語りつぐ昭和史 5
天皇のご決断(岡部長章)
はじめに 第一次大戦下の列強と日本 明治宮殿の概要と宮廷組織 純金製御●(みたま)の秘密 敗戦時の宮殿 藤田侍従長の着任 陛下のお怒りを一身に 近衛将校の侍従面会要求 玉音放送日の朝 放送の反響をご懸念 むすび 補注
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御前会議(保科善四郎)
意外な東条発言 秘められた終戦工作 陛下の時局収拾に対するご軫念 鈴木内閣の誕生と六巨頭会談 ポツダム宣言受諾か否か 終戦に対する御前会議(最高戦争指導会議) ご聖断による終戦決定 無血終戦の主役 おわりに
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ミズリー号から占領へ(加瀬俊一)
マッカーサーの厚木到着 全権団の顔ぶれ 海面を圧するアメリカ軍隊 マッカーサーの名演説 降伏文書に署名 陛下に報告 初の外人記者会見 逮捕第一号を免れる 日本へ繰り込むニューディーラー 武装解除 GHQの民主化政策 新憲法制定と対日理事会 冷戦の始まり
グルー前駐日大使の尽力 天皇制と民主主義 マッカーサーと陛下 借りもの 民主主義を乗り越えて
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昭和のスポーツ(織田幹雄)
運動会時代=日本スポーツの始まり オリンピック参加=日本スポーツの発展 体協の改組 競技の進歩 早大の功績 人見絹枝嬢の活躍 オリンピック招致 オリンピック返上=空白時代へ 戦後のスポーツ再開 国際競技へ復帰 新種目の台頭 世界のスポーツへ
創意工夫 スポーツと科学 アマチュアスポーツとは 老人スポーツ
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農地改革(大和田啓気)
占領と農地改革 発展途上国の農地改革とアメリカの誤解 地主的土地所有制度 改革の試み 戦時下の農地政策 敗戦直前の試み 農地改革の陣痛 第一次農地改革 総司令部の反対 第二次農地改革 農地改革の実施 アメリカの立場 農地改革の意義と限界 質疑応答
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公職追放(太田剛)
はじめに 占領諸政策とその背景 バージ旋風の前ぶれ 公職追放の覚書出る まず総選挙立候補者の資格審査 公職追放令の公布と審査機関の設置 追放令の拡大強化 追放令の全面的拡大改正と追加発表 審査委員会の大幅拡充 潜在該当者の大量パージ
審査委員会の廃止と公職追放者の解除 公職追放の評価 追放事務についての感想 参考資料
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極東軍事裁判(三文字正平)
東京軍事裁判の組織 高松宮さまと米人弁護士たち B、C級の判決について 「日本国」弁護に変わる パール判事の思い出 法廷内でのA級被告二十八人 死刑執行と極秘の遺骨収集 「七士の碑」の建設 外国の反響 戦犯釈放運動に尽力 質疑応答
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関係略年表
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装幀(多田進)
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図版(吉沢家久)