
生産から流通へ
運搬方法
谷を行きかう魚
谷筋のムラ
河口のムラ
魚を背負って谷を歩く―有間川の魚行商人―
*
第六章　暮らしのしくみ
共同労働と相互扶助
かや葺きとカヤダノモシ
山田の開墾とホリコダノモシ
無尽講
結い
葬式と相互扶助
家と家のつきあい
隣近所ともらい風呂
隣
桑取谷での親類
本家分家の在り方
親分子分
生活改善運動による変化
家族と役割
家族の呼びかた
家族の位置
オヤジの役目と男の仕事
嫁の立場と女の仕事
年寄りの仕事
子どもと手伝い
同世代の交流
子どもと行事
青年会
老人の集い
婦人会、その他
*
第七章　桑取谷の人生
誕生と成長
妊娠を知る
さまざまな出産
産育にまつわる習俗
しつけ
助産婦の活躍
取り上げ婆さんの時代
取り上げ婆さんから助産婦へ
助産婦の主な活動
助産婦と他の医療機関
結婚そして嫁の暮らし
結婚まで
婚礼
嫁の暮らし
葬送
臨終と通夜
葬式と葬法
忌中と年忌
葬送儀礼の変化
*
第八章　住まう・着る・食べる
住まいと家の暮らし
谷間の住まい・海辺の住まい
屋敷構え
家屋の諸相
母屋と附属屋
民家の間取りと屋敷まわり
火所と採光
家屋の建築と屋根葺き
大掃除と普段の掃除
暮らしの中の「衣」
服装
仕事着
晴れ着とよそゆき
産育と衣
かぶりものと履物
髪型と化粧
夜着と布団
修繕と管理
機織りと裁縫
食生活
食生活の伝統
食事の回数と場、道具の変化
ハレの食事・特別な食事
山菜採り
海藻と魚
食品加工
保存と貯蔵
さまざまな食材と調理法
副食の生活史
三人の主婦の食生活史
「味」とは何か
*
第九章　桑取谷の信仰
神社
桑取谷の神社信仰
ムラの神社―神社概観・祭礼と行事など―
寺院
桑取谷の寺院の分布と特徴
寺院に関する歴史と伝承
寺院の年中行事
家の仏事と年中行事
民間信仰
イエでまつる神・仏
ムラでまつる神・仏
霊山登拝と霊験社寺参詣
祈祷師・占い師の活動
*
第十章　民俗知識・口頭伝承・芸能
俗信
吉凶に関する予兆
気象に関する予兆と占い
豊作の占い
食事に関する俗信
産育・結婚・葬送の俗信
禁忌
治療のまじない
その他のまじない
民俗知識
民間医療
自然暦
生活・生業に関する知恵
世間話
化かされ話
生き返り
菖蒲湯
ホンゾンタケタケと山芋
聞き伝えの場・語りの場
昔の記憶をたどる
材木池の由来
よもぎの湯
あんちゃこい
ホトトギス
東吉尾の薬師堂の由来
芸能
獅子舞
里神楽
芝居
盆踊り
瞽女
旅回りの映画
*
第十一章　桑取谷の民俗性
谷という生活空間
生活環境としての雪
文化的伝承の地域性
戦後の桑取谷
*
調査と編集の経過
*
執筆者・調査参加者一覧
*
話者一覧
*
掲載図表一覧
*
掲載写真一覧
*
度量衡換算表・和暦西暦対照表
*
索引