語りつぐ昭和史 6
憲法改正(佐藤功)
はじめに 終戦(ポツダム宣言受諾)と「国体」問題 憲法改正問題の進展-矢部案のこと 幣原内閣の憲法改正調査-松本委員会のこと 松本案の成立 松本案成立当時の国際政治状況 調査委員会試案のスクープ マッカーサー草案の作成 マッカーサー草案の交付
会談の情景-両院制問答 「憲法改正草案要綱」の成立 マッカーサー草案作成の国際政治的背景 憲法議会の思い出-金森憲法大臣のこと おわりに 質疑応答
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二・一スト(細谷松太)
占領軍の労働組合保護助成 戦後の花形的事態 吹きまくった生産管理闘争 復活メーデーと食糧メーデー 産別十月闘争から二・一ストへ 吉田首相年頭の辞「不逞の輩」 占領軍の介入はじまる 実を結ばなかった「細谷・高野収拾工作」 伊井放送「一歩退却、二歩前進」
四月総選挙のゆりもどし 占領軍と共産党 戦後労働組合の成り立ち
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片山内閣のころ(森戸辰男)
片山内閣の成立前後 新日本の建設目標と占領軍 象徴天皇制の問題 非武装平和国家の出現 福祉国家と私の思い出 文化国家と教育国家 現実政治への登場 片山内閣の崩壊 文相として 救国民主連盟と新日本建設国民運動 戦後民主主義の反省 質疑応答
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下山事件(矢田喜美雄)
踏みにじられたハーグ条約 ロイヤル米陸軍長官の予言 「経済安定九原則」と大量首切り 謀略の歴史 運命づけられた国鉄総裁の死 首切り強行の決断を迫られる ナゾの足取り 殺人の予告電話 失踪か誘拐か無残な轢死体発見 自殺・他殺をめぐる論争 徹夜の現場検証
血だらけの指跡 解決へのきざし 突如解散された特別捜査本部 戦争への不吉な予感 誘拐者の一人H・Oの自殺 助けを求める車中の人影 証言者Sの素性 死体の運搬 迷宮入り
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講和条約(西村熊雄)
対日講和をめぐる国際情勢 トルーマンの講和推進政策 アメリカ、予備会議を提唱 芦田外相の対米打診 吉田総理に引きつがれた折衝 朝鮮戦争の勃発 第一次日米交渉の開始 議題に対する日本政府の見解 ダレスのコメント 日本側の安保提言 第二次日米交渉
第三次日米交渉と安保案文の決定 サンフランシスコ講和会議 吉田全権の受諾演説 むすび
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経済復興から高度成長へ(松下幸之助)
焼け野原から経済復興へ 松下電器の再建方針 終戦後六度目の新年を迎えて 映画で見たアメリカ人の生活 民主主義は繁栄主義である アメリカを追い越せ フィリップス社との提携 高度成長への歩み 日本経済の見通し 日本人としての誇りと自信を
世界繁栄へのリーダーシップ 松下式“ダム経営論” 会長から営業本部長代行へ PHP運動について
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関係略年表
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装幀(多田進)
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図版(吉沢家久)